2026
「嫌い」よりも「寂しい」の方が強く出やすい。
だから寂しさを少しでも満たしてくれる人、場所、物、関係を「好き」と思い込もうとする。「あの人は悪い人じゃない」「根はいい人」と思い込む事で、嫌わないようにする。
苦手で嫌いな人なのに「嫌われたくない」という心理もこれに関係している。
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頑張る、にも色々な基準がある。
アダルトチルドレンの「まだ頑張れる」は、理想的な環境で育った人たちの「もう無理、限界」に近い。
「まだ」「あと少し」と無理を重ねていくうちに、とっくに限界を超えてしまう。
怖いのは、限界を超えると「離れる」「逃げる」という選択肢さえ選べなくなること
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暴力やネグレクト、酷い言葉を浴びせられた人だけがアダルトチルドレンになるのではない。親の態度から「愛されていないのでは」「私なんていなくてもいいのでは」と感じ取る場合も、同様に心に傷を負う。
それぞれ受けた傷の大きさは比べられない。だから「これくらいで」と思う必要は全くない。
2035
自分のしたいことが分からない、と悩む人がいる。
何かが欲しいと言えば「ワガママ」、意見を言えば「自分のことばっかり」と責められ、結局我慢するしかなかった場合にそうなりやすい。
欲しいものを与えられず一方的に「大人の与えたいもの」だけ、大人の都合で与えられる場合も同じ影響を及ぼす。
2036
<パワハラの典型的な型>
1.身体的攻撃
2.精神的攻撃
3.人間関係の切り離し(仲間外し、無視)
4.過大要求(明らかにキャパオーバーの仕事、不要な業務の押し付け)
5.過小要求(仕事を与えない、能力や経験とかけ離れた仕事をさせる)
6.個の侵害(プライベートなことに立ち入ってくる)
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相手の反応が気になる人ほど、ふいの誘いに焦る。
「あとで電話していい?」と言われると、「あとでっていつ…?」と思う。ハッキリ時間を伝えられぬまま、モヤモヤと何時間も待つこともある。
「今度暇?」と聞かれ、暇と正直に答えたら断れないな…何なら傷つけず断れるか…と思考をフル回転させる。
2040
「境界性パーソナリティー障害かもしれない」「性格を変えなければ」、と思い悩む人が増えている。
だが性格のせいで「そうなる」のではなく、ふとしたことがきっかけで「そういう状態」になっている。別人のように感情や行動がブレるのは、決して本人の生まれ持った性格のせいではない。
2041
アダルトチルドレンと気がついた時。
「親と同じ子育てをしてしまうのでは」と怖くなることがある。だがそう気が付けたあなたなら、自分なりの方法を見つけられる。
「自分が傷ついたように、子供を傷つけたくない」と思うことがある。そう思える時点で、あなたが人を愛する能力には全く問題がない。
2042
「どうするべきか」を見つけ頑張るのは得意だが、自分はどうしたいのか分からない人がいる。
相手のしてほしいことを叶えようと頑張るが、自分のしたいことは後回しにする。後ろめたさが出る。
でもこれは、あなたのせいではない。それが許されない環境で育ったから『まだ』慣れていないだけ。
2043
相手から頼まれていなくても、「しなきゃ」と追い込まれることがある。
子どもの頃、家族のために頑張ってきた人に多い傾向。
「余計なお世話」「やらなければいい」と指摘されたり、自責しまうこともあるが、過去の影響から強要されたのと同じ精神状態になっているから「やらなくていい」が難しい。
2044
子どもの頃から「いいこ」を演じてきた人は、「甘えるって何?」とよく分からないことがある。
甘えられないのではなく、「他人に迷惑をかけてしまうのでは」「相手が困るのでは」という気遣いや優しさから、「甘えない」を選んでいることもある。
甘えるのが苦手な人は、一人で頑張り続けてきた人。
2045
トラブル時に、自分のミスを探しすぎる人がいる。
他人のミスでさえ「あの時助けていれば…」「私があの時気がついていたら…」と責任を感じ、自分を責めてしまう。
これは子どもの頃から大人に頼れず、一人で頑張ってきた人に多い傾向。
人のせいにするより、自分のせいにする方がしっくりきてしまう
2046
ACといっても原因やそれによって抱える生きづらさ、頑張る理由、休めない理由、求めているもの、生じる悩みは一人一人違う。
共通点は、子どもらしい自然な欲求を抑えなければいけなかったこと。
ありのままの自分を認めてもらう時期に、ありのままの親を認め受け入れなければいけなかった。
2047
アダルトチルドレンは、無意識に親ではない誰かに「親の愛」を求めることがある。
恋人や友達に、親から貰いたかった愛情を求める。結果、求めすぎたり依存し過ぎたり尽くしすぎてしまう。「あの人なしでは生きられない」と思う事もあれば、「あの人は私なしでは生きられない」と思う事もある。
2048
沈黙が苦手、というACは多い。
相手を楽しませなきゃと思っている場合、相手が喜ぶ正解を探す。沈黙になると、何とかしなきゃと焦る。
どうせ自分と居ても面白くないだろうと思っている場合、沈黙が怖い。
自分が楽しいかどうかより、「相手にどう思われているのか」という不安が大きいのが共通点。
2049
「なんとなく」「~な気がする」といったハッキリしないものや、イライラ・モヤモヤといった感覚には、『過去』が関わっていることが多い。
「嫌なこと」が起こると、完治していない古傷の上から、さらに傷をつけられてしまう。
今ついた傷そのものというより、過去の傷が疼くことで痛みが強くなる。
2050
あなたは性格が捻くれてる、素直じゃない。
そんな風に大人から言われ続けると「私は捻くれている」と思い込んでしまう。
本当は大人達の思い通りにならないからそう言われただけで、あなたが捻くれているわけではなかったのに。
思い込みが強すぎるせいで、本当に捻くれた考え方になることもある。