1976
親にありのままを認められた実感がないアダルトチルドレンは、恋愛で不信感を持ちやすい。
「私なんて」「どうせ誰も」と不安を抱えていると、「なんで私なんかを好きになるんだろう?」と思う。都合がいいだけでは?と相手の好意を疑う事もある。相手が離れると、辛いのに「ほらね」と妙に納得する。
1977
「みんなと仲良く」という言葉に苦しめられる子がいる。
現実に「みんな仲良く」には、誰かの心の犠牲が伴う。だから本当は差別しないだけで十分。
だが真面目優しく責任感のある子ほど、嫌いでも苦手でも仲よくしようと無理しすぎる。嫌いだと思う自分が冷たい、ダメなのではと苦しむこともある。
1978
理想的な環境で育った人は、「大人になってまだそんなこと言ってるの?」という。
でも、大人になってまで影響を与えるのが家庭環境。
子どもが最初に所属する社会が「家族」。
家族の中の自分の在り方が、世の中に出た時の自分にリンクする。家族を信じられなければ、世の中の人を信じられなくなる。
1979
・落ち込んだ時こそ身なりを綺麗に整える
・テンションが上がる場所に出かける
・丁寧なスキンケアで自分磨き
皆が良い!というメンタル回復方法が、負担になることもある。回復どころか余計に疲れてしまう。
ACの場合は無意識に頑張りすぎていることが多いから、「何もしない」が正解だったりする。
1980
虐待ほど酷いこともなく、暴言を吐かれたわけでもなく、むしろ感謝もしている場合、生きづらさの原因が過去に会っても「親のせいにしているだけでは」と思いやすい。
自分の決断を否定され、何でも勝手に決められ、欲しいものを与えられない環境で育つと、自分の決断や想いに自信が持てない。
1981
すぐ不安になってしまう、と悩むことがある。
理想的な環境で育った人は、自己啓発本で示されるような方法(不安の9割は現実に起こらない、大丈夫と唱える)などで不安が解消できる。
親から「大丈夫」の安心感を貰っていないACは、それが難しい。
助けてほしい時に助けてもらえなかった傷は深い。
1982
限界まで頑張り続ける人がいる。
正しくは、限界のボーダーラインが分からない。頑張ることばかり求められ、休む事が許されない環境がそうさせる。
だから伸びきったゴムが切れるように、水がコップから溢れるように突然限界がくる。限界がきて動けなくなってやっと、強制的に休むことが出来る。
1983
一見幸せなカップルや幸せな家族の裏に、たった一人の犠牲者が隠れていることがある。
そういった「表面上の幸せ」は、その子が色々なものをぶつけられ、引き受け、耐え、我慢することでギリギリ保たれている。その子の辛さは、家族さえ知らない。知ったところで受け止めてもらえない。それがACの辛さ
1984
アダルトチルドレンは我慢強い。でも人間だから、どこかで限界がくる。すると心が破裂してしまう。人が変わったように怒鳴り散らしたり、物を壊したり、泣き叫んだりする。
これが本当の自分なのでは、嫌いなあの人と同じなのではと怖くなるが、それは違う。過去に抑えた感情が多いほど反動は大きい。
1985
・なんで早く言わなかったの
・言ってくれれば良かったのに
・自己管理ができていない
限界が来てしんどさを打ち明けた時、このように言われてしまうことがあります。
でも、すぐに言えないあなたが悪かったのではなく「言いたくても言えない環境」だったのかもしれません。
diamond.jp/articles/-/320…
1986
○○しないと認めてもらえない、○○すれば愛される…
ACが教えられる愛情は「○○なら」という条件付き。だから頑張りすぎる。そのままの自分では愛されるわけがないと思うから。
愛は自由で心地よいものでなく、いつ失うか分からない不安定なものだと思う。いつか相手が去っていく恐怖を抱えている。
1987
「こんな私だけど愛してくれる?」と試し行動をとることがある。
「こんな私を好きなわけがない」「いつか離れる」と不安を感じ、自ら関係を断つことがある。
心の内側では「こんな私も含めて受け止めてほしい」と願っているが、「家族でさえ受け入れてくれないのに」という思いがブレーキをかける。
1988
1989
ACは子供時代を子どもらしく過ごせなかったり、心に傷を抱えたまま大人になった人のこと。病名でも診断名でもなく、状態を表す言葉。大人子供のように、揶揄する言葉でもない。
気がつかないうちに心に深い傷を負っている為、うつ病、不安障害、摂食障害、依存症といった精神疾患を呼び起こしやすい。
1990
アダルトチルドレンは、自己評価がとても低い。
「自分なんて」という卑下から自分に厳しくなりすぎたり、「価値があるならこんなに苦労しない=自分に価値がない」と自分を追い込むこともある。
励まし、応援、あなたなら出来るという信頼が不足したまま大人になるとこのような葛藤を抱えてしまう。
1991
自分軸で生きることは、自己中やワガママとは違う。
「私はこう思う」「私はこれが好き」という気持ちを大切にすること。
でもACは、「自分軸で生きる=自分中心でわがまま」と植え付けられている。
相手を喜ばせるためなら頑張れるのに、自分のためとなるとブレーキがかかる理由は、ここにある。
1992
1993
1994
1995
1996
「あなたが自分で選んだのでしょう?私は強制していない」と親から言われることがある。
親が望むような答えを言い、望むようなものを選び、親の想いをひたすら汲み取ってきた子供は、絶望感を味わう。
過去の自分を責めたくなるかもしれない。でも当時はそうするしかなかった。あなたのせいではない。
1997
親に関する相談が圧倒的に多いのは50代の方々で、もうすでに両親が不在のケースも多い。これは頭の中の『親』が生前と同じように影響を与え続けるケースが多いということを意味する。
頭の中の親が、自然に消えることは無い。頭の中の『親』を整理していかない限りずっと苦しみ続ける事になる。
1998
1999
・1日10回腹筋する
・1日5分の読書
・寝る前はいい事だけ考える
・1日15分の朝活
小さなことの積み重ねは、自信につながると言われている。
だが、何もしたくない日もあるし、したいのに動けない日もある。それが続くなら、心身が疲弊しているSOSサイン。
SOSを無視してまで、積み重ねなくていい。
2000
アダルトチルドレンの「どれでもいいよ」は、適当なわけでも考えていないわけでもない。
むしろその逆。自分の意見を言うと否定されるかも、相手を傷つけてしまうかも…と考えた結果「どれでもいい」と言う。
ただし幼少期に自分の気持ちを抑えてきた場合、本当にどれが良いか分からないこともある。