1751
1752
何かがうまくいった時。
「よかった!」という喜びと、「次は失敗するかも…」という不安が同時に押し寄せる人がいる。
子どもの頃に親からのダメ出しが多い人ほど「不安」が膨らみ、喜びをすっかり消し去ってしまう。
うまくいっても喜べないが、うまくいかなければさらに落ち込むから苦しい。
1753
カッとなる、気分次第で怒る、喜怒哀楽が激しくなる干渉しすぎてしまう…
ふとした時に「自分と親が似ているのでは」と苦しくなる時がある。心の中に住む親の姿が、今の自分と重なってしまう。
大人になり、子どもの頃みた「毒親の姿」と自分が似てきた時、鏡を見ることさえ嫌になることもある。
1754
そんなんじゃやっていけない、甘い、やると思った、つまらない顔をするな、やると思った、怠けるな、親の言うことは絶対、恩返ししろ、あなたに出来るの?…
心の中に、「子どもの頃の親」が住み着いていることがある。
影響が強い人ほど、大人になっても苦しめられる。ふとした拍子に記憶がよぎる。
1755
・好きな人に近づけない
・初対面の人はわりと平気
・親しくなると距離感に悩む
・親しくなるのに抵抗がある
アダルトチルドレンが、このような悩みを抱えることがある。
「本当の自分は受け入れられない」という不安を抱えているとそうなりやすい。
親でさえ受け入れてくれないのに…と諦めてしまう
1756
誰かが辛そうだと、自分が疲れて限界なのに動いてしまうと悩む人が増えている。
「私は家政婦じゃない」「働かざるもの食うべからず」など、過去に見聞きした親の言葉に駆り立てられることもある。
人間関係のベースは親子。
過去の罪悪感や恐怖が、大人になった時の「やらなきゃ」に繋がる。
1757
子どもの頃から「いいこ」を演じてきた人は、「甘えるって何?」とよく分からないことがある。
甘えられないのではなく、「他人に迷惑をかけてしまうのでは」「相手が困るのでは」という気遣いや優しさから、「甘えない」を選んでいることもある。
甘えるのが苦手な人は、一人で頑張り続けてきた人。
1758
あまりにも悲しい出来事を心の奥にしまいこんでしまう(抑圧)ことがある。
思い出すと辛い、見るだけでしんどい「思い出の品」を捨てることもできず、いったん引き出しの奥にしまいこんでしまうイメージ。
一時的に忘れられるが、完全に消えることはなく、ふとした時に溢れ出てしまう。
1759
困っている人がいると、助けなきゃと思う。
でも自分が困った時は「迷惑かも」「こんなことで…」と助けを求められない。
泣いている人がいると、放っておけない。
でも自分が悲しい時は、周囲に悟られないよう平静を装う。
…イライラする時には、自分にだけ厳しくなっていないか振り返ってみる。
1760
誰かの機嫌が悪い時に「自分自身の原因」を真っ先に探す人がいる。
言い方が悪かったかな、気に障ることをしたかな、タイミングが悪かったかな…と無意識に焦る。
でも実際は、あなたに原因がないことも多い。
ピリピリした家庭環境で育ったり、家族間で板挟みになることが多いとこの傾向が出やすい。
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親の影響に気づき誰かに相談すると、「親と話し合った?」「言ったら分かってくれると思うよ?」と指摘されることがある。
こんな風に言われると『言わない自分が悪かった』かのように思うが、違う。
話し合って分かる親なら、あなたは苦労していない。そうではないから今も尚、苦しんでいる。
1763
声の質、トーン、大きさ、身振り、表情、姿勢といった『非言語的メッセージ』を感じ取るのが得意な人がいる。
自動的に色々な情報が一度に入ってくるので、相当疲れる。
ACの場合、「言葉の裏」読んでしまう。
しかも過去に誰かから言われた否定的な言葉と結びつけてしまう為、心が傷つきやすい。
1764
無価値観を持つACは多いが、自分を責める必要は全くない。
これまでずっと「価値がない」と刷り込まれてきて、急に「生きているだけで価値がある!」なんて思えなくて当然。
そんな風に思えたら、あなたは今こんなに苦しんでいないのだから。
「価値がないと思わされてきた」と気がつくのが第一歩。
1765
アダルトチルドレンは人を信じられない、人を頼れないと悩む。その原因が自分の性格や努力不足のせいだと思い込み、自分を責めてしまう人はあまりに多い。
でも違う。知らないから『まだ』出来ないだけ。子どもの頃に人との距離感や人を信じること、人を頼り甘えることを教えられていないのだから。
1766
「過去を思い出す」にも色々ある。
再現VTR のように映像が流れる人、相手の顔と声が「写真+音声」で思い出される人、音声のみの人、スライドショーのように再生される人もいる。
「未だに影響を受けている…」なんて落ち込まないで。それほどあなたにとって、大きな出来事だったということだから。
1767
アダルトチルドレンは、肯定よりも「否定」に慣れている。
大人から否定されることが多いと、「否定=日常=落ち着く」と脳が判断する。だから肯定されると落ち着かない。
「肯定=日常ではない」から、裏があるのではと疑う。
受け入れてほしいのに戸惑い、時に拒絶してしまうのには理由がある。
1768
「あなたのことを思って」と言い、あなたを否定し苦しめる人がいる。
あなたが話す事柄、性格、人間関係、価値観に至るまであらゆることに口を出す。
余計なお世話だと感じたとしても、拒否する自分は冷たい人間なのでは…と悩み苦しむ。
優しい人ほど「あなたのため」という言葉に縛られてしまう。
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ACは「ありのままの自分で価値がある」、と言われて戸惑う。
頑張っても認めてもらえなかったのに、ありのままでいいわけがないと思う。自分を変えるために努力を続けてきた人ほど「ありのまま」は甘えではないか、とモヤモヤする。
自分を押し込めてきた人は、「ありのまま」の意味さえ分からない。
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HSP+ACだと、人生ハードモードになりやすい。
何かを感じ共感する気質に、「○○しなきゃ」「○○しちゃダメ」という強制的な焦りが加わるから。過去の辛い経験を背負っていると、トラウマが加わり恐怖も生まれる。
でも周りはその葛藤に気がつかない。むしろ悩みがなさそうに見えていることが多い。
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誰にでも小さくて無力な時期がある。
この時期に「生きているだけで愛される」という経験を積むのか、「親の意に沿わなければ愛されない」「ちゃんと出来ないと怒られる」という経験を積むのかでは、心の土台が全然違う。
どんな自分にも価値があると思えるかどうかの差は、考え方や性格だけではない。
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ACは、「我慢しすぎ」「考えすぎ」「警戒しすぎ」と言われやすい。
でも好きで我慢したのでなく、その環境で生きる為に我慢するしかなかった。
考えすぎでなく、不意打ちの攻撃で傷つかないよう心を守ってきた。
警戒しなきゃいけないような事が、幼少期に多すぎただけ。
実は性格のせいではない。