1701
人間関係を自ら壊して、後悔することがある。
「好き」の言葉を信じられず、いつか去っていく恐怖を感じる。相手を好きで理解したいのに、大切にしてずっと一緒にいたいのに、攻撃したり感情的になってしまう。
心の奥で「親から愛されていない」と不安を抱えているとそうなりやすい。愛が分からない。
1702
1703
「自分が認められない」
「自分を認められるようになりたい」
という悩みを抱えることがある。
子どもの頃に「認められる」という経験をしていない(不足している)と、自分を認めるという感覚そのものがピンとこない。
親からの否定があまりに多い場合、否定は馴染みがあるが肯定がわからなくなる。
1704
1705
最後までやり遂げるのが苦手、という人がいる。
子どもの頃に頑張っても認めてもらえなかったり、途中で親の方針に従わされることが続いた影響で、「頑張っても無駄」「最後までやっても意味がない」「どうせ邪魔される」と無意識に諦めることがある。
この場合、性格とかやる気の問題ではない。
1706
1707
1708
1709
HSP気質を持つアダルトチルドレンは、周囲の空気を読むセンサーが勝手に作動する。しかもこのセンサーは手動でオフできない。疲れ果てて強制終了か一人になった時、驚くほど『無』の状態になる。
疲れやすい自分を責めることがあるが、「それほどのことをやっている」から疲れて当然と思っていい。
1710
他人からの優しさが「自分への否定」に聞こえることがある。
あなたを心配して「何もしなくていいよ」「もう頑張らなくていいよ」と言われても、「ああ私、役立たずなんだな」「要らないんだな」と落ち込んでしまう。
「自分なんて」「どうせ誰も…」という気持ちを抱えている人に多い傾向。
1711
子どもの頃に「辛い」を受け止めてもらえなかったり、「出来ない」を許してもらえなかったことが、大人になっても影響する。
辛いことがあった時こそ笑顔、誰とも話したくないくらい辛いのに誰かの相談に乗り、五感をフル稼働して気配りする。
出来ることを「やらない」のは、実はとても難しい。
1712
もしそうなら、今怒りを出せるようになったのは「大きな一歩」です。
やっと今、怒れるようになったのですから。
1713
ACは「ありのままの自分で価値がある」、と言われて戸惑う。
頑張っても認めてもらえなかったのに、ありのままでいいわけがないと思う。努力を続けてきた人ほど「ありのまま」は甘えではないか、とモヤモヤする。
親の顔色をうかがわなければいけなかった人は「ありのまま」の意味さえ分からない。
1714
「どうせ誰も私を認めてくれない」と思うことがある。
「私なんて」という自信のなさから、質問さえ自分への否定に感じる。どうせ嫌われている、誰も分かってくれない、自分に価値がないから大切にされない…と自ら離れてしまう。
褒めて励ますより、指摘や否定が多い環境で育つととそうなりやすい。
1715
「未だに過去に縛られているなんて」と、自責する必要は全くない。
心が柔軟な幼少期に習得した行動、思考、人間関係の作り方は自分の基礎として残る。知らないうちに「性格の一部」のように身につき、大人になった時の生きやすさに影響を与える。
だからこそ縛られていると気づけたのは大きな一歩。
1716
誰かを喜ばせたり、笑顔にするのが得意な人がいる。
子どもの頃から家族を喜ばせ、笑顔にさせようと頑張ってきた人に多い。
だが、自分を喜ばせるのが苦手なことがある。
そんなあなただからこそ、たまには自分を喜ばせてほしい。自分が笑顔になれる人、場所、選択を1つずつ増やしていく。
1717
アダルトチルドレンは幸せな時より、不幸な時にホッとしやすい。子どもの頃から認められず、怒られて悲しくて辛いのが当たり前だったから。
脳は変化を嫌うから上手くいくと落ち着かなかったり、褒められて怖くなったり、幸せな時に急に不安になったりする。
でも、まだ幸せな状態に慣れていないだけ
1718
「つい引き受けてしまう」と悩むことがある。
相談すると「嫌なら断ればいい」と言われるが、そう簡単ではない。
断る罪悪感が強かったり、引き受けないうしろめたさが出る。こんな気持ちになるくらいなら辛くても引き受けた方がマシ、と思うこともある。
断われないあなたが悪いということは、ない。
1719
自分の名前を呼ばれるだけでドキッ…としたり、焦ったり、ソワソワする人がいる。
子どもの頃、励ましたり褒められるよりも、怒られたり指摘されることの方が多いとそうなりやすい。「名前を呼ばれる=良くないことが起こる」と思ってしまう。
その影響が強いと、条件反射でビクッとなることがある。
1720
可愛くない、気持ち悪い、デブ…
幼少期に容姿を否定されたアダルトチルドレンは、大人になっても苦しむ。
他人に容姿を褒められても信じられず、素直に喜べない。そんなわけないと、嫌な気分になる。痩せてもオシャレしても、ふとした時に怖くなる。
嫌な言葉が「ラベル」のように貼りついてしまう。
1721
休むことに抵抗が出る人がいる。
「時間を無駄遣いしているのでは」「他にやるべきことがあるのでは」「サボっていいのか」という声が頭の中に響き、焦りや不安、罪悪感からやるべきことを探して動き続けてしまう。
普段から頑張りすぎていたり、本来なら休まなければいけない人ほどそうなりやすい。
1722
理想の親子関係は『肯定』から生まれる。
初めて出会う人間(親)から肯定されることで、子どもは自分を肯定する方法を知る。「ありのままで生きている価値がある」と自分自身を肯定できるようになる。
でもACの場合、子どもが親を肯定しなければいけない。
自己肯定感が低くなる理由は、ここにある。
1723
「人気者」「優しい人」「愛されキャラ」「いい人」と、言われることがある。
本来なら誉め言葉として喜んでいい。
だがACは戸惑ってしまう。
それは内面の寂しさ、孤独、不安、怒りを笑顔という仮面で隠して「演じている自分」だから。本当の自分を見せたら離れていくのでは、という恐怖さえ感じる。
1724
ACが勇気を出して辛い気持ちを打ち明けた時、「そんな昔のことを今更…」と呆れられることがある。
「そんなこと言ってない」と言い張られたり、「あなたの作り話でしょ」と責任転換されることもある。
年月が経てば心の傷が消えて許さなきゃダメなんてルールはないし、自分を疑う必要も無い。
1725
子どもの頃に「信じて裏切られた経験」があると、周囲からの愛情を素直に受け取れなくなる。
再び苦しまないよう、相手に期待することをやめる。期待しなければ傷つかないから。
「素直じゃない」と言われることもあるが、そうではない。相手を傷つける意図もない。
これは、心を守る防御反応の1つ。