1176
「集団の場が苦手」という人がいる。
幼少期、家庭内で「自分の居場所がない」と感じた人に多い傾向。人嫌いなのではなく、1人でのびのび平和に過ごしていたいタイプが多い。
だが日本の社会では「集団生活ができない子」「協調性がない子」というレッテルを貼られてしまう。結果、孤立感が強まる。
1177
人に拒否されるのは、誰でも辛い。
でもアダルトチルドレンは、辛いを通り越して『怖い』
信頼している相手に断られると、全否定されたように感じて自分を出せなくなる。
否定せず受け入れてくれる人には、嫌な部分を曝け出す。大切にしたいのに辛く当たったり、酷いことを言ってしまい後悔しやすい。
1178
問題が起こると「私、何かしたかな!?」と焦る人がいる。
子どもの頃になんでも自分のせいにされた経験から、「悪い事=自分のせい」と心のどこかで思い込んでいる。他人の失敗でさえ、やらかしたかも…と不安になる。
自分に責任がないと分かっていても何かしなきゃと心が焦り、落ち着かない。
1179
毒親育ちだというと、「甘えている」「親のせいにしている」と非難されることがある。
だが、そうではない。
実際には、子どもらしく甘えられるはずの幼少期に甘えられなかった。そもそも人のせいにしていたら、大人になってこんなに苦しまない。
甘えてはいけないという発想こそ、過去の呪縛なから。
1180
「人のせいにしているだけかも」と苦しくなる人は、むしろ一人で責任を背負いすぎている人。
「努力が足りない」と自分を責めてしまう人は、既に頑張っている人。出来た部分を認めてみる。
「甘えているのかも」と悩む人は、むしろ逆。甘えていたら、そんなこと思わない。実は、もっと頼っていい。
1181
子どもの頃よく見た親の姿が、「頼ること」「助けを求めること」「休むこと」のブレーキになることがある。
いつも辛そうで不安そうでイライラしたり、不満や愚痴を言いながらも誰にも頼らない姿を見て育つと、無意識に「1人で何とかしなければ」と背負いやすい。弱音を吐けなくなることもある。
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体の疲労なら、とことん休めば軽くなる。たっぷり寝ても、とことん休んでも、何もしなくても疲れが取れないなら、心が疲れている。
心の疲れは1回ごとのリセットが難しい。考えたり、思い出したり、モヤモヤするたび少しずつ蓄積されていく。
朝起きて既に疲れているなら「心が限界」のサイン。
1183
<アダルトチルドレンが抱えやすい悩み>
・相手の機嫌を常に伺う
・他人の機嫌に不安・恐怖を感じる
・相手を信じきれない
・滅多に頼れない
・ふいに一方的に関係を断つ
・尽くしすぎ、反対に束縛しすぎ
・相手との距離感が分からない
・嫌われないために神経をすり減らす
・自分の気持ちを言えない
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<ACが抱えやすい悩み>
・幸せになってはいけないような気がする
・苦手な人に気を遣いすぎるが、大切な人に気を許しすぎて傷つけてしまう
・自由や愛、自分らしさがよく分からない
・「ありのまま」の自分がは愛されるわけないと思う(だから尽くし頑張りすぎる)
・消えたい、と思うことがある
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「それなりに愛されて育った」と感謝しているACは多い。
でもその大半は、親を実際よりも良く、自分を実際より悪く捉えている。
だから今抱えている生きづらさの原因が、まさか過去にあるとは思いもしない。そのせいで、「私のせいだ」「私がダメな子だから」と必要以上に自分を追い込んでしまう。
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母親に苦手意識を持つアダルトチルドレンは、女性が苦手なことがある。特に、過干渉の母親を持つケースに多い。
年上の女性に気を遣いすぎたり、ご機嫌を取り過ぎたり、苦手なのに好かれたり、意見を言えず疲れ果ててしまうことも多い。
同様に父親や祖父母苦手な場合も、同じように影響を受ける。
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大人になっても過去のトラウマに苦しめられる人は、とても多い。
例えば父親に恐怖を抱いていた場合、背格好の似た人を見ただけで動悸が激しくなったり、威圧的な男性が怖くなりやすい。
目の前のその人と「過去の誰か」がリンクして、過去の気持ちが「今の生きづらさ」にすり替わってしまう。
1193
「ほどほど」「60%でOK」というアドバイスで心がフッと楽になる人がいる一方、戸惑う人たちがいる。
子どもの頃から100点を取っても認めてもらえないのに、60点なんてあり得ないと思う。ましてや自分の為に力を抜くなんて許されないと思う。
過去の影響で、怒られる呆れられる嫌われる…と怖くなる。
1194
「した後悔」と「しなかった後悔」がある。
一般的には「しなかった後悔」の方が悔いが残りやすい。どうせなら「した後悔の方が良い」という考え方もある。
しかし、過去誰かから酷く責められたなど「した後悔」があまりに強く心に刻まれている場合、「しなかった後悔」を上回る。やる気を削がれる。
1195
アダルトチルドレンの多くは自分が思っている以上に、能力や力を既に持っている。
その能力や力を抑え込んでしまうのが過去のプレッシャー。
成績が悪いと怒られる、ちゃんとしないと愛されない、失敗は許されない…そのような人に囲まれて生きてきた過去が「自分なんて」という自信のなさに繋がる。
1196
HSP気質があるととにかく疲れやすい。
勝手に『察するセンサー』が作動、しかも入ってくる情報量は膨大、入ってきた情報を処理しつつベストを探すから、エネルギーを使いすぎて疲弊する。
気にしすぎでも、考えすぎでも、体力がないのでもなく、疲れて当然のタスクを日々無意識にこなしている。
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「何をどうすればいいのか分からなくなる」人がいる。
大人しくしていれば「暗い」、元気に振舞えば「調子に乗るな」、「私の言うとおりにすれば間違いない」と過干渉に接し、意見を言えば否定されるなど、過去の親子関係が影響しやすい。
頭の中であれこれ考えすぎて、パニック状態になってしまう。
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人に心を開けないことがある。
期待しても叶わなかったり、裏切られた時の失望を知っているから慎重になる。
でも「この人なら分かってくれる」と思うと期待しすぎてしまう。自分の全てを受け入れてほしくて曝け出しすぎたり、嫌われないよう必死になりすぎる。
性格ではなく、過去がそうさせる。
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なんかしんどい。朝起きれない。頭が痛い。お腹が痛い…。
心は我慢できても、体が正直にSOSを出す。
このSOSでさえ長期間無視し続けると無気力になったり、感じ考えることをやめたり、心を麻痺させたり、動けなくなることもある。
これらはやる気の問題でもなければ、甘えでもない。
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