1151
自分の考えに自信が持てない、と悩む人がいる。
考え抜いた結果だとしても自分を信じられない。「本当にこれでいいの?」と自分を疑い混乱する。
誰かに嫌われない為、認めてもらう為に、自分の気持ちに無理やり蓋をする。
大切な人に否定されて育つと、考えだけでなく、気持ちさえ分からなくなる。
1152
誰かに受け入れてほしい・認めてほしいと思っているのに、いざ受け入れてくれる人が現れると怖くなることがある。「裏があるのでは」「何かおかしい」と疑う。
素直に受け取るどころか拒絶してしまう。だから相手も混乱し、離れていってしまう。
自分自身への『無価値観』が強い場合にそうなりやすい
1153
誰かと意見が違う時、「この人はそういう考え方なのだな」と納得できる人がいる。
一方で自分を否定されたように感じて腹が立ったり、自分が悪くないのに謝ったり、慌てて相手に合わせる人もいる。
自分に自信がない人ほど、後者の行動をとる。
結果、本音と行動のズレがストレスとなってのしかかる。
1154
心を回復させるためには、過去の自分を含め「自分を責めない」ことが重要。
だが「自分を責めない」という言葉で、「分かっているのに責めてしまう」とますます自責してしまう場合がある。
この場合は「ずっとそうしてきたから責めて当然!」と、過去を含め今の自分を認めることから始めてみる。
1155
失敗したら誰でも落ち込むが、アダルトチルドレンは落ち込みすぎてしまう。
「ほらね」「やると思った」など、過去に言われた言葉に苦しめられる。
「どうせ私には無理」という思いを抱えていると、過去の失敗と結びつけて「まただ」と思う。
小さな失敗でも過去と結びつくことで、とことん落ち込む。
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母親が子どもに話す父親の愚痴は、子どもにとっては間接的に「自分への批判」となる。
子どもは「両親の特長を受け継いでいる」、という感覚を持つから。表に出さずとも、心が深く傷ついてしまう。父親が母親について話す場合も、同様の影響を及ぼす。
親が子どもに言うべきではない話題がある。
1158
<ACが抱えやすい傾向>
・条件付きの愛情に苦しむ
⇒○○しないと愛されないと思う
・何か始める前に、どうせ無理と諦める
⇒最悪のケースを想定するため先延ばししやすい
・~するべき
⇒やるべきことは分かるが「やりたいこと」が分からない
・白黒思考
⇒100%出来ないなら無意味と思う
1159
指摘だけでなく、質問やアドバイスでさえ拒否反応が出る人がいる。
幼少期に大人から支配され続けると、他人から受ける支配に似たものに過剰反応する。
とっさに反撃してしまう人もいれば、後になって「ああいえば良かった」「あの言い方はなかったんじゃない?」とジワジワと不満が出ることもある。
1160
迷惑をかけてはいけないと頑張る人ほど、一人で背負うものは多い。
人を傷つけないよう気をつける人ほど、今の世は生きづらい。
優しかったり、真面目だったり、我慢強かったり…..
家族や学校、会社など組織においてはそういう人から倒れやすい。
倒れるのも傷つくのも、あなたが弱いからではない。
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愛情を受けて「いいこ」になる子がいる。
心が満たされてそうなる。
一方で、愛情を受けるために「いいこ」になる子もいる。
心を満たすために、誰かに認めてもらうために、相手が離れていく不安や恐怖から、自分の気持ちを抑えて「いいこ」になる。
この場合の「いいこ」は、自分を苦しめてしまう。
1165
1人でいることだけが、孤独とは限らない。
会社や学校にいても、家族と一緒でも、恋人や友達と一緒でも、孤独を感じることはある。
自分が「その場所」で必要とされ、「その場所」に所属しているという感覚がもてないと孤独を感じやすい。
孤独だと感じるストレスは、心身の不調にも影響を与える。
1166
親の過干渉によって、生きづらさを抱える人が増えている。
子どもは「自分のせい」と思いがちだが、実はそうではない。
多くの場合は夫婦関係がうまくいっていない。父親が母親への関心を失っている。だから母親はその孤独感を埋めるために、優しい子どもに干渉しすぎてしまう。失うのが怖い。
1167
あなたに非がないにもかかわらず、「私は悪くない。あなたが悪い」と主張されることがあるかもしれない。
このような相手は、基本的に謝らない。
万が一謝ってくれても、形式だけのことが多い。
だからあなたが相手を許さなければ、「心が狭い」「謝ったのに」と再びあなたを悪者にする。
1168
「〜すべき」「〜しなきゃ」という思考に苦しむ人が増えている。
それをしないと罰があるように感じたり、疲れてもう何もしたくない時でさえ出来ない自分を責めてしまいやすい。
この思考が他者に向くと、怒りや葛藤が出やすい。
子どもの頃、親を頼れず頑張ってきた人が抱えやすい傾向の1つ。
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学校や社会で「もっと人の気持ちを考えなさい」と教えられることはあっても、「もっと自分の気持ちを大切にしなさい」と言われることは滅多にない。
だが本当は人の気持ちを大切にするのと同じかそれ以上に、自分の気持ちを大切にしていい。
あなただけが我慢しなくていい。
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誰のおかげで生活できている、育ててやったぶん恩を返せ、親孝行しろ…
このように言われ続けると、親に逆らうこと、自由に生きることに罪悪感を持ちやすい。怒りや憎しみを持つこともあれば、「生きていてごめんなさい」と申し訳なさを感じることもある。
どちらにしても、そんな自分がとても苦しい。
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いつも頑張らない人がたまに頑張るだけで、褒められる。
でもいつも頑張ってきた人が、たった1回頑張るのをやめたら「なんでやらないの?」と呆れられ、「ちゃんとやれ!」と怒られてしまう。
だからいつも頑張っている人ほど、休むのが怖い。
周囲が与える無意識の圧力が「休めない理由」をつくる。
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「また大げさな…」「あなたはオーバーなのよ」と、親に言われることがある。
感じたままを伝えているのに、「話を盛っている」と疑われたり、「悲劇のヒロインぶっちゃって」と酷いことを言われることもある。
幼少期にこのようなことが繰り返されると、自分の考えに自信を持てなくなってしまう。
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心の傷が睡眠障害となって現れることがある。
寝つきが悪いし目覚めも悪い。
一番調子がいいはずの朝に、既に疲れている。
誰でもそういう日はあるが、アダルトチルドレンの場合は「子どもの頃からずっとそう」という人が多い。常に緊張しっぱなしの家庭で過ごしていると「それが当たり前」になる。