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誰にも邪魔されることなく、1つのことに集中して黙々と取り組むのが好きな人がいる。
「何を考えているか分からない」などと勘違いされやすいが、人嫌いなわけではない。
こういった人が学校や職場など、組織の中に押し込められると窮屈さを感じる。集団行動ありきの社会は、とにかく疲れてしまう。
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自分軸がない、自己肯定感が低いと悩む人が増えている。
「自分なんて」と卑下して自分に厳しくなりすぎたり、「価値があるならこんなに苦労しない=自分に価値がない」と追い込まれる。
励まし、応援、あなたなら出来るという信頼が不足したまま大人になるとこのような葛藤を抱えてしまう。
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ACは、人を信頼することに抵抗・恐れを感じやすい。
過去、心を守るために信頼しない方が良いと学んだから。
あなたが疑い深いわけでも、考え過ぎでも、おかしいわけでもない。信用して裏切られた時の悲しみを誰よりも知っているから、極度に警戒するだけ。
あなたが人を信じる能力はちゃんとある。
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「考えすぎてしまう」と悩む人が増えている。
決してダメなことではないのだが、周囲から理解されなかったり、本人も疲れてしまうから悩む。
子どもの頃、何かと禁止事項が多かった人に多い。
親は「それはダメ」と言うだけでどうすればいいのかを教えてもらえず、自分で考えるしかなかった子に多い。
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毒親育ちは、親の毒に気がついてからの方が苦しい。
愛情だと思い込んで心を麻痺させていたのに、毒だと知ると苦しくなる。怒りが出ることも多い。
愛されていないのでは、必要とされていないのではという不安が膨らみすぎて、「考えすぎかも」「もっと酷い人がいる」と辛い心に蓋をすることもある。
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元気な時は「今」に集中しやすい。
調子が良い時は「未来」にも希望が持てる。
だが、疲れていると「過去」の存在が大きくなる。
過去への後悔、苛立ちや悔しさで頭の中が埋め尽くされてしまう。
嫌な過去ばかり思い出すなら、疲れが溜まっているのかもしれない。我慢や無理が相当溜まっているサイン
633
人に嫌われたくない、見捨てられたくないという思いが強いほど、「いい人」にならなければと背負いやすい。
いい人でいるのが、ダメなのではない。
でも、あなたが今苦しいのなら「いい人」として頑張りすぎているのかもしれない。あなたの心や時間、体力がたくさん犠牲になっているのかもしれない。
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一生懸命伝えても、相手にわかってもらえないことがある。
あなたの伝え方が悪かったのではなく、「相手が受け取れなかった」だけなのかもしれない。
理解が及ばなかったり、育った環境や価値観、性格があまりに違いすぎることもある。
わかってもらえないのは、「あなたのせい」とは限らない。
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アダルトチルドレン+HSP気質を持つ人は、見た目では分からない。
幸せな家庭で育ったように思われていたり、いつも笑顔で優しかったり、堂々として頼りになったり、社交的だったり・・・繊細や悩みなんて言葉とは無縁に見えることも多い。
でもそれこそが、過去に培った『自分を守るための鎧』。
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「こうあるべき」が多ければ多いほど、それを守っていない周囲にイライラする。
できていない自分を責めて、頑張っても認めてもらえない現実に苦しくなる。
子どもの頃、親や親戚、周囲の大人から植え付けられた「こうあるべき」という言葉が、大人になった今のあなたを苦しめているのかもしれない。
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「あんな風になりたくない!」と思っている人と同じような行動や言動をしてしまうことが、誰にでもある。気がついた時、ショックを感じるかもしれない。
でも気付けた時点で、その人とは違う。ショックを受けたのは、気を付けていたからこそ。
現時点で、その人と同じではないよ。大丈夫。
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親に「見守ってもらっている」のは、安心感がある。
親が味方だから。
だが、親に「見張られている」のは苦しい。
そもそも自分を信じてもらえていない、認めてくれていない、監視されているから自由に動けない、批判されるかも…という不安や恐怖が付きまとう。
自分で決断することさえ怖くなる。
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誰かに対して急にイライラが溢れてきたり、怒りが爆発しそうになることがある。そんな自分に戸惑い「こんな風に思うのを止めたい」と思うかもしれない。
でもこれまで「私のせい」「もう消えたい」と自分だけ責めていたあなたが怒りを出せるようになったなら、それは良いこと。健全な反応なのですよ。
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「○○してあげる」「あなたのため」という言葉が極端に苦手な人がいる。
見返りを求められるのではという警戒、「どうせあなたにはできない」と言われているような悔しさ、迷惑をかけているような申し訳なさ・やるせなさなど、色々な不快感を味わう。
恩着せがましい環境で育つとそうなりやすい。
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モラハラ被害者が「私も加害者なのでは…」と悩むことがあるが、多くの場合そうではない。そもそも加害者になる人は「加害者かも」と悩まないから。
加害者となる人は、相手の立場に立って考えるという視点がない。だから、人の心を土足で踏みにじる。
同じなのでは、と悩める時点であなたは違う。
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喧嘩や争い大声が苦手という人は多いが、争いの多い家庭で育った場合は「苦手を通り越して恐怖」を感じる。
だからその場を和ませよう、相手の機嫌を直そう、これ以上怒らせては駄目だ…と焦り追い立てられる。自分が悪くないのに謝ったりする。
「なぜかしてしまう」には、ちゃんと理由がある。
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痛みや疲れは、「この人苦手!」「この場所に行きたくない…」「もう限界」というSOSサイン。
鳴り響く火災報知器を「うるさいから」と切ってしまうと家が全焼してしまうのと同じで、SOSを無視し続けると心身が壊れてしまう。
すぐ疲れる自分を責めず、「それほど疲れているんだ」と労わっていい。
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人間関係のしんどさの陰には、「過去」が影響していることが多い。
見知らぬ人が自分を見て笑っている時。
「笑顔を向けられた」と思うのか、「バカにされた」と思うのかは、心の奥で「自分をどう感じているのか」によって違う。
事実は1つでも、「過去の影響」が受け取り方を変えてしまう。