301
・好きな人にこそ近づけない
・初対面の人はわりと平気
・親しくなるのに抵抗がある(時間がかかる)
・親しくなると距離感に悩む
「家族でさえ受け入れてくれないのに…」という漠然とした不安、「本当の自分は受け入れられないのでは」という不安や恐怖を抱えているとこのような悩みを抱えやすい。
302
アダルトチルドレンは、何かに依存することで自分を保つことがある。
過食、アルコール、ゲームやギャンブル依存は、現実が過酷すぎる場合の一時的な逃避。
SNSやセックス依存は、自分の価値や存在の確認。必要とされていると知り安心したい。
依存は逃げでも弱さでもなく、生きるための1つの手段。
303
304
トラブル時、直接何か言われなくても「私のせいだ」「自分さえいなければ…」「あの時ああしていれば…」と自責するひとがいる。
自分の気持ちより「相手がどう思うか」が優先されてしまうのは、性格というより「気付いてしまう」故の悩み。
相手の態度や空気で色々と察する人ほど、疲れやすい。
305
人間関係について相談した時、「話し合った?」「言ったら分かってくれると思うよ?」と指摘されることがある。
こんな風に言われて「言わない自分が悪かったのでは…」と思い悩む人もいるが、実は違う。
話し合って分かる相手なら、あなたは苦労していない。そうではないから今も尚、苦しんでいる。
306
無視されていなくても、無視されたと思う。
愛されていても、愛されている実感がもてない。
注意されると、否定されたようで苦しい。
「私は誰からも必要とされていないのでは…」という不安を抱えているとこのように感じやすい。
これはあなたの性格のせいではなく、幼少期の心の傷がもたらす不安。
307
<アダルトチルドレンが抱えやすい悩み>
・決められない
・人に褒められても、自分では納得できない
・物、人、言葉に過敏に反応する
・人目がとても気になる(気になって仕方ない状態)
・対人関係で酷く疲れる
・自信がもてない
・どんなに頑張っても十分ではないという『不全感』が強い
308
「過去は変えられない」「忘れて前に進むべき」と、あなたの苦しみを知らない人からアドバイスされ、落ち込むことがある。
そんなこと本人が一番よく分かっている。
忘れられたら、なかった事にできたら、どれだけ楽だろうかと…
自分を責める必要は全くない。それが出来ないほど、深い傷なのだから。
309
理想的な環境で育つと、「自分は存在しているだけでいい」という感覚を幼少期に与えられる。
でもACは同時期に、大人たちを気遣うことや喜ばせることを教えられる。頑張ることで認められてきた場合は、頑張るのを辞めるのが怖い。
「○○出来ないと自分に価値がない」と思い、追い込んでしまう。
310
「赤ちゃんは泣くもの」というが、大人だって泣いていい。
涙にはストレスや痛みを緩和する効果もあるから、大人こそ泣いた方がいい。
だが「泣くこと」を子どもの頃に否定されると、辛い時や悲しい時に泣けなくなる。
その代わりに、本音を言う時など「泣きたくない時」に限って涙が出てしまう。
311
劣等感が強く、自信が持てないことがある。
だが努力しても、周囲に褒められても、結果を出しても満足できないなら、原因はあなたの性格や考え方ではなく『過去の影響』かもしれない。
出来るのに出来ないと思わされていたり、親の意見と違うだけだったり、親の理想を押し付けられている可能性がある
312
「私ばっかりやってる!」とイライラすることがある。
察するのが得意で先回りできてしまう人が抱えやすい。できることをやらないのは苦しい。
子どもの頃から人に頼らず頑張ってきた子ほど「私がやらなきゃ」と背負いすぎる。
大人を手助けして褒められてきた子は「やってあげたい」が強く出やすい。
313
「○○すれば親に褒めてもらえる」「○○すれば親に見てもらえる」という経験を子どもの頃に積み重ねると、大人になった時に「○○しなきゃ」に苦しめられる。できない自分は価値がないように感じる。
頑張っても褒められず見てもらえなかった場合は、「どうせ」「無意味」が膨らみやすい。
314
「生きているだけで価値がある」
という感覚は、子どもの頃に親が与える。何か出来ても出来なくても、あなたはそのままで愛されると親が教える。
ACは、「生きていてごめんなさい」という感覚に襲われやすい。何か出来たり、誰かの役に立てないと「自分に価値がない」と思い込まされてきた弊害。
315
メール(LINE)が苦手という人は、それなりにいる。
でもAC+HSP気質を持つ人の場合、深刻度が違う。苦手を通り越し、体力を奪われる。
返事のタイミング、絵文字の使い方、誤字脱字、性格…相手の反応を予測するから、とにかく疲れる。
失敗が許されない環境で生きてきたから、常にベストを探す。
316
遊びに行きたいけど、家にいたい。
一人になりたいけど、誰かに傍にいてほしい。
仲良くなりたいけど、自分のことを知られるのが怖い。
アダルトチルドレンは、両価性(1つの物事に相反する2つの感情を同時に抱く)が強く出やすい。
本人もどうしたらいいか分からず、大きなストレスを抱えてしまう。
317
親に愛されていない人だけが、ACになるのではない。
親なりに愛してくれていても、ACになることはある。
親の望む通り振る舞うことを求められ、それに応えているうちに「自分」というものがわからなくなる。気がついた時には、親の理想から外れることが怖くなり、自分の決断に自信が持てなくなる。
318
誰かの言った何気ない一言が、頭から離れないことがある。
考えすぎだ、と言われ落ち込むことがあるかもしれない。
考えている自分がダメに思えるかもしれないが、そうではない。
あなたにとって考えるべきことが起こっているのだから、考えすぎではない。
一番大事なのは、自分を否定しないこと。
319
基本的不安感(いてはいけない場所にいるという違和感)は、愛情面のトラブルに結びつきやすい。
不安や孤独感、自信のなさから、相手からしょっちゅう「好き」を貰わないと気持ちが持たない。昨日好きと言われても、翌日には不安になってしまう。
これは恋愛だけではなく、人間関係全般に影響を及ぼす
320
321
人との距離感に、とても悩む人がいる。
自由に気持ちを言い、好きなものを選んで、とことん失敗して、それでも受け止めてもらえる安心感を学ぶべき幼少期に、『大人の顔色を見て行動しなければいけなかった』人に多い傾向。
自己肯定感の低さから、「産まれてきてごめんなさい」と思うこともある。
322
もっと興味を持ってほしかった。
私だけ見てほしかった。
もっと話を聞いてほしかった。
褒めてほしかった。
もっと抱きしめてほしかった。
このような思いが満たされないまま、大人になることがある。
与えてもらえるはずのものが「与えられなかった」心の傷は深い。周囲に求めたくもなる。
323
<生きるのが楽になる5か条>
1.○○しか出来なかった⇒○○はできたと思う
2.気分が下がる情報は見ない
3.否定ばかりする人からは離れる
4.人と比べない
5.まだ元気なうちに休む
ACは無意識に真逆の行動をとってしまう。
子どもの頃、大人達があなたに求めたように自分自身に厳しくなる。
324
人にとって一番つらいのは「自分を見てもらえない」こと。
暴言や暴力と同じように、無関心や無視は人の心を深く傷つける。
「自分なんていてもいなくてもいいのでは」「誰にも必要とされていないのでは」という恐怖を感じるくらいなら、自分を苦しめてでも他人のために頑張る方を選ぶことがある。
325
アダルトチルドレンかどうかは、見た目では分からない。
幸せな家庭で育ったように思われていたり、いつも笑顔で優しかったり、堂々として頼りになったり、社交的だったり・・・繊細や悩みなんて言葉とは無縁に見えることも多い。
でもそれこそが、過去に培った『自分を守るための重たい鎧』。