ACが勇気を出して辛い気持ちを打ち明けた時、「そんな昔のことを今更…」と呆れられることがある。 「そんなこと言ってない」と言い張られたり、「あなたの作り話でしょ」と責任転換されることもある。 年月が経てば心の傷が消えて許さなきゃダメなんてルールはないし、自分を疑う必要も無い。
何かを欲しいと言う、したいことをする、断る、好きなものを選ぶ、違う意見を言う・・・ ACは、必要な欲求(本音)でさえ抑え込むことがある。 幼少期の影響で、本音とワガママの境界線が分からなくなる。 言えないというより、「言っちゃいけない」「言わない方が良い」と思わせる過去がある。
周囲の反応が、気にならない人と気になる人がいる。 ACの多くは後者。親の様子を気にしないといけない環境で生きてきたから、当然そうなる。 「気にしすぎ」と言われることもあるが、気になる人が「気にしない」為には、入ってきた情報を「気にしないように処理」しなければいけない。これまた疲れる
「自分が分からない」と悩むACは、多い。 大人の求める『いいこ』を演じているうちに、自分の欲求や感情に蓋をしてしまうから。 本当は怒りが出ていい。頑張れなくていい。泣いていい。弱くていい。嫌だと思っていい。断っていい。 それなのに「そんなんじゃダメ」と思わせる過去に、苦しめられる。
アダルトチルドレンは無意識に、親ではない誰かに「親の愛」を求めることがある。 恋人や友達に、親から貰いたかった愛情を求める。絶え間なく「好き」を実感できないと不安になったり、試し行動をとることもある。 「認めてほしい」が満たされていない場合、依存し過ぎたり尽くしすぎてしまう。
・誰かに依存してはダメ ・強くならなきゃダメ ・一人で生きていけなきゃダメ これらは、子どもの頃から「一人で頑張るのが当たり前だった」人が抱えやすい。 期待して裏切られる悲しみも知っているし、自分の嫌いなアノ人のようになりたくないからこそ、無意識に厳しいルールを課してしまう。
自分の意見を言うのが苦手、という人がいる。 幼少期に価値感、考え、好きなものを自由に言えない環境だとそうなりやすい。親だけでなく親戚や先生など、周囲の大人の影響も受ける。 否定されることが多いと、言わない方が良いと判断する。 相手に合わせ、自分の意見を持たないことで心を守る。
「なぜこんなに考えすぎるのか…」と落ち込むことがある。 相手の表情や仕草から察するのが得意な人は、受け取る情報量が多いから必然的に考える量が増える。親の顔色をうかがわなければいけなかった人は、この傾向が強い。 特に幼少期にミスが許されなかった人は、失敗しないために思考を巡らせる。
自分らしさが分からない人がいる。 「大人が考えるいいこ」を演じ、認められようと頑張ってきた人に多い。(出来たかどうかは関係ない) 今の自分が誰かの求めている自分像なのか、演じている自分なのか、何が本当の自分なのか分からない。 自分が感じている感情でさえ、本物かどうか疑ってしまう。
アダルトチルドレン+HSP気質を持つ人は、見た目では分からない。 幸せな家庭で育ったように思われていたり、いつも笑顔で優しかったり、堂々として頼りになったり、社交的だったり・・・繊細や悩みなんて言葉とは無縁に見えることも多い。 でもそれこそが、過去に培った『自分を守るための鎧』。
いつもより満員電車がしんどかったり、イラッとしたり、誰かの言葉にカチン!ときたり… いつもより色々なことが気になるようになったら、脳が疲れているサイン。 こんな日こそ、イライラする自分を責めないでね。 感覚刺激の8割は目から入るので、数分目を閉じるだけでも少し疲れが軽減されますよ✨
心の防衛機制の1つ『抑圧』というものがある。 辛い、悲しい、寂しいなど負の感情に蓋をすることで、心が傷つかないように守る。 でも人は、負の感情だけを抑圧することはできない。負の感情を抑圧すれば、「楽しい」「嬉しい」という感情も感じにくくなる。 これが「自分がよく分からない」に繋がる。
誰かに受け入れてほしい・認めてほしいと思っているのに、いざ受け入れてくれる人が現れると怖くなることがある。「裏があるのでは」「何かおかしい」と疑う。 素直に受け取るどころか拒絶してしまう。だから相手も混乱し、離れていってしまう。 自分自身への『無価値観』が強い場合にそうなりやすい
許せない人がいる、あなたへ あなたが今許すべきは「あの人」ではありません。あの人を許せない、許したくないと悩む自分自身。 そう思う自分を認めて「それでいいよ」と許す。許せないことを責めないでOK。 まして誰かに言われて、許さなくていい。 そうしたいと思った時にあなたが決めたらいい。
愛されたいのに愛されると怖くなり、捨てられる恐怖に駆られる。 一方的に関係を断ったり、大切なのに傷つけてしまうこともある。 ACの多くは、愛は自由で心地よいものでなく「○○しないと愛されない」「いつ失うか分からない不安定なもの」と植え付けられている。幸せな時でさえ、ふいに怖くなる。
ACは、「これくらいで仕事を休んじゃいけない」と自分を追い込みやすい。 行けないのも辛いが、行けるからこそ辛いこともある。 行ったら行ったで、それなりにやり過ごせてしまうため次第に疲弊していく。 限界が来る前に休むことを幼少期に教えられていない場合は、「行けなくなる」まで止まれない。
動けるなら休んじゃダメ、楽しちゃダメと思う人がいる。 迷惑をかけちゃいけない、怠けではないか、こんなことで休むなんて…と苦しむ。 本当は動けなくなる前に休んでいいし、休んだ方が良い。 頭で理解できても、過去の影響が「そうさせないように」強力に働く。努力を求められ続けたACが抱く呪縛。
「人を信じられない」と悩むACは多い。 そんな自分を責め、人としておかしいのではと追い込むこともある。 だが、人間関係の基礎は親子。 この世で初めて出会う親を信じられなければ、人を信じることが出来なくなるのは当然のこと。あなたはおかしくない。 「信じられない」と気づけたのは、第一歩。
人は疲れている時に、イヤな人になりやすい。 疲れていると、イヤなものが目に入りやすい。 いつもよりイライラしたり、嫌な事を思い出したり、イヤな人ばかり目に入る時は『お疲れのサイン』。 「なんかイヤなことが多いなぁ」と思ったら一息つきましょ。 あなたの性格のせいではないですから。
「困ったことがあっても誰も自分のことを守ってくれない」と思うことがある。 頼りたい時に頼れなかったり、助けてもらえなかった経験があるとそうなりやすい。 だから人を信じるのが怖い。信じたいのに、裏切られるのではと思う。ACの抱える生きづらさは性格よりも、過去の不安感からくるものが多い。
笑顔で対応し、いつも優しく、誰かのために率先して動き、尽くす… アダルトチルドレンは、愛されるためなら「本当はしたくないこと」さえ頑張る。 これは自分のダメな部分を補うことで嫌われないようにする「補償行為」によるもの。 だから自分に自信がない人ほど、頑張りすぎて疲れ果ててしまう。
アダルトチルドレンは、人との距離感に悩む。 相手に依存され過ぎたり、警戒しすぎて壁を作ったり、信頼できる相手に心を許しすぎてしまったり… 急に距離が近づくと怖くなり自ら関係を断つ事もあれば、酷い部分をわざと見せてしまい相手が離れていくこともある。 自分をどこまで見せていいか悩む。
「人のせいにしているだけかも」と苦しくなる人は、むしろ一人で責任を背負いすぎている人。 「努力が足りない」と自分を責めてしまう人は、既に頑張っている人。出来た部分を認めてみる。 「甘えているのかも」と悩む人は、むしろ逆。甘えていたら、そんなこと思わない。実は、もっと頼っていい。
AC+HSPの場合、「察する能力の高さ+やらなきゃ」の両方に縛られる。 相手の求めることが分かるから「何をどうするべきか」五感のセンサーフル稼働で考える。無視できず疲労感が物凄い。 「相手を喜ばせなきゃ」という思いが強いと、ベストを尽くしても「これでよかったのか」と一人反省会で疲弊する。
「した後悔」と「しなかった後悔」がある。 一般的には「しなかった後悔」の方が悔いが残りやすい。どうせなら「した後悔の方が良い」という考え方もある。 しかし、過去誰かから酷く責められたなど「した後悔」があまりに強く心に刻まれている場合、「しなかった後悔」を上回る。やる気を削がれる。