ACは、何かあると自責しやすい。 自分が○○しなかったから、自分が○○したから、生きにくいのは努力不足、人を信じられないのは性格のせい、もっと自分の心が広ければ強ければ...と。 それほど過去が及ぼす影響は大きい。 まだ気付いていないだけで、あなたのせいではない事は想像以上に多い。
母親が子どもに話す父親の愚痴は、子どもにとっては間接的に「自分への批判」となる。 子どもは「両親の特長を受け継いでいる」、という感覚を持つから。表に出さずとも、心が深く傷ついてしまう。父親が母親について話す場合も、同様の影響を及ぼす。 親が子どもに言うべきではない話題がある。
家族の中で孤独を感じていた人ほど、集団に苦手意識を持ちやすい。 性格のせいではなく、過去の経験がリンクして心に壁をつくる。 ふと疎外感に襲われ、空気のように扱われて話に入れてもらえないと感じる。自分だけのけ者のような居心地の悪さを感じる。どうせ私なんていなくても一緒なのではと。
子どもの頃に励まされ、楽しいことがたくさんあった人がいる。一方で子どもの頃に否定され、辛く苦しいことがたくさんあった人がいる。 両者では、脳の神経回路が違う。だから同じ出来事が起こった時に、どう捉え、どう行動するかも変わる。 だが心の持ち方は変えられる。まずは「気付く」こと。
自分のしたいことが分からない、と悩む人がいる。 何かが欲しいと言えば「ワガママ」、意見を言えば「自分のことばっかり」と責められ、結局我慢するしかなかった場合にそうなりやすい。 欲しいものを与えられず一方的に「大人の与えたいもの」だけ、大人の都合で与えられる場合も同じ影響を及ぼす。
アダルトチルドレンは、辛い気持ちに蓋をする。 私より大変な人がいる、私よりキツい環境で生きている人もいる…と頑張りすぎる。 でもこれは既に限界ギリギリまで耐えてきた人の考え方。 大変さは比べられない。 「これくらいで…」と思う必要もなければ、他人に言われて頑張る必要はもっとない。
「ACは環境のせいにして逃げているのでは」という人がいるが、「ありのままの自分を肯定される環境」で成長した人と、「親の意に沿わなければ否定される環境」で成長した人では、スタートラインが全然違う。 知って認めることは逃げではなく、自分のせいではないことを知り、楽に生きるための第一歩。
あれもこれも辛かったと思っていいし、本当は悲しかった寂しかったし、ああして欲しかったこうして欲しかった…と思っていいんですよ。 「未だにこんなこと言ってるなんて…」と責める必要なし。 だって当時蓋をするしかなかった気持ちに、今やっと気がつけたのですから。 これは、「できた」です。
吐き気、胃痛腹痛、頭痛、耳鳴り、息切れ、動悸、慢性的な疲れ、生理不調… アダルトチルドレンは心身症に悩まされやすい。 精神的な疲労からくる場合、受診してもハッキリ原因が分からない。故に勘違いされやすいが、仮病でも甘えでもない。 「嘘じゃなく本当に辛いんだ」と、自分に許可していい。
誰にでも小さくて無力な時期がある。 この時期に「生きているだけで愛される」という経験を積むのか、「親の意に沿わなければ愛されない」「ちゃんと出来ないと怒られる」という経験を積むのかでは、心の土台が全然違う。 どんな自分にも価値があると思えるかどうかの差は、考え方や性格だけではない。
やっと自分を受け止めてくれる人に出会えたのに、自ら関係を壊して後悔することがある。 ACの場合「こんないい人が私を好きなわけない」と疑ったり、「捨てられたら…」と怖くなる。「私よりいい人がいる」と申し訳なくなったりする。 「私なんて」と思わせる過去の影響が、恐怖や不安を増幅させる。
朝起きられないのも、落ち込むのも、上手くいかないのも、頭痛が辛いのも、やる気が出ないのも、まだ『準備期間』だからと思えばいい。 「自分なんて」「前は出来たのに」なんて責めても、心が疲れるだけ。 頑張れない時は、とことん休みましょ。とことん休んだら、動きたくなるかもしれないから。
「なんか嫌」「ちょっと苦手」という小さな違和感は、たいてい大きな違和感に変わる。大きくなった頃には、心身に相当負荷がかかってしまっている。 相手のことが嫌いでも、それでいい。「嫌い」という気持ちが、あなたを守ることもある。悪いものではない。 嫌いでも意地悪しなければ、十分優しい。
大事な場面で、必ずといっていいほど泣いてしまう人がいる。 「泣けば済むと思って」「すぐ泣く」と涙を武器にしていると勘違いされ悔しい思いをすることもあるが、本人も泣きたくて泣いているのではない。 気持ちを否定された過去、さらには本音の抑圧期間が長ければ長いほど勝手に涙が溢れる。
もし、あなたの全てを受け入れてくれる人がいたとしたら。 良い所も悪い所も受け入れてくれる人がいたとしたら。 どんな言葉をかけてほしいですか? その言葉を自分に伝えてあげてください。 そんなに自分に厳しくしなくて、いいんですよ。 自分に優しくしても、誰も困らないですから。大丈夫
怒ってもイライラしてもいいんですよ。 だけど、怒れない時もありますよね。 そんな時は『左手の拳』をぎゅっ!!と握る。 脳に「怒りを回避せよ💡」という指令が届き、急激な怒りが抑えられます。 「あの人と話すとイライラするんだよな…」という時は、事前に左拳を握ってみてくださいね。
許そうと思うのは、素晴らしいこと。 だが、人に強制されて許す必要は無い。 ACの場合は、心を押し殺してまで他人を許してしまう事がある。許せないことが起こったのに、許さなきゃと自分を追い込むから心が壊れてしまう。 まずは「他人を許せないと思う自分を許す」ことからはじめた方が良い。
HSP+アダルトチルドレンだと、一人反省会で落ち込みやすい。 でも決して、落ち込む事がダメなわけではない。 「言い方が悪かったかな」「ああいえば良かった」と思うのは、あなたが誰よりも相手の気持ちを考え、丁寧に言葉を選んでいるから。 「こんなに落ち込むほど頑張った!」と思っていい。
「橋の下で拾った」「本当は男の子(女の子)が欲しかった」など、親から存在を否定された子どもは「自分という存在」が分からないことがある。いてもいなくても一緒なのでは、と虚しさを感じることさえある。 「自分」を感じるには、理解され受け止めてもらう必要がある。決して遅すぎることはない。
怒りは二次感情と呼ばれていて、不安や悲しみ、傷つきを覆い隠す役割がある。 だから幼少期に自分を抑えたACほど、『怒り』が強く出やすい。我慢が出来ないわけでも、怒りっぽいわけでもない。そういう性格でもない。 溢れ出る怒りが止まらないのは、誰かの為にたくさん我慢をしてきた証拠でもある。
ACは、いい所を伸ばすより悪い所を直そうと頑張る傾向がある。 「いい所なんてない」「悪い所を直さないと誰も好きになってくれない」と思い込んでいることもある。 どれだけ他人に褒められても、一番身近な親に褒められた経験がないとなかなか自分に自信がもてない。それほど親は影響を及ぼす。
アダルトチルドレンは幸せな時より、不幸な時にホッとしやすい。子どもの頃から認められず、怒られて悲しくて辛いのが当たり前だったから。 脳は変化を嫌うから上手くいくと落ち着かなかったり、褒められて怖くなったり、幸せな時に急に不安になったりする。 でも、まだ幸せな状態に慣れていないだけ
自分より、相手を満足させることを優先する人がいる。 幼少期に家族のバランスをとってきた人に多い傾向だが、このスキルは仕事で高く評価される。 自分の感情・思考・欲望を抑え込むからとにかく疲れるが、コミュニケーション能力の高さは素晴らしい。ただし、一人になった時のダメージがもの凄い。
<アダルトチルドレンが苦手な状況> ・親の連絡をスルー(何十件と着信が残る恐怖や罪悪感) ・親の意見にNOを言う(悲しませる、怒られる、否定される) ・相手がつまらなさそう(自分なんて…) ・自分一人だけ楽しむ(うしろめたさ、申し訳なさ) ・誰かが不機嫌な時(自分のせいかなと思う)
「気にしすぎ」と言われても、気になるよね。 「大丈夫」と言われても、不安だよね。 「考えすぎ」と言われても、考えちゃうんだよね。 誰にもわかってもらえなくて、辛くなる日もあると思う。 そんな日は、自分で自分に「あるある。そうだよね」「そう思って良いんだよ」と声をかけてみる。