アダルトチルドレン+HSPだと、周囲から否定的なことを言われやすい。 感受性の豊かさを「神経質」「うじうじ」、思考力の高さからくる丁寧な選択を「真面目すぎ」「トロい」と揶揄されることもある。 でも、あなたが悪いから否定されたのではない。 人は自分が分からないものを否定する傾向がある。
やる気が出ないのも、動けないのも、ダルいのも、頭痛も、めまいや耳鳴りが酷いのも、イライラしやすいのも、元気が出ないのも… 今日は「ぜんぶ天気のせい」だと思いましょ。無理しない。 これは言い訳でもないし、甘えでもありません。 天気が体調に影響しにくい人、影響しやすい人がいますから。
理想的な環境で育った人は世の中は優しく、味方がいると感じる。 だがACは、世の中は厳しく自分を攻撃する敵だらけだと感じやすい。 それは人間関係のベースが、親子だから。 初めて触れ合う世の中が、家庭だから。 親子関係や家庭環境が、世の中や人間関係のイメージにダイレクトに結びつきやすい。
「幸せになってはいけない」と、なぜか思ってしまうことがある。 幼少期に、自分の幸せを喜べない大人が傍にいるとこのような影響を受けやすい。 好きな事を「くだらない」と一蹴され、楽しんでいる時に「あなたはいいわね」と不機嫌な態度でアピールされて育つと、楽しむことに罪悪感や恐怖を抱く。
大切な人から『ありのままの自分』『自分の好きなもの』を拒絶され続けると、自分自身も同様に『ありのままの自分』を拒絶するようになる。 「自分を好きになりたい」「認められたい」と願いながら、無意識に「こんな自分じゃダメ」と自分自身を拒絶するから苦しくなる。
理不尽に攻撃してくるような相手は、あなたがどんなに努力しても、優しくしても、立ち向かっても、言い返しても変わらない。だからその勇気とエネルギーは、その人から逃げることに使う。 逃げるのが悔しいならこう考えてみて。 相手が一番悔しいのは、あなたが自分から離れて元気で幸せでいること!
「あなたはどう思ってるの?」と聞かれ、一生懸命話しても最後まで聞いてもらえなかったり、全否定されることがある。 これが繰り返されると、相手が求める回答を探すようになる。次第に「私はどうしたいか」分からなくなる。
苦手な音(ため息・舌打ち・大きな物音)を出し続けられたり、「皆あなたを嫌っている」と嘘を吹き込んだり、「普通じゃない」「あなたはおかしい」という否定的な言葉を浴びせ続ける行為が精神的DVの一種『ガスライティング』 こんな事を日常的に受けていたら、どんな強い人も心が壊れてしまう。
アダルトチルドレン+HSPは、ほどほどが難しい。 「こんなことで無理と言っていいのか…」と自分自身に許可を出せなかったり、無理をしないことが「無理」な人も多い。 子どもの頃から頑張るのがデフォルトのため、どこから無理なのか分からず、どれくらい辛くなったら無理と言っていいのか悩む。
兄弟姉妹を持つACの場合『自分だけ』我慢を強いられることがある。親から直接言葉で命令されなくても、察して我慢する。 家計を考えて進路を選んだ、自分だけ門限が厳しかった、兄弟姉妹は些細なことでもよく褒められていた… 「我慢」が当たり前になったきっかけは、幼少期にあることが多い。
「職場に行くのが辛いのに、職場につくといつも通り動けてしまう」というACは多い。特に「笑顔で頑張るAC」はこの辛さが周囲に理解されにくく、孤独を感じる。家に帰って、一気に疲れが溢れ出る。 動けず仕事に行けないのはとても辛いが、もう限界なのに動けてしまうのも辛い。どちらも苦しい。
アダルトチルドレンが抱える基本的不安感(いてはいけない場所にいるという違和感)は、愛情面のトラブルに結びつきやすい。 不安や孤独感、自信のなさから、相手からしょっちゅう「好き」を貰わないと気持ちが持たない。昨日好きと言われても、翌日には不安になってしまう。
ACが持つ基本的不安感(いてはいけない場所にいるという違和感)は、自分の心の中だけの問題ではなく『他人にどう接するか』にも影響を及ぼしてしまう。 自分には価値がない、必要とされていない、という無意識の感覚が不安を増幅させる。
「自分の居場所なんてないのでは」と不安になる人がいる。 「この場所に居てもいい」と安心できる所属感は、幼少期に褒められ励まされることで生まれる。無視されたり酷いことを言われたり、過剰にコントロールされていたら生まれない。 アダルトチルドレンが、ふと不安になる理由はここにある。
あなたの言葉や行動をしょっちゅう否定する人から、「話し合おう」と言われたら要注意。 『話し合う』の裏側には、「話せば私の言っていることを理解して、言うことを聞いてくれるはず」「私の思い通りに動くはず」という思いが隠れていることが多いから。 「話し合わない」で心を守っていい。
<ACが抱えやすい心の葛藤> ・誰にも受け入れてもらえないと諦めるが、一方で親しくなりたいと願う ・自分なんて...と劣等感を持ちながら、一方で優れていなくてはダメだと自責する ・私なんて愛される価値がないと思いながら、一方で愛されないことに不満や悲しみを抱く  ※妙に安心することもある
過食症、拒食症、パニック症状、うつ状態、性依存症、アルコール依存症、不眠、過眠… これらの精神身体的症状は、幼少期の虐待経験が引き金になりやすい。 殴る蹴るだけが虐待ではない。 人格否定的な態度、傷つける言動、本人の自由を奪うようなコントロールなどの心理的虐待も同様に影響を及ぼす。
恩を着せられたり、対価を求められたりするのが嫌で「頼りたくない」人がいる。 人に頼るのは逃げ・甘えだと言われて自力で頑張って育つと、そもそも「頼り方が分からない」。 嫌われたり迷惑をかけちゃいけないと思うと「頼ってはいけない」と抱えてしまう。 ACの「人に頼れない」には色々ある。
嫌われたくないと思うのは人の本能なので、「直そう」と思わなくてOK! でも「皆に嫌われたくない」という気持ちは、手放した方が楽になります。 自分が何かしたのでは…とそこまで探さなくてもいいんですよ。 あなたが何をしても何もしなくても、嫌いになる人はいますから。あなたのせいじゃない。
ACは、本音を言わない。 正確には言わないのではなく「言えない」「言わない方が良い」と悟っている。過去に誰かを悲しませたり、怒らせてしまったり、離れていったり、頭ごなしに否定されたりと、後悔した経験を持つことが多い。 心を守る為、相手を傷つけない為に、「言わない」という選択をする。
アダルトチルドレン+HSP気質だと、人がいるだけで緊張しやすい。 周囲の空気を読むセンサーが勝手に作動し、警戒から緊張状態になり全身に力が入る。それが家に帰ると一気に解放され、ドッと疲れが出る。 何でこんなに疲れるのかと落ち込むが、「疲れてしまうようなタスクをこなした」と思って良い。
子どもの頃に「辛い」を受け止めてもらえなかったり、「出来ない」を許してもらえなかったことが、大人になっても影響する。 辛いことがあった時こそ笑顔、誰とも話したくないくらい辛いのに誰かの相談に乗り、五感をフル稼働して気配りする。 出来ることを「やらない」のは、実はとても難しい。
過去に感じた「疎外感」「無力感」「孤立感」は、時間が経ったからといって魔法のように消えてはくれない。 どんなに愛されても実感できなかったり、信じたいのに疑ったり、友情や愛情が続かないのなら、満たされていない何かがある。 だからこそ、「こんないい歳して…」なんて思う必要は一切無い。
「もういい年なのに」 「お母さんなのに」 「女(男)なのに」 …なんて口出しする人の言うことは聞かなくていいし、落ち込んだり悩んだりしなくていい。 「○○」なんてその人の価値観、その人の普通でしかないから。 色んな肩書があるけれど、あなたはあなた。誰にも決めさせなくていい。
「ため息」が苦手な人は多い。 だがAC+HSPの場合は、苦手を通り越して焦る。気にしないようにしても、どうしても聞こえる。 機嫌を直さなきゃと慌て、「私何かしたかな…」と自分の落ち度を疑い、瞬時に過去の記憶を探す。 「はぁー」と聞こえるたび、自分が責められているように感じて苦しい。