心の奥底に「怒り」を抱えているアダルトチルドレンは多い。穏やかに見える人の場合、怒りが爆発して怒鳴ったり泣き叫んだりした時に「自分は酷い人間なのか」と戸惑う。 でも違う。 愛され認められたかったという思いと、怒りや悲しみは隣り合わせ。 過去に抑えたものが大きい人ほど怒りも大きい。
9つの内容を見た時、アダルトチルドレンは「こんなのなかった」「こんな親いる?」「あり得ない」と驚く。真逆のものを教え込まれてきた場合は、渦巻くような嫌悪感や否定的な感情を抱きやすい。 「○○できない」はあなたの性格のせいではなく、「○○してはいけない」と思い込まされているだけ。
休みたいのに、休むと罪悪感に押しつぶされそうになる人がいる。 子どもの頃から「頑張ること」が当たり前に求められた人に多く、何もしないと落ち着かなかったり、頑張らないと自分の価値がなくなるように感じて怖い。 心の中で自分自身に焦らされ、責められ、急かされる。
普段穏やかな人が、安心できる人の前でだけ別人のようになることがある。 この人なら受け入れてくれるかもという期待、いつか離れていくなら早く切ってしまえという恐怖が渦巻く。本当は失いたくないが、その人の前でだけ嫌な部分を曝け出してまう。 親を信じきれず甘えられなかったACに多い傾向の1つ
優しい一言や気遣いは、相手の心を温かくする。 これはとても素敵。でもずっと優しくしたり、一緒にいる間気を遣い続けなくても大丈夫。 というか、それは出来ないの。 それで心と体が壊れちゃった人を大勢見てきたから…。 誰かにしているように自分のことも見てほしい。たまにでもいいから。
限界が来た時。 「もっと早く言ってくれれば」「何故言わなかったの」と責められることがある。言わなかったあなたが、まるで悪いかのように。 でも違う。 言っても意味がないと思わせる環境だっただけ。心身が追い詰められると心が麻痺する。 言わなかったのではなく、その環境では「言えなかった」
AC+HSP気質だと、小さな失敗でとことん落ち込みやすい。 「そんなことで?」「気にしすぎ」と言われやすいが、そう単純ではない。 過去の失敗が蘇り、責められているように感じる。怒られ見捨てられたように感じた過去があると、恐怖が加わる。 この感覚は、理想的な家庭で育った人には理解できない。
毒親、モラハラ、パワハラをする人達は「誰から見ても酷い人」なのではない。それどころか、いい人に見えることも多い。だから被害者の訴えが周囲に理解されない。 彼らは怒りをぶつけていい相手と、ぶつけない方が良い相手を選んでいる。彼らが怒りをぶつけるのは『自分を攻撃しない優しい人』だけ。
ドアを乱暴に閉めたり、大きなもの音を立てたり、ドン!と荷物を置いたりされることがある。 理想的な家庭で育った大人なら、「何か嫌なことがあったのだろう」と思える。 でもACは、子どもの頃から「親が怒っているのは私のせいかも…」と自分の原因を探してきた。このクセが大人になっても残る。
親と距離をとり、離れることがある。 家族がバラバラになったように感じたり、実際に家族から「あなたのせいでこうなった」と責められることがあるかもしれない。 でもあなたが壊したんじゃない。 すでに壊れていた場所で、あなたがバランスを保ち、ギリギリ耐えていただけ。あなたのせいじゃない。
幼少期に大人から支配されすぎると、周囲に敏感にアンテナを張るようになる。 自分をコントロールしようとする人がいると、無意識に敵とみなす。親と同じような支配を感じると、心の中で即座に抵抗する。 とっさに相手を攻撃することもあるが、相手を傷つける為ではなく「自分を守るため」の防御から。
自分がよく分からなくなる原因の一つ、気持ちの抑圧(我慢) 幼少期、自分の気持ちを出すよりも「家族の気持ちを察する事」を求められた人ほどそうなりやすい。 タンスの中にギュッ…と押し込まれた洋服のように、「何が入っているのか」分からない状態。だが、あなたの感情は消えてない。大丈夫。
しんどい時こそ明るく振舞い、平気なふりをして、自分の状態を周囲に見せないようにすることがある。 子どもの頃からそうやって頑張ってきた人ほど、無意識にそうしてしまう。 心配かけないように、迷惑かけないように、弱いと思われないように、つけこまれないように…本当の自分を隠すことで守る。
無視されていなくても、無視されたと思う。 愛されていても、愛されている実感がもてない。 注意されると、否定されたようで苦しい。 「私は誰からも必要とされていないのでは…」という不安を抱えているとこのように感じやすい。 これはあなたの性格のせいではなく、幼少期の心の傷がもたらす不安。
無理と頑張るの境目が分からない人へ 1つでも当てはまれば、頑張り過ぎ&心が限界に近いサイン。 <目安> ・朝起きて既に疲れている ・思考力が下がる ・心から笑えなくなる ・涙が急に出てくる ・悲しいのに泣けなくなる ・眠れなくなる ・いつもより優しく出来ない ・何が辛いか分からない
やってあたりまえのことなんて、何一つないんですよ。 家事も、育児も、仕事も、片づけも、買い物に行くのも、話を聞くのも、朝起きるのも、気を遣うのも…全部そう。 「これくらいで」「もっと頑張らなきゃ」なんて、自分で自分を追い込まないで。 あなたはもう、十分頑張ってるのだから。
メール(LINE)が苦手という人は、それなりにいる。 でもAC+HSP気質を持つ人の場合、深刻度が違う。苦手を通り越し、体力を奪われる。 返事のタイミング、絵文字の使い方、誤字脱字、性格…相手の反応を予測するから、とにかく疲れる。 失敗が許されない環境で生きてきたから、常にベストを探す。
拒絶される不安が強いと、自分はどう思うかより「相手にどう思われるか」という視点が優先される。大切な人に拒絶される辛さを知っているから、そうまでして自分を出そうと思わない。 子どもの頃から家族を優先してきた場合、自分がどう思うかさえ分からないこともある。無意識に自分を後回しにする。
疲れたのは、あなたなりに頑張っているから。 寝てただけ? 寝るのも予定の一部。それに、寝るのも体力使うんですよ。 特に何もしてない? だけど色々考えたでしょう?脳も体の一部。疲れるんですよ。 今日は「あ~疲れた」の代わりに、「あ~頑張った」と言ってみる。 疲労感が満足感に変わるから。
・好きな人に近づけない ・初対面の人はわりと平気 ・親しくなると距離感に悩む ・親しくなるのに抵抗がある ACが、このような悩みを抱えることがある。 「ありのままの自分は受け入れられない」という不安を抱えているとそうなりやすい。 家族でさえ受け入れてくれないのに…と諦めてしまう。
アダルトチルドレンは、「信頼」「愛情」「自信」という言葉に戸惑う。何か出来ても出来なくてもそのままの自分に価値があり、愛されていると実感できる環境がこういった感情を育てる。 でもそうではない家庭で育つと、底知れない不安を抱く。自分が生きていることの意味さえ分からなくなってしまう。
「過去は変えられない」「忘れて前に進むべき」と、他人から余計なアドバイスをされて落ち込むことがある。 そんなこと、本人が一番よく分かっている。 忘れられたら、なかった事にできたら、どれだけ楽だろうかと… 自分を責める必要は全くない。それが出来ないほど、深い心の傷なんだと思って良い。
ACは誰かが辛そうだと、自分が疲れていても動いてしまう。しなきゃと焦る。 「私は家政婦じゃない」「働かざるもの食うべからず」という、過去に見聞きした親の言葉に駆り立てられることもある。 人間関係のベースは親子。 過去の罪悪感や恐怖が、大人になった時の「やらなきゃ」に繋がる。
「しなきゃダメ、本当はしたくない」 「やってみたい、だけど無理」 このような葛藤を抱えると、相反する気持ちが綱引きするように身動きが取れなくなる。 物理的に何も行動していなくても、寝ているだけだとしても、四六時中考え続けると心は疲れていく。 慢性的な疲れは甘えじゃない。理由がある。
AC+HSP気質だと、言い争いの場にいるだけでしんどい。 「自分のことじゃない」「気にしなきゃいい」という簡単な問題ではない。 言い争う空気、表情、声色、両者の気持ちが全て一度に入ってくるから、情報量がとにかく多い。情報を処理するだけで疲れ果てる。苦しい過去とリンクすると恐怖さえ加わる。