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人が悩む時は、『思考』と『気持ち』が戦っている。
気持ちは「仕事が辛い」「行きたくない」と思っても、「お金は?」「辞めたら大変だよ」と思考が理屈攻めで感情を納得させようとする。
つい思考を優先して頑張りすぎてしまう人は、身体の不調を見逃さないで。不調は、気持ちからの緊急SOSだから
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あなたに非がないにもかかわらず、「私は悪くない。あなたが悪い」と主張されることがあるかもしれない。
このような相手は、基本的に謝らない。
万が一謝ってくれても、形式だけのことが多い。
だからあなたが相手を許さなければ、「心が狭い」「謝ったのに」と再びあなたを悪者にする。
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言い争いの場にいるだけでしんどい、と悩む人が増えている。
「自分のことじゃない」「気にしなきゃいい」という簡単な問題ではない。
言い争う空気、表情、声色、両者の気持ちが全て一度に入ってくるから、情報を処理するだけで脳が疲れ果てる。
苦しい過去とリンクすると、恐怖さえ加わるのだから。
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・イエスノーを言えない
・嫌なのに断れない
・したいことが分からない
・ワガママを言えない
・平気じゃないのに「大丈夫です」と言う
・幸せにしてくれそうな人ではなく「大切にしない人」を選んでしまう
子どもの頃、大人に迷惑をかけないよう我慢した経験が多いと、このような悩みを抱えやすい。
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無視されていなくても、無視されたと思う。
愛されていても、愛されている実感がもてない。
注意されると、否定されたようで苦しい。
「私は誰からも必要とされていないのでは…」という不安を抱えているとこのように感じやすい。
これはあなたの性格のせいではなく、幼少期の心の傷がもたらす不安。
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褒められた経験より「怒られた回数」が多いと、大人になった時に周囲の反応にビクビクしてしまう。
名前を呼ばれるだけでビクッとなったり、「何かしたかな…」と心が焦って落ち着かない。
考えすぎでも、心配し過ぎな性格というわけでもない。
幼少期の経験が、大人になったあなたを警戒させる。
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性格は変わらないと言うが、環境や一緒にいる人によって案外コロッと変わる。
久しぶりに会ったり、恋人ができた友達の性格が変わってしまうことがあるように。
「こんな自分、嫌!」と思う時があるとしてもそれは、その環境や一緒にいる人があなたに合っていないだけなのかもしれない。
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何かしたいけど、何をしたいのか分からないこともある。
モヤモヤしているうちに1日が終わって、そんな自分に落ち込んだりすることもある。
あなたがダメなのではなくて、「それほど心も体も疲れている」ということ。
元気になるため何かするのではなく、何もしないことが必要な日がある。
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チャンスは、必ず訪れる。
だがラッキーな出来事や、新しい何かに挑戦するタイミングだけがチャンスとは限らない。
「手放すチャンス」というのもある。
嫌々続けてきたこと、諦めて我慢し続けてきた環境、どうしても耐えられない人間関係を手放すチャンス。手放せば、新しいものを掴める。
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別れには、痛みを伴う。
ほんの少しでも好きだという気持ちが残っている人との別れは、とてもつらい。いい思い出もある場合には、この選択は間違いなのでは...と繰り返し迷う。
だが、別れを悩むほどの相手と「そのまま付き合い続けること」の大変さもまた、想像以上に大きい。
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「人を傷つけてはいけない」とは教わるが、「自分を傷つけてはいけない」とは教わらないことがある。
だが人を傷つけてはいけないのと同じで、自分も傷つけない方がいい。人が傷つくように、自分も傷つく。
傷ついた人を慰める優しさがあるならば、それを「傷ついた自分」にも向けていい。
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幸せそうな人を見てイライラしたり、悲しくなったりすることがあるかもしれない。
これは相当疲れていたり、我慢が重なっていたり、本音を話せる場所がなくてしんどいというサイン。
「疲れているんだな」と思って、頑張らないだけでも落ち着くから心配しないで。
性格が悪くなったとかではないから。
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毒親育ちの傾向として、100の好きよりも1の嫌いが心に残りやすい。
親に愛されていなかったのでは、自分には価値がないのでは、必要とされていないのでは、ありのままの自分は受け入れてもらえないのでは…こういった心の不安が関係している。
だから自分らしくあるより、誰にも嫌われない方を選ぶ。
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やっと親と離れた時。
「これで楽になる!」と期待するが、現実は厳しい。まさに毒のようにジワジワ心と体を蝕む。
目の前にいないのに親の顔が浮かび、親の言葉に苦しむ。最高の親と信じていた幻想が壊れる場合、あまりの辛さに心身反応が出ることもある。
あなたのせいじゃないから、慌てないで。
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