「こうあるべき」が多ければ多いほど、それを守っていない周囲にイライラする。 できていない自分を責めて、頑張っても認めてもらえない現実に苦しくなる。 子どもの頃、親や親戚、周囲の大人から植え付けられた「こうあるべき」という言葉が、大人になった今のあなたを苦しめているのかもしれない。
アダルトチルドレンと気がついた時。 「親と同じ子育てをしているのでは」と怖くなることがある。だがそう気が付けたあなたなら、自分なりの方法を見つけられる。 「自分が傷ついたように、子どもを傷つけたくない」と思うことがある。そう思える時点で、あなたが人を愛する能力には全く問題がない。
心の傷が睡眠障害となって現れることがある。 寝つきが悪く目覚めも悪い。 一番調子がいいはずの朝に、既に疲れている。 誰でもそういう日はあるが、子どもの頃からずっとそうという人もいる。 幼少期から緊張しっぱなしだったり、気を遣う環境で過ごしていると、それが当たり前になり気付きにくい。
子どもの頃、自分の考えを否定される経験があまりに多いと「考えることをやめてしまう」ことがある。 子どもの頃、何をしても怒られた人は「行動することをやめてしまう」ことがある。 これ以上傷つかないように、心を守るために身に着けた「子どもの頃の防衛方法」に大人になって悩まされてしまう。
あなたが勇気をもって相談した時。 「そんなの大したことない」「私の方が大変」とマウントを取られることがあるかもしれない。 でも、苦しさや辛さに、大きいも小さいもないんだよ。 だから「もっと苦しい人がいる」なんて思って我慢しないで。あなたが嫌なら嫌だし、辛いものは辛いでいいから。
平和な時に限って、わざわざ不安な事を考えてしまうことがある。 嫌な未来を想像したり、辛い過去を思い出したり、「嫌なことがあるかも」と警戒する。 幼少期にいつも不安だったり、親が過剰に干渉・心配ばかりする家庭だった場合にそうなりやすい。楽しさと不安が同時にやってくるから疲弊する。
楽しい時も苦しい時も、ずっと一緒にいたのは『自分』。 無理して笑ってたこと、もう頑張りたくないのに耐えたこと、当時の本当の気持ちを知っているのも自分。あなたを本当に理解できるのは、あなただけ。 今はまだ、好きでも嫌いでもいい。 「そんな自分もまぁいいか」と、自分で認めてみる。
強いストレスではなくても、日常的にストレスを感じているとストレス反応が現れる。 ◆心理的反応 不安、イライラ、気分の落ち込み、無気力、集中力低下 ◆身体的反応 動悸息切れ、頭痛、肩こり、疲労感、睡眠障害 自分のせいと悩んでいた事が、実は環境やストレスのせいだったというケースは多い。
空気が読める、表情で分かる、声色で察する、声のトーンで見抜く…「分からなかったらどんなに楽だろう」と思うけど、どうやっても分かっちゃう人がいる。 『賢い人はバカなフリが出来る』という言葉があるように、分かるからこそ「あえて共感しない」で心を守る時があっていい。 それで十分だから。
・親の電話に出ない ・親と会わない ・親のLINE既読スルー ・親の頼み事を断る ・親の意見にNOを言う 理想的な家庭で育った人は「嫌なら断れば?」と軽く言う。 でもACは、断わった後の大変さを知っているから「そんなこと出来ない」「無理」と思う。 我慢する方が平和だと、経験から知っている。
自分の感情を抑え込んでしまう人がいる。 嫌なのに「そんなこと思っちゃダメ」と制し、辛くて泣きそうでも「平気」と言い聞かせ、不安で怖くても「気のせい」と誤魔化す。 子どもの頃、肯定より否定が多い環境で過ごすとそうなりやすい。 自分の感じた気持ちでさえ疑い、自己否定するようになる。
頭が働かなかったり、心が落ち込んだり、不安な事ばかり頭に浮かんで、気付いたら一日が終わってる時があるかもしれない。 だけど「こんな自分ダメだ」なんて責めないでね。がんばらないでね。 だってそれは「疲れたよー」という心からのSOSだから。 こんなになるまで、あなたは頑張ってきたってこと。
理想の親子関係は『肯定』から生まれる。 初めて出会う人間(親)から肯定されることで、子どもは自分を肯定する方法を知る。「ありのままで生きている価値がある」と自分自身を肯定できるようになる。 でもACの場合、子どもが親を肯定しなければいけない。 自己肯定感が低くなる理由は、ここにある。
しんどい時ほど、「頑張らなきゃ」と自分を追い込む人がいる。 本当はしんどくなる前に休んでいいし、しんどい時こそ頼っていいのだが、笑顔でしんどさを隠してしまう。 子どもの頃から大人を信用できず自分で頑張ってきた人ほど、周囲が気付かないほど「大丈夫」を演じるのが上手になってしまう。
言う通りにしないと怒られるから、自分のしたいことを抑える。誰かに認めてもらうため、自分のしたいことより他人の気持ちを優先する。 その環境で生きていくために感情を抑えすぎると、自分の気持ちが分からなくなっちゃうんだ。 でも大丈夫。気持ちは消えてないから。 これから取り戻していこう。
「本当にしてほしい事や、本当に欲しいものが言えない」という人がいる。 ダメだった時の悲しみや絶望感を痛いほど知っている場合、そうまでして言おうと思わない。 これは高すぎる、今は忙しそう、これを選んでほしそう…と空気を読む。子どもの頃から無意識にそうしていた、という人が多い。
「自分が認められない」 「自分を認められるようになりたい」 という悩みを抱えることがある。 子どもの頃に「認められる」という経験をしていない(不足している)と、自分を認めるという感覚そのものがピンとこない。 親からの否定があまりに多い場合、否定は馴染みがあるが肯定がわからなくなる。
もっと強くなれば、もっと綺麗になれば、もっと元気になれば、もっと賢くなれば『自分を好きになれる』と思うかもしれない。 でもそれだと、ずっと好きになれない。「もっと○○なら」は、終わることがない欲望だから。叶えても叶えても、不安が尽きない。 好きな所も嫌いな所も全部含めて、あなた。
子ども時代に親に十分認めてもらった感覚がない場合、見捨てられ不安を抱えやすい。 相手が少しでも自分から離れたように感じると、「見捨てられる(嫌われた)」と不安や恐怖を感じる。 これが繰り返され、何度も人間関係が壊れるのを繰り返すうちに「どうせ自分なんて」という思いが強まる。
「何でそんな細かいの?」「考えすぎ」「適当に流せばいいのに」 ...このように他人から言われることがある。 まるで「それが悪いところ」のように指摘されることがある。 だがそれは相手と違うだけ。人には自分と違うものを否定する傾向がある。 あなたが直さなくていいところは、案外多い。
答えがわからないしんどさもあるが、わかるからこその苦しみもある。 離れた方がいいと分かっているからこそ、しんどいこともある。 それを選べない自分がダメに思えて苦しいこともある。 努力や他人からのアドバイスよりも、「そうなんだね」とあなたの話にただ耳を傾けてくれる人が必要な時がある。
うまくいかない時に「自分なんて…」と思うと、過去の失敗が次々出てきて次第に落ち込む。 そんな時こそ、自分を責めないでおく。 それだけで心が少し軽くなる。脳って不思議で、考え方ひとつで落ち込んだり元気になったりするから。 前向きになれなくても大丈夫。自分を責めないことが、一番大事。
「人にどう思われるのかが気になる」人がいる。 自然な感情なのだが、ACの場合は気になりすぎて辛い。相手の機嫌が悪くならないように、気を遣いすぎてしまう。 子どもの頃からピリピリした家庭環境で育っている場合は、不機嫌な人がいるだけで落ち着かない。怒っている人がいるだけで疲れてしまう。
許せない人がいる、あなたへ あなたが今許すべきは「あの人」ではありません。あの人を許せない、許したくないと悩む自分自身。 そう思う自分を認めて「それでいいよ」と許す。許せないことを責めないでOK。 まして誰かに言われて、許さなくていい。 そうしたいと思った時にあなたが決めたらいい。
子どもの頃に幼児的願望(見てほしい、褒められたい、かまってほしい)が満たされていれば、失敗しても劣等感は持たない。 でも満たされていないと、成功しても劣等感がある。 幼児的願望が満たされていれば、人より劣っていても劣等感は持たない。 でも満たされていないと、優秀でも劣等感がある。