226
「こうあるべき」が多ければ多いほど、それを守っていない周囲にイライラする。
できていない自分を責めて、頑張っても認めてもらえない現実に苦しくなる。
子どもの頃、親や親戚、周囲の大人から植え付けられた「こうあるべき」という言葉が、大人になった今のあなたを苦しめているのかもしれない。
227
アダルトチルドレンと気がついた時。
「親と同じ子育てをしているのでは」と怖くなることがある。だがそう気が付けたあなたなら、自分なりの方法を見つけられる。
「自分が傷ついたように、子どもを傷つけたくない」と思うことがある。そう思える時点で、あなたが人を愛する能力には全く問題がない。
228
心の傷が睡眠障害となって現れることがある。
寝つきが悪く目覚めも悪い。
一番調子がいいはずの朝に、既に疲れている。
誰でもそういう日はあるが、子どもの頃からずっとそうという人もいる。
幼少期から緊張しっぱなしだったり、気を遣う環境で過ごしていると、それが当たり前になり気付きにくい。
229
子どもの頃、自分の考えを否定される経験があまりに多いと「考えることをやめてしまう」ことがある。
子どもの頃、何をしても怒られた人は「行動することをやめてしまう」ことがある。
これ以上傷つかないように、心を守るために身に着けた「子どもの頃の防衛方法」に大人になって悩まされてしまう。
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平和な時に限って、わざわざ不安な事を考えてしまうことがある。
嫌な未来を想像したり、辛い過去を思い出したり、「嫌なことがあるかも」と警戒する。
幼少期にいつも不安だったり、親が過剰に干渉・心配ばかりする家庭だった場合にそうなりやすい。楽しさと不安が同時にやってくるから疲弊する。
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強いストレスではなくても、日常的にストレスを感じているとストレス反応が現れる。
◆心理的反応
不安、イライラ、気分の落ち込み、無気力、集中力低下
◆身体的反応
動悸息切れ、頭痛、肩こり、疲労感、睡眠障害
自分のせいと悩んでいた事が、実は環境やストレスのせいだったというケースは多い。
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・親の電話に出ない
・親と会わない
・親のLINE既読スルー
・親の頼み事を断る
・親の意見にNOを言う
理想的な家庭で育った人は「嫌なら断れば?」と軽く言う。
でもACは、断わった後の大変さを知っているから「そんなこと出来ない」「無理」と思う。
我慢する方が平和だと、経験から知っている。
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自分の感情を抑え込んでしまう人がいる。
嫌なのに「そんなこと思っちゃダメ」と制し、辛くて泣きそうでも「平気」と言い聞かせ、不安で怖くても「気のせい」と誤魔化す。
子どもの頃、肯定より否定が多い環境で過ごすとそうなりやすい。
自分の感じた気持ちでさえ疑い、自己否定するようになる。
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理想の親子関係は『肯定』から生まれる。
初めて出会う人間(親)から肯定されることで、子どもは自分を肯定する方法を知る。「ありのままで生きている価値がある」と自分自身を肯定できるようになる。
でもACの場合、子どもが親を肯定しなければいけない。
自己肯定感が低くなる理由は、ここにある。
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しんどい時ほど、「頑張らなきゃ」と自分を追い込む人がいる。
本当はしんどくなる前に休んでいいし、しんどい時こそ頼っていいのだが、笑顔でしんどさを隠してしまう。
子どもの頃から大人を信用できず自分で頑張ってきた人ほど、周囲が気付かないほど「大丈夫」を演じるのが上手になってしまう。
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「本当にしてほしい事や、本当に欲しいものが言えない」という人がいる。
ダメだった時の悲しみや絶望感を痛いほど知っている場合、そうまでして言おうと思わない。
これは高すぎる、今は忙しそう、これを選んでほしそう…と空気を読む。子どもの頃から無意識にそうしていた、という人が多い。
242
「自分が認められない」
「自分を認められるようになりたい」
という悩みを抱えることがある。
子どもの頃に「認められる」という経験をしていない(不足している)と、自分を認めるという感覚そのものがピンとこない。
親からの否定があまりに多い場合、否定は馴染みがあるが肯定がわからなくなる。
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244
子ども時代に親に十分認めてもらった感覚がない場合、見捨てられ不安を抱えやすい。
相手が少しでも自分から離れたように感じると、「見捨てられる(嫌われた)」と不安や恐怖を感じる。
これが繰り返され、何度も人間関係が壊れるのを繰り返すうちに「どうせ自分なんて」という思いが強まる。
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「何でそんな細かいの?」「考えすぎ」「適当に流せばいいのに」
...このように他人から言われることがある。
まるで「それが悪いところ」のように指摘されることがある。
だがそれは相手と違うだけ。人には自分と違うものを否定する傾向がある。
あなたが直さなくていいところは、案外多い。
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答えがわからないしんどさもあるが、わかるからこその苦しみもある。
離れた方がいいと分かっているからこそ、しんどいこともある。
それを選べない自分がダメに思えて苦しいこともある。
努力や他人からのアドバイスよりも、「そうなんだね」とあなたの話にただ耳を傾けてくれる人が必要な時がある。
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「人にどう思われるのかが気になる」人がいる。
自然な感情なのだが、ACの場合は気になりすぎて辛い。相手の機嫌が悪くならないように、気を遣いすぎてしまう。
子どもの頃からピリピリした家庭環境で育っている場合は、不機嫌な人がいるだけで落ち着かない。怒っている人がいるだけで疲れてしまう。
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子どもの頃に幼児的願望(見てほしい、褒められたい、かまってほしい)が満たされていれば、失敗しても劣等感は持たない。
でも満たされていないと、成功しても劣等感がある。
幼児的願望が満たされていれば、人より劣っていても劣等感は持たない。
でも満たされていないと、優秀でも劣等感がある。