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もしそうなら、今怒りを出せるようになったのは「大きな一歩」です。
やっと今、怒れるようになったのですから。
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「あの時言い返せばよかった」
「あの人酷い」
このように後になって怒りが出ることがあります。
その場で言い返せなかった自分を責めてしまう人は多いのですが、怒りを出すには『怒りを出しても安全な環境』という前提条件が必須。
当時は、怒りを出せるような状況じゃなかったのかもしれませんよ。
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子どもの頃に幼児的願望(見てほしい、褒められたい、かまってほしい)が満たされていれば、失敗しても劣等感は持たない。でも満たされていないACは、成功しても劣等感がある。
幼児的願望が満たされていれば、人より劣っていても劣等感は持たない。でも満たされていないACは、優秀でも劣等感がある。
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「こんなことが未だに影響を与えるの?」と思うような過去の出来事が、現在の生きづらさに関係していることが多々ある。
自分の欲しいものではなく「親が選んでほしそうなものを選ぶ」など相手の意図に沿うよう誘導され続けた結果、「自分が本当にしたいことが分からない」に繋がることもある。
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みんなと協力して、わいわい話しながら「何か」を作るのが得意な人がいる。
1人でコツコツと、自分なりのペースで「何か」を作るのが得意な人もいる。
「みんな一緒」が良いとされる日本では、後者のタイプは苦労する。自分らしく生きようとするだけで周囲から批判され、次第に自分を出せなくなる。
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悩みがなさそうに見える人がいる。
実は、悩みを見せないように相当頑張っている。深い悩みを抱える人ほど、だれにも相談できず一人で抱え込みやすい。
いつも笑顔の人もいる。
でも多くの場合は、悲しみや苦しみを笑顔で覆い隠している。心を元気にするはずの笑顔で、自分の心がすり減ってしまう。
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自分の心に嘘をつくことがある。
誰かを喜ばせるため、悲しませないため、受け入れてもらうために。
聞きたくない愚痴を聞き、泣きたいほどしんどいのに笑い、平気とごまかし、限界なのに大丈夫なふりをする。
子どもの頃に家族のバランスを保っていたり、親を喜ばせようと頑張っていた人に多い傾向。
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人間関係を楽にするための3つの極意
1.自分を大切にしてくれない人から、離れる
2.自分を大切にしてくれる人を大切にする
3.嫌いな人に好かれようとしない
これらの達成を邪魔するのが『無価値観』。
自分に価値がないと心のどこかで思っていると、これらと真逆の行動を無意識にとってしまう。
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「○○するべき」「○○しなくちゃダメ」という思いが強いほどイライラしたり疲れやすい。
社会生活を送るうえである程度は必要な感情なのだが、あまりに強すぎると自分を苦しめてしまう。
そもそも「○○するべき」が、実は自分の思いではなく「子どもの頃に親があなたに求めたもの」のことも多い。
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「もっと早く言ってくれれば」「どうしてここまで我慢したの?」と、他人から言われることがある。
でも実は、言わなかったのではなく「言えなかった」。本音を話せるような環境じゃなかった。
それに本当にしんどい時、人はしんどいことさえ気がつけない。何が辛くて何が嫌なのかも分からなくなる。
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「生きているだけで価値がある」
という感覚は、子どもの頃に親が与える。何か出来ても出来なくても、あなたはそのままで愛されると親が教える。
ACは、「生きていてごめんなさい」という感覚に襲われやすい。何か出来たり、誰かの役に立てないと「自分に価値がない」と思い込まされてきた弊害。
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子どもの頃に「信じて裏切られた経験」があると、周囲からの愛情を素直に受け取れなくなる。
再び苦しまないよう、相手に期待することをやめる。期待しなければ傷つかないから。
「素直じゃない」と言われることもあるが、そうではない。相手を傷つける意図もない。
これは、心を守る防御反応の1つ。
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「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」と言うが、あなただけが変わらなきゃいけないというルールはないよ。
自分を変えてまで大切にしたい人かどうか考えてみる。
相手はあなたの為に自分を変えてくれるかどうか考えてみる。
どちらか一方だけが努力する関係は、ずっと続けられないから。
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誰かが不機嫌だったり怒られたりした時。
実は無意識に「幼少期と同じ対応」をすることが多い。
<親が怒った時の対応例>
・これ以上怒らせないよう黙る
・許してもらう為ひたすら謝る
・ふざけて場を和ませる
・機嫌を取ろうとする
・問題を解決しようとする
・どうしていいか分からず泣いてしまう
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「気にしなければいいじゃん」と言われることがある。
確かに、気にしなければ心は守られる。
だがそれは「もともと気にならない人」限定の話。
HSP気質があると、勝手にセンサーが作動し、情報を拾い集めてしまう。色々気にしないために、「気にしないでおく」工程が追加される。結局疲れてしまう
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あなたは橋の下で拾った、○○で拾った、川から流れてきた…
このように言われることがある。
そんなわけないと頭で理解できる年齢になっても、心は傷ついたままになる。心が麻痺することもある。
「ありのままの私は愛されない」「○○できないと必要とされない」という底知れない不安につながる。
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アノ人も大変だったのかもしれないし、事情があったのかもしれないし、悪気がなかったり、愛情の与え方を知らなかっただけなのかもしれないし、アノ人なりに愛してくれたのかもしれません。
だからといって、あなたが感じた寂しさや不安、傷ついたことを「なかったこと」にする必要は無いのですよ。
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親のことで思い悩むACが、「こんな年にもなって…」と自責してしまう事があります。
でも「親に分かってほしい」と願い続けることは、おかしなことではありません。
同様に「親に関わりたくない」「もうどうでもいい」と感じることも、おかしなことではありません。
それほど大きな問題なのですから。
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自分軸の基準は、自分がどうありたいか、自分がどうしたいか。
他人軸の基準は、相手がどう思うか、相手からどう見えるか。
ACの場合、『親軸』がとても強い。
他人軸同様に「親がどう思うか」が物事の中心になるのはもちろんのこと、自分軸にも侵食する。
だから自分が分からなくなるし、生きづらい