1251
誰かが辛そうだと、疲れているのに動けてしまう人がいる。
誰かを思う気持ちは素敵だが、過去の影響が大きい人の場合は「したい」という楽しい気持ちよりも、「しなきゃ…」と何かに焦り追い立てられるように動いてしまうことが多い。
その結果、心が満たされず「私ばかり」と不満が募りやすい。
1252
ACは親から、「1+1=3」と教えられているようなもの。
それが正しいと教え込まれる。だから頑張っても、答えが合わない。むしろそもそも間違った式を使うから、頑張るほどズレは大きくなる。
頑張ってもうまくいかないのは、あなたの努力が足りないせいでも、性格のせいでもないのかもしれない。
1253
自分では気が付いていない人が多いが、過去に親から言われた言葉は無意識下で影響を与え続ける。
「私は○○だから…」と思う原因が、そこにあることも多い。
小学生の頃に繰り返し覚えた「かけ算の九九」が大人になってもスラスラ言えるように、『過去に繰り返し言われたこと』は影響を与え続ける。
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家族を大切に想い、自分のことより家族を優先し、家族のために尽くしてきた人ほど、誰かが求めている「自分像」を演じるのが得意になる。
これは初対面の人と仲良くなるのが得意なACに多くみられるが、人と親しくなるのが怖いくなりやすい。
演じた自分像と「本当の自分像」との違和感に苦しむ。
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暴力やネグレクト、酷い言葉を浴びせられた人だけがアダルトチルドレンになるのではない。家庭内がいつもピリピリしていたり、親の態度から「愛されていない」「私なんていなくてもいいんだ」と感じ取る場合も同様の傷を負う。
まだマシ、もっと酷い人がいる、これくらいで…と思う必要は全くない。
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春の季節は、ただでさえ自律神経が乱れやすい。気候や気圧の変化で、なんだかモヤモヤしたり、何故か不安になったり、体調が崩れやすい。
それに加えて入学式、新学期、新年度といった『世の中の明るい雰囲気』が、焦りや不安に追い打ちをかけてしまうことがある。
頑張り屋さんほど影響を受ける。
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「大人になってまだそんなこと言ってるの?」と呆れられることがあるかもしれないが、家庭環境は大人になっても影響を与える。
子どもが最初に所属する社会が「家族」。
家族の中の自分の在り方が、世の中に出た時の自分にリンクする。家族を信じられなければ、世の中の人も信じられなくなりやすい。
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「過去を思い出す」にも色々ある。
再現VTR のように映像が流れる人、相手の顔と声が「写真+音声」で思い出される人、音声のみの人、スライドショーのように再生される人もいる。
「未だに影響を受けている…」なんて落ち込まないで。それほどあなたにとって、大きな出来事だったということだから。
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「しなきゃダメ、本当はしたくない」
「やってみたい、だけど無理」
このような葛藤を抱えると、相反する気持ちが綱引きするように身動きが取れなくなる。
物理的に何も行動していなくても、寝ているだけだとしても、四六時中考え続けると心は疲れていく。
慢性的な疲れは甘えじゃない。理由がある。
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しんどい時こそ、いつも以上に笑顔で頑張る人がいる。
気付いて欲しいけど、気付かれるのが怖い。だから心配をかけないように、怒られないように、弱さにつけこまれないように…周りがあなたの辛さや限界に気がつかないほど完璧に演じる。
本当に辛い時、頼れず助けてもらえなかった過去が尾を引く。
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気になることがあるから悩んでいるのに、「真面目過ぎ」「気にしすぎ」と一蹴され、ますます落ち込む人が増えています。
でも「気にしすぎ」、なんかじゃないんですよ。
だって気にしたくて考えているんじゃなくて、どうしても気になってしまうんですから。考えたくなくても、頭に浮かぶんですから。
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拒絶される不安が強いと、自分はどう思うかより「相手にどう思われるか」という視点が優先される。大切な人に拒絶される辛さを知っているから、そうまでして自分を出そうと思わない。
子どもの頃から家族を優先してきた場合、自分がどう思うかさえ分からないこともある。無意識に自分を後回しにする。
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・好きな人に近づけない
・初対面の人はわりと平気
・親しくなるのに抵抗がある
・親しくなると距離感に悩む
アダルトチルドレンが、このような悩みを抱えることがある。
「親でさえ受け入れてくれないのに…」「本当の自分は受け入れられない」という不安を抱えていると、無意識にそうなりやすい。
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怒っている自分が嫌になったり、イライラ続きで苦しくなった時は、相手ではなく『怒っている自分』を許してあげて。
怒りの状態が苦しいのは、怒る事に罪悪感を持っているから。嫌いなアノ人がよぎったり、自分が嫌な奴に思えるから。
「怒るほどのことがあったんだ」、と一旦受けとめてみてほしい。
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何か出来ても出来なくても自分に価値があり、愛されていると実感できる環境が自己肯定感を育てる。
でもそうではない家庭で育つと、底知れない不安を抱く。自分が存在することの意味さえ分からなくなることもある。
「信頼」「愛情」「自信」「ありのまま」という言葉に、拒否反応が出る人も多い。
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メール(LINE)が苦手という人は、それなりにいる。
でもAC+HSP気質を持つ人の場合、深刻度が違う。苦手を通り越し、体力を奪われる。
返事のタイミング、絵文字の使い方、誤字脱字、性格…相手の反応を予測するから、とにかく疲れる。
失敗が許されない環境で生きてきたから、常にベストを探す。
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カッとなる、気分次第で怒る、喜怒哀楽が激しくなる干渉しすぎてしまう…
ふとした時に「自分と親が似ているのでは」と苦しくなる時がある。心の中に住む親の姿が、今の自分と重なってしまう。
30代~50代になると、子どもの頃みた「親の姿」と自分が似てきて、鏡を見ることさえ嫌になることもある。
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自分のせいかも、悪口を言われているのかも、嫌われるかも…
無意識に次々と不安を探してしまう人がいる。
過去に「あなたが悪いんじゃないの?」「人のせいにしない」と自分を否定された経験が多いほど、そのような思考に陥りやすい。
ネガティブなわけでも考えすぎでも、真面目過ぎるわけでもない。
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ACは子供時代を子供らしく過ごせなかったり、心に傷を抱えたまま大人になった人のこと。病名や診断名ではなく状態を表す言葉。「大人子供」のように揶揄する言葉でもありません。
気がつかないうちに心に深い傷を負っている場合、うつ病、不安障害、依存症といった精神疾患を呼び起こしやすいです。
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本来なら「変わらなくていい人」が悩み苦しみ、限界が来てカウンセリングを受けるケースが急増しています。
「自分を変えなきゃ」と悩む時点で、あなたはとても頑張っています。疲れるのは、ちゃんと考えているからです。
「それ、本当に自分のせい?」と、立ち止まって自分に聞いてみてくださいね。
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毒親育ちは、親の毒に気がついてからの方が苦しい。
愛情だと思い込んで心を麻痺させていたのに、毒だと知ると苦しくなる。怒りが出ることも多い。
愛されていないのでは、必要とされていないのではという不安が膨らみすぎて、「考えすぎかも」「もっと酷い人がいる」と辛い心に蓋をすることもある。