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世間一般のストレス解消法で、『逆にストレスを溜める』人が増えている。
会話で気を遣いすぎる人は、ストレス解消で遊んだつもりが逆に疲れる。
気分転換に外出したつもりが、色々なものが気になって息抜きにならなず落ち込む。
ストレス解消のために、「一人で何もしない」が必要なこともある。
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自分のことを話すのが苦手、という人がいる。
子ども時代、何らかの事情で「自分の主張や感情を隠さなければならなかった」人に多い。
「また傷つけられるかも…」という恐怖から防衛機制が働き、ありのままの感情を出すことをやめてしまう。
そうしているうちに、自分の気持ちがわからなくなる。
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<ACが抱えやすい気持ち>
・自分のせいで…
⇒我慢することで、家族の平和を保ってきた人に多い
・自分なんて…
⇒親に「ありのままの自分」を受け入れられてもれない事による無価値観
・恵まれていることへの罪悪感
⇒過干渉の場合に多い。嫉妬されることへの恐れ、どうせ理解されないという諦め
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ACが不意に感じるイライラは、性格のせいではないことが多い。
疲れているのに休めない、責任分担したいのに言えない、嫌なのに断れない…そのストレスが溜まりにたまってイライラする。
本当はそれほど耐えてきた自分を褒めて養っていいのだが、「皆は出来ているのに」と自分を責めてしまう。
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自分の気持ちを出すことに抵抗を感じる人がいる。
「私はこうしてほしい」「私はこう思う」と伝えられず、「どうしてあの人は」「○○してくれない」と心の中で葛藤する。
直接言えないからこそ、頭の中で戦い続けてしまう。だから疲れる。
自分の本音を言いにくい家庭環境で育つとそうなりやすい。
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褒められて喜べない、と悩む人がいる。
容姿、成績、仕草、言葉遣い、性格など、子どもの頃に親から否定されたことを褒められると拒否反応が出やすい。「そんなわけない」と受けとめられない。
幼少期に滅多に褒められないと「こんなことで褒めるなんて」という相手への不信・嫌悪を抱くこともある。
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「自己肯定感が低い」と自分を責めてしまうACは多い。
自己肯定感は、「どんな自分もOK」と認める感覚。
子どもの頃からずっと「そんなんじゃダメ」と否定され、「こうしなさい」「こっちの方が良い」と指示され続けていたら、「どんな自分もOK」なんて思えなくなって当然。性格のせいじゃない。
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イライラしてどうしようもない時、「そんな自分」を責めてしまう人は多いです。
でもイライラは、あなたの心からのSOS。
「疲れた」「苦手だなー」「我慢の限界!」「本音を言えてないよ」というお知らせです。
つい人のために気を遣い、頑張ってしまうあなたに教えてくれているのかもしれませんね。
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こんな自分じゃ愛されない。
このままの自分じゃダメ。
何もできないなら生きている価値がない。
アダルトチルドレンは、身近な大人達から「○○できないと自分の存在価値がない」と刷り込まれている。
だから「どんな私でもOK」と思えない。気がついた時には、誰よりも自分が一番自分に厳しくなる。
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断われない、他人優先、人との距離感に悩む…
ACと、そうではない人が抱える悩みは同じものが多い。
でもその傷の深さが全然違う。
ありのままの自分を受け止めてもらう時期に親を受け止め、自分を大切にすべき時期に親を優先し、「与えられるはずのものを自分で身に着けていく」過程は相当疲弊する。
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<アダルトチルドレンが抱えやすい心の状態>
・褒められて戸惑う(嫌悪、疑い、喜べない)
・~べき思考
・深読みする(言葉の裏を読む)
・白黒思考
・ポジティブな言葉への拒否反応(ありのまま、自分を大切になど)
・どうせ私は…と卑屈になる
・人との距離感に悩む(依存、急に関係を断つ)
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「八方美人」「誰にでもいい顔をする」と非難され、悩むACが増えている。
でも実のところ『好かれるため』ではなく、『嫌われないため』にそうしていることが多い。自分のためというより、相手を傷つけず、不快にさせないため、丁寧に言葉を選んでいる。
自分が得するためにそうしているのではない。
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過去や親子関係に「今抱えている悩みの原因」があるからといって、過去を恨んだり、親を嫌いになる必要は無いのですよ。
そうなってもいいし、ならなくてもいいのです。
大切なのは「原因が自分のせいではなかった」と知って納得し、自責から抜け出すこと。これだけでも心がずいぶん軽くなります。
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「あなたなら大丈夫」と励まし応援されて育てば、何かあっても立ち直れるし、また挑戦できる。何があっても帰れる場所があり、信じてくれている人がいるという心強さは大きい。
でも真逆の環境で育つと、自分に不利な思い込みを植え付けられる。「出来ない」「どうせ無理」と、思い込まされてしまう。
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しんどい時こそ笑顔を見せ、疲れて限界でも平気なふりをして、自分の状態を周囲に見せないようにする。
子どもの頃からそうやって頑張ってきた人ほど、できてしまう。
心配かけないように、迷惑かけないように、弱いと思われないように、つけこまれないように…本当の自分を隠すことで守ることもある
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考え方のベースは性格だけではなく、親子関係も影響しやすい。
子どもを褒めるタイプの親なら、子どもは自分を褒めるのが得意になる。
反対に子どもを責めるタイプの親なら、子どもは何かあると自責する。それは今までずっとそうしてきたから。
「私なんて」の根っこは、過去にあるのかもしれませんよ
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話を聞いてもらえない、決断を否定される、何でも勝手に決められるような環境で育つと、自分の決断や想いに自信が持てなくなる。
虐待・暴言などの明らかに酷いことがなく、普通の生活をさせてもらっている場合は、生きづらさの原因が過去にあっても「人のせいにしているだけでは」と自責しやすい。
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人間関係を自ら壊して、後悔することがある。
「好き」の言葉を信じられず、いつか去っていく恐怖を感じる。相手を好きで理解したいのに、大切にしてずっと一緒にいたいのに、攻撃したり感情的になってしまう。
心の奥で「そのままの私は誰にも愛されていない」と不安を抱えているとそうなりやすい。
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朝起きて「今日も生きてる。幸せ!」と感謝する人がいる。
ACの場合、「また朝がきた…」と朝から辛い気持ちで包まれやすい。
「20年後は○○する!」と未来に希望を持つ人がいる。
ACの場合、「あと20年も生きなきゃいけないのか…」と絶望しやすい。
家庭環境という土台はそれほど大きな差を生む。
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