1201
楽をしたり、自分都合で休むこと罪悪感が出る人がいる。
「まだ頑張れるのでは」「迷惑をかけてしまうのでは」と罪悪感が出たり、「サボりと思われるのでは」「必要とされなくなるのでは」と居場所がなくなる恐怖に襲われる。
休むデメリットが大きすぎる場合、「限界まで休まない」を選択する。
1202
火山が噴火するように、心が爆発することがある。怒りの音がしたり、頭の中で黒いものが渦巻く。
怒鳴ったり叫んだり泣いたり責めたり壊したり…自分でも「どうしてそんなことをしたのか」理由を説明できないし、アンガーマネジメントも通用しない。
これまで抑えた感情が大きいほど、反動も大きい。
1203
あなたは理由があって怒る。何もしていない相手を攻撃しない。
でも毒親やモラハラ、パワハラの加害者は違う。
怒りたいから怒る。それが正しいと思っている。怒るための材料を探す事もある。地雷を避けても、あなたにミスがなくても地雷やミスを作りだす。
だからどれだけ頑張っても怒られてしまう。
1204
怒りで子どもを支配しようとする大人もいれば、罪悪感でコントロールしようとする大人もいる。子どもの頃は怒りで従わせていたが、成長とともに難しくなると罪悪感に訴えかけることもある。
ACの親は子どもの気持ちは知ろうとしないのに、「どうすれば子どもが言うことを聞くのか」よく知っている。
1205
いつも中途半端、どうせ無理、すぐ投げ出す…
このように大人から言われて育つと、最後までやり遂げるのが苦手になる。
「私には出来ない」と潜在的に思い込まされているから、途中まで上手くいくのに最後の詰めで諦めたり、あと一歩のところで急に興味をなくす。「なぜか」そうなってしまう。
1206
「泣けば済むと思っているのか」と責められることがある。
泣けば済むなんて、もちろん思っていない。
泣いた方が怒られてきたのだから、そんなこと思うわけがない。本人だって泣きたくない。
このような環境で育つと、大人になっても泣くことに抵抗が出やすい。泣くのは弱さ、いけないことだと思う。
1207
ため息が後ろから聞こえた時。
「疲れてるのかな?」と気にする人、「私何かした?」と焦る人、機嫌を直さなきゃと思う人、警戒する人、そもそもそこまで気にならない人もいる。
事実は1つだが、その感じ方や行動は人それぞれ。
ACの場合は、過去の経験から「恐怖」「焦り」「しなきゃ」が出やすい。
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1209
体調が悪くなると、落ち込む人が増えている。
「皆はできているのに」と自責し、倒れるほど頑張ったのに「自己管理できてない」と落ち込む。
子どもの頃、家庭内で「自分を労わること」を教えられていないと無意識にそうなる。
他人には優しい言葉をかけられるが、自分にだけ厳しくなってしまう。
1210
「もっと人に頼ればいい」と言われることがある。
頼れるようになった人は「そうだなぁ」と思える。
一方で頼らず頑張っている人ほど、この言葉に抵抗が出やすい。出来ない自分を責められているように感じることもある。
頼れない・頼らない、どちらにせよ「頼って傷ついた過去」があることは多い。
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もっと辛い人がいる、弱音を吐くな、世の中そんなに甘くない…このように言われることがある。
その人自身そうやって育てられたのかもしれないし、悪気はないのかもしれない。
だがこれらの言葉は、否定に繋がる。
「自分なんて」「どうせ」「やっぱり」という気持ちが増幅され、本音が言えなくなる。
1213
「あの人はこうして欲しそう」
「あの人はこう思うだろうな」
他人の気持ちを考えられる人ほど、何か行動する時「相手」が主語になる。
相手がいい人でも優しくても、悪い人じゃなくても人気者でも関係ない。
あなたが一緒にいて苦しいなら離れていい。少し距離をおいていい。意地悪しなければ十分。
1214
問題が起こると「私、何かしたかな!?」と焦る人がいる。
子どもの頃になんでも自分のせいにされた経験から、「悪い事=自分のせい」と心のどこかで思い込んでいる。他人の失敗でさえ、やらかしたかも…と不安になる。
自分に責任がないと分かっていても何かしなきゃと心が焦り、落ち着かない。
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子どもの頃、「手の掛からないおとなしくていい子だった」と周囲から褒められることがある。
大人からすれば「いい子」かもしれないが、子どもは相当努力している。子どもらしいわがままを抑え我慢しているにも関わらず、理解されていない寂しさが募る。
このループは大人になっても繰り返しやすい。
1217
親と子で「絶対的な力関係の差」があるからこそ、親の言葉や態度は子どもに何かしらの影響を与える。
どんな影響を受けたのか知ることは、生きづらさを手放すうえで欠かせない。
「まだ親のことを言ってるなんて…」なんて思わなくていい。あなたにとって、それほど影響を与える存在なのだから。
1218
人を嫌ってはいけない、と自分を追い込みすぎる人がいる。
とても素敵だが、自分に厳しすぎることがある。あなたを利用する人でさえ「良い所」を探そうとするから、心にかかる負荷が大きい。相手は、そういう優しさも見抜いて近づいてくる。
嫌いでも苦手でもいい。意地悪しなければ、十分優しい。
1219
・親に笑ってほしい。喜ばせなきゃ。
・怒られたくない。褒められたい。ちゃんとしなきゃ。
・弱い自分はダメ。強くならなきゃ。
・頑張らないと認めてもらえない。
・早くしなきゃ。急がなきゃ。
子どもの頃に身に着けたこれらのスキルが、大人になった時『他人』に対しても同じように影響する。
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勘違いされやすいが、甘えや逃げから親と離れられないのではない。
「離れてはいけない」「離れられない」と思わせる何かがある。
感謝、罪悪感、怒られることへの恐怖、周囲の目、こんな私が一人でやっていけるのかという不安、親を見捨てるような辛さ…周囲には計り知れない多重の苦しみがある。
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そんなんじゃやっていけない、甘い、やると思った、つまらない顔をするな、やると思った、怠けるな、親の言うことは絶対、恩返ししろ、あなたに出来るの?…
心の中に、「子どもの頃の親」が住み着いていることがある。
影響が強い人ほど、大人になっても苦しめられる。ふとした拍子に記憶がよぎる。
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喧嘩や争い大声が苦手という人は多いが、争いの多い家庭で育った場合は「苦手を通り越して恐怖」を感じる。
だからその場を和ませよう、相手の機嫌を直そう、これ以上怒らせては駄目だ…と焦り追い立てられる。自分が悪くないのに謝ったりする。
「なぜかしてしまう」には、ちゃんと理由がある。
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指摘だけでなく、質問やアドバイスでさえ拒否反応が出る人がいる。
幼少期に大人から支配され続けると、他人から受ける支配に似たものに過剰反応する。
とっさに反撃してしまう人もいれば、後になって「ああいえば良かった」「あの言い方はなかったんじゃない?」とジワジワと不満が出ることもある。