「遊ぶ元気があるならもっと頑張れよ」「動けるならもっと頑張れよ」と言われることがある。 あなたは何も楽しめない状況からやっと遊べるようになったのかもしれないし、やっと動けるようになったのかもしれない。 今まで頑張りすぎたあなたが遊んだり休めたりできたなら、それは「できた」だよ。
自分が我慢すれば、まるくおさまる。誰も困らない。 自分が諦めれば、忘れればなかったことになる。誰も傷つかない。 素敵なことだけど、そんな時こそ我慢しすぎないで。 だってあなたは困るし傷つくでしょ? 困ったり傷ついたりする方がしっくりくるのは過去のせい。まずはそんな自分に気づくこと。
愛されていないと感じたまま大人になると、心に埋められない穴があく。 親なりに愛してくれていても「求められている自分」を演じ、本当の自分を出せていない場合は同様の影響を受ける。 そのせいで「誰にも必要とされないのでは」と不安に駆られる。好かれる為よりも、嫌われない為に人に気を遣う。
人間関係のベースは親子。 理想的な環境で育つと、親から「心地よい人間関係の距離感」を教えられる。 だがACは、「すごく遠い」か「近すぎる」という極端な距離感を教えられる。だから人間関係で苦労する。 相手に全く心を開かない、もしくは急にすべてを曝け出しすぎたり、依存してしまう事もある。
頑張り屋のACほど、自己啓発本などで自分を変えようとする。 だが、なかなかうまくいかない。 それは、それらのほとんどが『理想的な環境で育った人』へ向けた内容だから。 ACの場合は状況が一時的に改善したように思えても、再び元の状態に戻ってしまう。そんな自分に焦り、苛立ち、自責してしまう。
疲れやストレスをため込んで、ある日突然爆発することがある。人が変わったように怒る。 怒りが爆発しないタイプの人はそのまま内側に抱え続け、うつ状態に陥ることもある。 どちらも周囲からは「突然そうなった」ように見えるが、実はそうではない。 耐えて耐えて耐えて…我慢の限界が来てそうなる。
<ACが抱えやすい傾向> ・「良いか悪いか」「正しいか間違っているか」白黒で判断して疲れがち ・ほどほどが分からず、気付くと限界間近 ・「ちゃんとしなきゃ」「強くならなきゃ」が強い ・小さな失敗で自分をとことん責める 共通点は『周囲の人よりエネルギー消費量が多く疲れやすい』こと。
子どもの頃から「いいこ」を演じてきた人は、「甘える方法」がそもそも分からないことがある。 甘えられないのではなく、「他人に迷惑をかけてしまうのでは」「相手が困るのでは」という気遣いや優しさから、「甘えない」を選んでいることもある。 甘えるのが苦手な人は、一人で頑張り続けてきた人。
「あんなふうになりたくない!」と思っている人と、同じような行動・言動をしてしまうことが誰にでもあります。 でもあなたが気が付けた時点で、その人とは違うんですよ。その人は、気がついてもいないから。 ショックを受けたのは、本気で気を付けていたから。 気付けたあなたなら、きっと大丈夫。
甘えたり頼ることが苦手な人がいる。 それはそれでいいのだが、「したいのに何故か出来ない」のなら過去が影響している。嫌われるかも、迷惑かも、裏切られるかも、見返りを求められるかもと不安になる。 幼少期に十分甘えられなかった場合は、「甘える方法」が分からないため空回りすることもある。
嫌われたくない、怒られたくない、仲良くしたい…そう思うのは自然なこと。 でもアダルトチルドレンは、「しちゃダメ」「出来なきゃダメ」と焦る。好かれるためよりも、嫌われないために五感フル回転で相手を気遣う。怒られないよう最大限に警戒する。 性格のせいではなく、過去の影響がそうさせる。
やってあたりまえのことなんて、何一つないんですよ。 家事も、育児も、仕事も、片づけも、買い物に行くのも、話を聞くのも、朝起きるのも、気を遣うのも…全部そう。 「これくらいで」「もっと頑張らなきゃ」なんて、自分で自分を追い込まないで。 あなたはもう、十分頑張ってるのだから。
人に頼るのが苦手、という人が増えている。 子どもの頃に「いい子」が求められ、一人で頑張り、甘えるのを我慢した人ほどそうなりやすい。 何でもかんでも親が決めて「従うこと」が求められすぎた場合、親の求める理想の子ども像に苦しめられる。その結果、一人では何もできないように感じてしまう。
気を遣いすぎる、本音が言えない、人を信じられない… ACとそうではない人が抱える悩みは、同じに見える。だから理解ない人たちから「甘え」と批判されることもある。 だが「こんな自分が生きていていいのか…」という不安を持つかどうかの差は、あまりに大きい。 抱えている悩みの前提条件が違う。
欲しいものではなく大人の与えたいものを与えられ、「出来るよ!」の代わりに「あなたに出来るの?」と不安を煽られ、自分なりに決断しても「こっちの方が良い」と否定され、自分で成し遂げるチャンスを奪われてしまうことがある。 すると自分らしさを見失う。 次第に自分で決断することが怖くなる。
「私なんかと話してもつまらないよね…」と不安になったら、「誰かに言われたことある?」と自分に聞いてみて。 「あ、言われたことない」という人、もしくは「特定の誰か」にしか言われていない人が多いと思う。 もしそうなら、その人がそう言っただけ。みんながそう思ってるわけじゃないからね。
子どもの頃に身近な大人(主に親)に言われた言葉は、まるで「シール」のように心にべったり貼りつく。 子どもの頃に貼られた「言葉シール」は、頑張って剥がさない限り大人になっても残り続けてしまう。 それが良い言葉なら元気が出るが、「悪い言葉」のシールを貼られてしまうと苦労する。
家庭内のバランスをとるため、幼少期から頑張ってきた人は多い。 大人の愚痴を聞き、慰め励まし、ワガママを我慢し、期待に応えるため努力する。兄弟姉妹がいる場合、自分ばかり我慢して損することもある。 あなたの笑顔の裏にとてつもないプレッシャーや不安、悲しみが隠れていることを誰も知らない。
「いいこ」から抜け出せず苦しむ人が増えています。 子どもの頃、「いいこ」でいることは家庭内であなたの身を守る手段だったかもしれません。 でも大人になった今、それが身を削ってしまう手段になっていませんか?利用されたように感じたり、あなたにばかり負担がかかって疲弊していませんか?
怒った時、不安な時、怖い時… 胸に手を当ててみると心臓はドクドク脈打ち、呼吸は浅くなっている。心も体もガチガチに緊張して、臨戦態勢に入る。 そんな時に備えて、何でもない時にゆっくり深呼吸してみる。こういうのは慣れだから、練習しておく。 呼吸が深くなってだんだん落ち着いてくるよ。
「うちの子は反抗期がなかった」「育て方が良かった」と親が誇ったり、立派に成長したあなたを見て、親が他人から褒められることがある。 でも実は、反抗期がなかったのではなく『反抗できる環境ではなかった』ことがほとんど。できなかったから、しなかっただけ。 当時頑張ったのは、あなた。
「相手の正解」を探す人がいる。 この人は何を言ってほしいか、何をしてほしいか…センサーフル稼働で正解を探す。子供の頃からそうしてきたから無意識にやってしまうし正解率も高い。 人を傷つけないよう気を付けている優しい人ほど「ああすればよかった」「こう言えば良かった」と落ち込みやすい。
・人の反応が気になりすぎる ・言いたいことが言えない ・苦手な人に好かれる(NOが言えない) ・マウントされやすい ・相手の意見に合わせる ・やりたいことが分からない これらは、幼少期に「親に迷惑をかけちゃいけない」と背負っていたACが抱えやすい悩み。 自分の人生の主人公が『誰か』になる。
「親(大人)の顔色を見て行動する」というスキルは、家庭内では必須のスキルだったかもしれません。でも大人になって、その家から一歩外に出たあなたにとってそのスキルは、「今はもうそこまで必要のないもの」に変化しているはずです。 これからはもっと、「自分の顔色」を見ても良いのですよ。
「やる気が出ない」なんて、落ち込まなくて大丈夫。それが普通だから。 やる気は、やりはじめると出る。 だから、とりあえずやってみる。やってみて、考える。 やる気のスイッチを押すのは、あなたです。 動けない時は休みましょ。 そんな日もあるし、そんな日が続くこともある。まずは回復最優先!