辛い症状や悩みが消えるには、時間がかかります。 「早く前みたいに」「いつになったら…」と悲しくなるかもしれない。 でもまずは人に頼ったり、自分のSOSサインに気が付けるようになったり、罪悪感なく休めるようになることから。 焦っちゃうけど、大丈夫。 全部今のあなたに必要なことだから。
パートナーに尽くしすぎてしまい、疲弊する人が増えている。 子どもの頃、親の機嫌に左右されてきた人に多い。 尽くすことで相手は満足してくれるかもしれないが、これでは「自分が愛されている」という実感がもてない。 自分だけが相手を喜ばせているように感じ、「私ばかり」と不満が募る。
限界まで頑張り続ける人がいる。 正しくは、限界のボーダーラインが分からない。頑張ることばかり求められ、休む事が許されない環境がそうさせる。 だから伸びきったゴムが切れるように、水がコップから溢れるように突然限界がくる。限界がきて動けなくなってやっと、強制的に休むことが出来る。
誰かがコソコソしていると、「自分の悪口を言っている」と感じることがある。 子どもの頃、認められるより否定されることが多いとそうなりやすい。 「そんなことない」「自意識過剰」「気にしすぎ」と言われることもあるが、そうではない。本人も気にしたくない。 過去の影響で不安が膨らんでしまう。
人は疲れている時に、イライラしやすい。 疲れていると、イヤなものが目に入りやすい。 いつもよりイライラしたり、嫌な事を思い出したり、イヤな人ばかり目に入る時は『お疲れのサイン』です。 「なんかイヤなことが多いなぁ」と思ったら一息つきましょ。 あなたの性格のせいではないですから。
HSP気質があると、色々なものを感じ取りやすい。 でも、何を感じ、どう受け取り、どう行動するかは一人一人違う。 アダルトチルドレンの場合、この気質が負担になりやすい。 分かるから「しなきゃ」が強くなる。察するから「しちゃダメ」も強くなる。気質を活かすよりも、気質に苦しめられてしまう。
「真面目だね」と褒められても、「それしか取り柄がないって事?」「嫌み?」と思う人がいる。 親切から「もっと休んだら?」と言われて、休めないことを責められているように感じる人もいる。 幼少期に批判されてばかりいると「批判される前提」で聞いてしまいやすい。だから人間関係が複雑になる。
自信がなくて不安でどうしようもない時こそ『私なら出来る』『大丈夫』と言い聞かせてほしい。 あなたの味方になれるのは、あなただけ。たった1人の味方だけど、絶対裏切らないから。 でも「まだ大丈夫」「まだいける」には要注意。あなたがそう感じる時は、もう限界が近いから。休憩のサイン。
依存されることもあれば、依存することもある。 ACは共依存の苦しみを知っているから、依存を極度に警戒する。 でも、相互依存というものもある。どちらか一方だけ頑張るのではなく、相互に弱さを見せて頼れる関係。お互い支えあえる関係。 依存=ダメ、と一人で頑張りすぎなくていいんだよ。
アダルトチルドレンだと気がついていないACは、自分を責める。 生きにくいのは自分のせい、人を信じられないのは性格のせい、病気や体調不良は管理不足、もっと心が広ければ、強ければ違ったのにと。 頑張っても変われないのは努力が足りないからではない。 原因があなたではなく家庭環境だったから。
平気と「無理」のラインが分からないと悩む人が増えている。 頑張るのは素敵だが、頑張りすぎてしまう。 親に認めてもらえなかったのに、ほどほどで他人が認めてくれるわけがないと思う。全力で努力してきた人ほど「ほどほど」が分からず疲弊する。 頑張り続けてきた人は、休むのも怖くなる。
親の機嫌に左右された人は、大人になってもその影響に苦しむ。同じように他人の機嫌にも左右されやすい。 機嫌がいい時には優しくされ、機嫌が悪い時には否定されてきたから、どれが本当の親なのか分からない。恨むことも嫌いになることも出来ず、かといって心から信頼することも出来ない。
優しい一言や気遣いは、相手の心を温かくする。 これはとても素敵。でもずっと優しくしたり、一緒にいる間気を遣い続けなくても大丈夫。 というか、それは出来ないの。 それで心と体が壊れちゃった人を大勢見てきたから…。 誰かにしているように自分のことも見てほしい。たまにでもいいから。
褒められなかったり、否定されてばかりいたり、他の兄弟姉妹より大切にされていないと感じたことがきっかけで、『無価値観』は生まれる。 「本当は男の子がほしかった」「産もうか悩んだ」「あなたのせいで…」など何十年も前に家族から言われた言葉が、心に深い傷を残すことは珍しくない。
過去に否定されることの多かった人ほど、強くなければダメ、しっかりしないとダメだと自分を追い込む。人に助けを求める事は弱さであり、弱い人間は世の中で生きていけないと精神的強さを求める。 人を信じられない場合、断られたり見返りを求められることを警戒し「自分でやった方が良い」と考える。
相手に悪気がなくても、心が傷つくことがある。 そういう人なのだと理解したとしても、嫌なものは嫌だし、苦手なものは苦手でいい。 相手に何か事情があったとしても、どうしても許せないこともある。 そう思う自分を責めたり、落ち込んだりしなくていい。
疲れるのは、弱いからじゃない。甘えているわけでもないよ。 こんなに疲れるくらい色々なことを感じて、「どうしたらいいか」考えたからこそ。 誰にも分かってもらえないと悲しくなっちゃうけど、堂々と「頑張ったー!疲れたー!」と思っていいんだよ。それだけのことをしたのですから。
親に管理され過ぎていたり、「ああしなさい」「こうしなさい」と親の言うことが絶対の環境で育つと、人生が戦いになりやすい。 親から支配され過ぎている場合、他人から受ける「支配に似たもの」に敏感に反応する。他人からの指摘が極端に嫌いになる。常に誰かと、頭の中で他人と戦うようになる。
「あなたが変われば、相手も変わる」と、言われることがある。 「相手が変わらないのは、私の努力が足りないからだ」と、自分を追い詰め落ち込んでしまう人もいる。 でも、違う。 相手が変わらないのは、相手の問題。大人同士の関係において、あなたにはそこまでの責任はないのですよ。
悔しさは、誰でも感じる気持ちじゃない。 適当に生きて、なんとなく過ごして、それでいいやと思っていたら「悔しい」なんて思えないんだよ。 だから悔しいと思えるあなたは、それだけで素敵。落ち込めるあなたは、諦めていない。 頑張って努力して、前に進んでいるからこそ、そう思えるんですよ。
理想的な環境で育つと、「何があってもあなたを守る。もし皆が敵になっても、私は味方」というメッセージを親から受け取る。直接口で言うだけでなく態度から子どもは察し、安心感を覚える。 だがACは、親から真逆の物を受け取ってきた。 守ってもらうどころか、精神的に追い込まれている人も多い。
<アダルトチルドレンが抱えやすい悩み> ・相手の機嫌を常に伺う ・他人の機嫌に不安・恐怖を感じる ・相手を信じきれない ・滅多に頼れない ・ふいに一方的に関係を断つ ・尽くしすぎ、反対に束縛しすぎ ・相手との距離感が分からない ・嫌われないために神経をすり減らす ・自分の気持ちを言えない
アダルトチルドレンの苦しみから抜け出すためには、幼少期の親からの影響をなくすことが必要になる。 実在する親は、年を重ねる事で影響力が低下することが多いが、幼少期にインプットされた親の影響は年々その力が増大していく。 これが「なぜか意見を言えない」「なぜか気を遣う」に繋がる。
アダルトチルドレンは、過去の影響から「不全感」を抱えやすい。 生きがいや目標、何をしても達成感がなかったり、自分が何をしたいのか、どうしたいのか、自分の感情がよく分からないこともある。 「努力が足りない」から「こんな性格だから」と自分を責めてしまうが、実は違う。
「怒られたこと」を反省していたはずが、「そういえば昔からこうだ…」「あんなミスもした…」と過去の失敗を拾い集め、「なんて自分はダメなんだ!」と落ち込んでしまう。 こんなことないですか? 脳は、あれもこれもの『ついで叱り』が大得意。 気が付いた時に、自分でSTOPをかけてあげましょう。