ACは、心身に不調が出た時でさえ、自分を責めてしまう。 こんな事で傷つくなんて、弱い、気にし過ぎ、自己管理が出来ていない、人のせいにするな… 心と体に不調が出るほど耐えて頑張ってきたのに、過去に言われて辛かったはずの言葉を無意識に使い、自分を責め続けてしまう。それほど過去は根深い。
相手を好きか嫌いかより、相手に「好かれているか嫌われているかで判断してしまう」と悩む人が増えている。 幼少期からワガママを抑えてきた人は「好きか嫌いか」さえ分からなくなる。「根はいい人…」と好きになろうとする。 好かれるためではなく、嫌われないために行動するから疲れてしまう。
疲れたのは、あなたなりに頑張っているから。 寝てただけ? 寝るのも予定の一部。それに、寝るのも体力使うんですよ。 特に何もしてない? だけど色々考えたでしょう?脳も体の一部。疲れるんですよ。 今日は「あ~疲れた」の代わりに、「あ~頑張った」と言ってみる。 疲労感が満足感に変わるから。
そんなんじゃやっていけない、甘い、やると思った、つまらない顔をするな、やると思った、怠けるな、親の言うことは絶対、恩返ししろ、あなたに出来るの?… 心の中に、「子どもの頃の親」が住み着いていることがある。 影響が強い人ほど、大人になっても苦しめられる。ふとした拍子に記憶がよぎる。
褒められて喜べない、と悩む人がいる。 容姿、成績、仕草、言葉遣い、性格など、子どもの頃に親から否定されたことを褒められると拒否反応が出やすい。「そんなわけない」と相手を疑ってしまう。 幼少期に滅多に褒められないと「こんなことで褒めるなんて」という不信感、嫌悪感を抱くこともある。
<アダルトチルドレンが抱えやすい心の状態> ・褒められて戸惑う(嫌悪、疑い、喜べない) ・~べき思考 ・深読みする(言葉の裏を読む) ・白黒思考 ・ポジティブな言葉への拒否反応(ありのまま、自分を大切になど) ・どうせ私は…と卑屈になる ・人との距離感に悩む(依存、急に関係を断つ)
ACは、条件付きの愛情を与えられて育つ。 ○○出来たらいい子だけど、出来ないならダメなど。 だから「○○出来た時の自分は好き」と思えるが、結果を出せない自分は生きている価値がないと思う事もある。 休んだ後は頑張らなきゃいけないなど、「○○したら××」という条件付きのルールが多くなる。
「気にしすぎ」「考えすぎ」と言われ、傷つく人が増えている。 でも好きで我慢したのでなく、その環境で生きる為に我慢するしかなかった。 考えすぎでなく、不意打ちの攻撃で傷つかないよう心を守ってきた。 警戒しなきゃいけないような事が、幼少期に多すぎただけ。 実は、性格のせいではない。
気がつくし、やればできるし、してあげたいし、困ってるとほっとけないし、人を喜ばせるのも好きだから、つい『やらなきゃ』と思うかもしれない。 でも、『できる=やらなきゃ』じゃないんだよ。 義務になって頑張りすぎると、誰かに会う事さえしんどくなっちゃう。意地悪しなければ十分だよ。
先延ばしグセは、性格のせいではないことがある。 否定ばかりされて育つと「やっても意味がない」と思う。無意味だとよぎるから、始める意欲が削がれてしまう。 反対に「まだやらなくて大丈夫だけど、先にやっておかないと不安」と何かと先回りするクセも、過去の経験が影響しているケースが多い。
頑張る、にも色々な基準がある。 アダルトチルドレンの「まだ頑張れる」は、理想的な環境で育った人たちの「もう無理、限界」に近い。 「まだ」「あと少し」と無理を重ねていくうちに、とっくに限界を超えてしまう。 怖いのは、限界を超えると「離れる」「逃げる」という選択肢さえ選べなくなること
辛い過去に向き合うには、体力、安全な環境、受け止めてくれる人、心の準備が必要です。 誰かに言われて、誰かのために、自分の気持ちを抑え込んで、嫌な過去を手放すと後悔します。 「焦らない」が解決の近道になることがあります。 人にはそれぞれ「物事に向き合うタイミング」がありますから。
「いつも明るい」「いつも笑顔」と言われる人ほど、辛くて苦しくても笑うようになる。 周囲が持つ自分のイメージを知っているから、「笑顔でいるのが自分らしい」「明るい私が自分らしい」とイメージを壊すのが怖くなる。 誰かといると笑顔だが、一人の時はびっくりするくらい「無」になる人も多い。
新しい一歩を踏み出すのって、怖いですよね。 得るものもあれば失うものもありますから。 決断してすぐの頃は失ったものばかりが気になって、これで良かったのかと悩むかもしれません。 でも信じてみて。 あなたが踏み出した一歩で新しい何かが見つかる頃には、失ったものが経験になるはずですから。
<生きるのが楽になる5か条> 1.○○しか出来なかった⇒○○はできたと思う 2.気分が下がる情報は見ない 3.否定ばかりする人からは離れる 4.人と比べない 5.まだ元気なうちに休む ACは無意識に真逆の行動をとってしまう。 子どもの頃、大人達があなたに求めたように自分自身に厳しくなる。
愛された、大切にされた、許された、受け入れられた、認められた…このような幼少期の環境が『自分を大切に』という感覚を育てる。何か出来なくても失敗しても、自分の価値は全く変わらないと知る。 なぜか自分を大切に思えないのなら、それらが不足していたり、真逆のものが与えられたのかもしれない
あなたは変わってる、変な子、私はそう思わない… 身近な人から何気なく言われた一言が、心に刺さったままになることがある。「変わっている=良くない事」と無意識に思い込まされてしまう。 その結果「自分はおかしい」「普通じゃない」という不安を抱え、他人からの一言を攻撃に感じやすい。
空気が読める、表情で分かる、声色で察する、声のトーンで見抜く…「分からなかったらどんなに楽だろう」と思うけど、どうやっても分かっちゃう人がいる。 『賢い人はバカなフリが出来る』という言葉があるように、分かるからこそ「あえて共感しない」で心を守る時があっていい。 それで十分だから。
家族の中で疎外感を感じていたり、兄弟姉妹の方が大切にされていると感じたり、いつも誰かと比較されていたり、家庭環境が「私なんて」に繋がってしまう。 転んだ時に笑われた、給食を全部食べられず辛かった、友達に悪口を言われたなど、子どもの頃の嫌な記憶が「私なんて」に繋がることもある。
「不安が大きい人」と「不安が小さい人」の差は、子どもの頃の家庭環境が大きい。 性格や考え方を治さなきゃとがんばりすぎてしまう人は多いが、「不安に感じやすくなった理由」を遡っていくと、幼少期の親子関係に行きつくことがほとんど。親だけでなく、先生や祖父母も影響を与える。
人は『自分に出来ること』しか迷いません。 つまり迷うということは、出来るかもしれないことなんです。 絶対にできないことは「いいなぁ」と思っても、「やってみたいなぁ」とは思わないから。 「私にはどうせ無理」と思うのも、『本当はできるかもしれない』とあなた自身が気付いているからこそ。
雑談が苦手、という人がいる。 相手を楽しませなきゃと頑張りすぎたり、話しかけていいか悩んだり、言葉が出てこないこともある。 「私なんかと居てもつまらないだろうな」という不安を抱えているとそうなりやすい。 HSP気質が加わると、五感のセンサーが常に作動し続ける為、ものすごく疲れてしまう
優しくされると嬉しいと感じ、安心する人がいる。 その一方で、「何故私なんかに?」と警戒する人もいる。怖くなって、相手を拒否することもある。 子どもの頃から大人に期待し裏切られ、それでも期待して、やっぱりダメで…という繰り返しが続くと「期待しない方が良い」と壁を作って心を守る。
自分軸で生きることは、自己中やワガママとは違う。 「私はこう思う」「私はこれが好き」という気持ちを大切にすること。 でもACは、「自分軸で生きる=自分中心でわがまま」と植え付けられている。 相手を喜ばせるためなら頑張れるのに、自分のためとなるとブレーキがかかる理由は、ここにある。
「試し行動」がやめられなくて苦しんでいるあなたへ。 試し行動は「相手がどれだけ自分を受け止めてくれるのか」を知るための1つの方法。 相手を苦しめたり、困らせたくてやっているわけではありません。 だから「自分は酷い人間だ」と責める前に、「私は何が不安なのかな」と考えてみてくださいね。