大事な場面で、必ずといっていいほど泣いてしまう人がいる。 「泣けば済むと思って」「すぐ泣く」と涙を武器にしていると勘違いされ悔しい思いをすることもあるが、本人も泣きたくて泣いているのではない。 気持ちを否定された過去、さらには本音の抑圧期間が長ければ長いほど勝手に涙が溢れる。
やっと自分を受け止めてくれる人に出会えたのに、自ら関係を壊して後悔することがある。 ACの場合「こんないい人が私を好きなわけない」と疑ったり、「捨てられたら…」と怖くなる。「私よりいい人がいる」と申し訳なくなったりする。 「私なんて」と思わせる過去の影響が、恐怖や不安を増幅させる。
ACは、何かあった時に自分の責任を探すぎてしまう。 その姿勢は人として素晴らしいが、世の中にはあなたが悪くなくても攻撃・否定する人がいる。優しさを吸い続け、感謝するどころか利用する人もいる。 あなたが今悩んでいるなら、あなただけが悪いということはない。悩める人で100%悪い人はいない。
吐き気、胃痛腹痛、頭痛、耳鳴り、息切れ、動悸、慢性的な疲れ、生理不調… アダルトチルドレンは心身症に悩まされやすい。 精神的な疲労からくる場合、受診してもハッキリ原因が分からない。故に勘違いされやすいが、仮病でも甘えでもない。 「嘘じゃなく本当に辛いんだ」と、自分に許可していい。
子どもの頃、あなたが頼れる人は「親」だけだったかもしれない。 一人で生きていけない子どもにとって、親は「全て」。嫌われたり怒られたりするのは、何より怖い。そこから逃げられないと知っていたから。 でも今、大人になったあなたには親以外に頼れる人もいる。 もう、ひとりで悩まなくていい。
恋人や家族など、親しい人にだけ『激しい怒りや暴言』が出ることがある。 本音が言えなかったり、相手が離れていくのではと極度に不安になったり、自分の思い通りにならない状況になった時に出やすい。 いつもと違う様子に周囲は驚き戸惑い、離れていくこともあるが、実は本人が誰よりも苦しい。
調子が良く、何かあっても前向きに考えられる時がある。 その一方、気分が最悪で何もかも駄目に思える時がある。 こういった気分の起伏そのもの(ムード・スウィング)は誰にでもあることなのだが、短期間で気分が変化する人の場合は「どれが本当の自分か分からない」と悩み苦しんでしまう。
他人からの優しさが「自分への否定」に聞こえることがある。 あなたを心配して「何もしなくていいよ」「もう頑張らなくていいよ」と言われても、「ああ私、役立たずなんだな」「要らないんだな」と落ち込んでしまう。 「自分なんて」「どうせ誰も…」という気持ちを抱えている人に多い傾向。
ゴロゴロしたり、ぼーっとしたり、リラックスしたり、特に何もしないこともあっていいんですよ。 そういう日が続くこともあります。 これは逃げでも怠けでもなんでもなくて、必要なこと。 アプリを立ち上げ過ぎたスマホの動きが遅くなるように、考え続けると心も体も思うように動かなくなりますから。
あれもこれも辛かったと思っていいし、本当は悲しかった寂しかったし、ああして欲しかったこうして欲しかった…と思っていいんですよ。 「未だにこんなこと言ってるなんて…」と責める必要なし。 だって当時蓋をするしかなかった気持ちに、今やっと気がつけたのですから。 これは、「できた」です。
「恩返ししろ」「親孝行しろ」「あなただけが頼りなのに…」と責められても従わなくていい。 「○○してあげたのに」という親にどれだけ尽くしても、満足しないし感謝しないし認めてはくれないから。 子供の頃にがんばって耐え続けたんだから、もう十分だよ。 これからはあなたの人生を生きていい。
少しでも冷たくされたと感じると、「見捨てられるのでは」という不安のスイッチが入る人がいる。 本当に拒否され嫌われてしまう前に、先読みして自ら関係を断ってしまう。 だが実は関係を断ちたいのではなく不安から衝動的に行動している為、相手が本当に自分から去っていくと怒りや喪失感が膨らむ。
自分を見て認めて、愛してもらえるような環境にいれば、心は安定しやすい。 反対に自分を見てもらえず、認めてもらえず、感心を持たれていないような環境にいれば、誰でも心が不安定になる。 あなたの性格や努力不足で、そうなっているのではない。
誰にでも小さくて無力な時期がある。 この時期に「生きているだけで愛される」という経験を積むのか、「親の意に沿わなければ愛されない」「ちゃんと出来ないと怒られる」という経験を積むのかでは、心の土台が全然違う。 どんな自分にも価値があると思えるかどうかの差は、考え方や性格だけではない。
「ACは環境のせいにして逃げているのでは」という人がいるが、「ありのままの自分を肯定される環境」で成長した人と、「親の意に沿わなければ否定される環境」で成長した人では、スタートラインが全然違う。 知って認めることは逃げではなく、自分のせいではないことを知り、楽に生きるための第一歩。
親と離れてから、うつ状態や不調に悩まされる人は多い。 離れたことで「傷ついていた事実」に気づき、心身にダメージが出る。 「育ててもらったのに」という申し訳なさから罪悪感が出たり、抑えていた憎しみが溢れ出ることもある。 未だに影響を受けているというより、「やっと出せた」と思って良い。
上手くいかない時に使う口癖や、言葉はありませんか? 実は、その言葉に一番影響を受けるのは「あなた」。 実は脳は、誰に言ったかという主語を理解できないからです。 だからつい出てしまう『口癖・考え癖』を工夫するだけで、不安やモヤモヤが軽くなります。言い換えるだけで、ちょっぴり前向き。
母親が娘に嫉妬することがある。 母親は、あなたを褒めて共感する代わりに「私の方が上だ」とマウントをとるような発言をする。デートから帰ったら不機嫌だったりする。 そのことに気が付けない子どもは、「自分が何かしたのだろうか」「自分に何か足りないのだろうか」と自分の自信を失ってしまう。
ある人に対して「この人なら信用しても大丈夫だ」という気持ちと「いつか自分を見捨てるに違いない」という正反対の感情を抱く、両価性が強く出やすい人がいる。 何かをきっかけに「不安」が勝つと、自ら関係を断ってしまう。 多くの場合、幼少期から「いつか見捨てられる」という不安を抱えている。
「境界性パーソナリティー障害かもしれない」「性格を変えなければ」、と思い悩む人が増えている。 だが性格のせいで「そうなる」のではなく、ふとしたことがきっかけで「そういう状態」になっている。別人のように感情や行動がブレるのは、決して本人の生まれ持った性格のせいではない。
「どうしてそう思うの?」という質問を自分への否定に感じてしまう人がいる。 相手はただ質問しているだけなのだが、「おかしい」「変だ」と責められているように感じて心を閉ざしてしまう。 質問を「質問」として受け取れるのか、それとも「自分への否定」として受け取るのかは過去の影響が根深い。
不安に慣れていると「幸せ」な時に、不安を探してしまう。 好きな人と一緒にいても心の底から楽しめない。自分だけ楽しんではいけない、と思うこともある。 平和な時に限って嫌な事を思い出したり、「あとで嫌なことがあるかも」と想像してしまう。 「どうせ」が根底にあるとそうなりやすい。
辛い気持ちに蓋をしてしまう人がいる。 私より大変な人がいる、私よりキツい環境で生きている人もいる…と頑張りすぎる。 でもこれは既に限界ギリギリまで耐えてきた人の考え方。 大変さは比べられない。 「これくらいで…」と思う必要もなければ、他人に言われて頑張る必要はもっとない。
誰かの期待に応えるため、自分ではない自分になろうと努力することがある。ネガティブはダメ、考えすぎは良くないと自分自身を変えようと頑張る。そうしているうちに自分が嫌いになったり、自分らしさを見失う。 親の期待に応えるため、必死で努力を続けなければいけなかった人が抱えやすい傾向の1つ
辛くても休まないことがある。無理をして頑張る方が楽という人もいる。 この場合は、休んでもくつろげない、皆に迷惑がかかったという申し訳なさで心が落ち着かない。明日何て言おう、どう謝ろう、どう感謝を伝えようと考えこむ。こんなことなら行けばよかった…と自分を責めるほど悩むこともある。