HSP+ACだと、「自分がおかしいのでは」と悩みやすい。 受け入れてもらえないのは、『人には自分がもたない能力を否定する傾向』があることが関係する。故に少数派は辛い。 さらに五感の鋭いあなたは、周囲より多くの情報を受け取る。 考えすぎなのではない。情報が多いから処理に時間がかかるだけ。
アダルトチルドレンは白黒思考に陥りやすい。0か100で物事を考える。これが結構しんどい。 だから「グレーでもOK」「50でもOK」と思えるよう努力する人は多い。変えられるならそれはそれでOK。 でも実は、過去の影響が強いほど変えるのが難しい。 そんな時は「白黒思考でもOK」と受けとめることから。
「何をどうすればいいのか分からなくなる」人がいる。 大人しくしていれば「暗い」、元気に振舞えば「調子に乗るな」、「私の言うとおりにすれば間違いない」と過干渉に接し、意見を言えば否定されるなど、過去の親子関係が影響しやすい。 頭の中であれこれ考えすぎて、パニック状態になってしまう。
怒りや不安が出てきた時。 「怒らない、怒らない…」と思うのは、逆効果。 脳は否定形を理解できないから、ますます「怒る」という感情が膨らむんです。 「我慢、我慢」で抑えても、いつか限界がきて爆発しちゃう…! 怒りも不安も、出ていい。 ちゃんと気持ちを感じてから、パッと手放しちゃおう。
「ありのままの私が愛されるはずがない」という思いを抱えていると人間関係で悩みやすい。 誰かが褒めても喜べない。褒められているのは「つくられた自分」で、本当の私を見たら離れるのでは…と怖くなる。 自分を全て受け入れてほしいが、「親でさえ愛してくれなかった」という不安が心を支配する。
アダルトチルドレンだと知り、過去の記憶が溢れてくることがある。 涙は出ていい。感情がマヒしていない証拠だから。涙には心の傷を癒す力がある。 強い怒りが出ても大丈夫。怒りが出るのが当然の出来事があったのだから、それでいい。 感情が出てこない時は、心を守るために抑圧している時。
子どもの頃から「いいこ」を求められすぎると、自立という名の「孤立」が家庭内で生じる。周囲には自立して見えるかもしれないが、子どもは心の中で孤独を感じる。 すると大人になって「満たされない何か」が膨らむ。 子どもには、依存が必要な時期がある。 自立と依存は真逆に位置するものではない。
何かをきっかけに怒りが爆発することがある。手が付けられないこともある。 それを見た人は「急になぜ」「それくらいで」とあなたを責めるかもしれない。 でも多くの場合、それは「急に」ではなく、笑顔で耐えて我慢して「とうとう」そうなっている。 周囲が気付かないほど耐え続けてそうなる。
嫌なことをしようと思った時に、「動けない」「やる気がでない」のはとても自然なこと。 でも楽しいことでさえ「思い浮かばない」「したいと思えない」「めんどう」と思うなら、心と体がヘトヘトのサイン。 休みたいと思うのは、ワガママでも何でもありません。 今、あなたに一番必要なこと。
あなたが勇気をもって相談した時。 「そんなの大したことない」「私の方が大変」と言われて、落ち込む事があるかもしれない。 でも、苦しさや辛さに、大きいも小さいもないんだよ。 だから「もっと苦しい人がいる」なんて思って我慢しないで。あなたが嫌なら嫌だし、辛いものは辛いでいいから。
「あなたはしっかりしているね」 「あなたはがんばり屋さんだね」 という一見ポジティブな言葉に苦しめられることがある。 やさしくて責任感の強い人ほど「しっかりしなきゃ」「頑張らなきゃ」と、期待に応えるため自分らしさを抑えてしまう。 ネガティブな言葉だけが、苦しみの原因とは限らない。
行動できないのは「性格のせい」ではないことが多いのですよ。 子どもの頃から「しなきゃ」「やらなきゃ」で動いてきた人ほど、「したい!」で行動するのが苦手です。 「嫌」「やりたくない」を抑えて頑張ってきた人ほど、「楽しい」「嬉しい」も出にくくなります。 poche862.com/archives/3328
テストで90点だった時。 「あと10点足りない」と言われるのと、「90点も取れたね」と言われるのとでは、その子に及ぼす心への影響が全然違う。 何か出来た時に「○○はできた」と思えるのか、「(○○はできたけど)××はできなかった」と思えるのかの差は、性格よりも家庭環境の影響が大きい。
人に頼るのが苦手な人がいる。 怒られたくない、迷惑をかけたくない、どう声をかけていいか分からない、ちゃんと伝わるか不安、使えない奴って思われたくない、頼ったら自分も助けなきゃいけない…色々な理由がある。 頼れないのがダメではない。だが頼りたいのに頼れないなら、過去が関係している。
人に弱さを見せられない、と悩む人が増えている。 子どもの頃から喜怒哀楽をあまり出さずに耐えてきた人の場合は、「強くならなきゃ」という思いを抱えやすい。 自分が我慢することで家族や周囲を助けてきた人は、「助けを求めるのが苦手」になりやすい。
前向きな言葉がしんどい日もある。 幸せな人を見て、イライラや悲しみが出てくる日もある。 励ましの言葉が綺麗事に聞こえて、腹が立つ日もある。 そんな自分が嫌になるかもしれないが落ち込まなくていい。逆に落ち込んでもいい。 どちらも「もっとこうなりたい」があるからこそ抱える気持ちだから。
誰でも1つや2つは、自信のない部分がある。 モラハラやパワハラ加害者は、ソレを見逃さない。徹底的に利用する。 攻撃を受け続けるうちに「私はダメな人間だ」と思わされる。次第に、相手への怒りが自分への失望に変わる。 相手が悪いのに「こんな自分がいけない」と自分を責めてしまうようになる。
アダルトチルドレンが苦しむ親の毒は、一撃で死に至るほど強烈ではない事も多い。 甘い蜜が与えられることもあるし、「あなたのため」という言葉を使われて罪悪感を抱く事もある。だから影響に気がつきにくい。 ゲームの毒状態のように少しずつダメージを与え続け、自分らしさをじわじわ奪っていく。
ACに影響を与えるのは、親だけではない。祖父母が、親以上に影響を与えるケースもある。 特に、母と祖母の仲が悪い場合はそうなりやすい。どちらかの味方をすると、どちらかが不機嫌になるから。 自分の話を聞いてもらうべき時期に気を遣い、大人の愚痴を聞かなければいけなかった弊害は大きい。
「人に迷惑をかけないように」と思えるのは大切な心掛けだが、子供の頃からあまりに強く言われ過ぎると『人に頼れなく』なる。 困ったことがあっても自分ひとりで解決しなきゃと思ったり、「助けて」「手伝って」が言い出せなくなってしまう。 簡単に助けを求める人にイライラが募ることもある。
成功も失敗も受け止めてくれる環境なら、心は安定する。 成功した時は褒められ、失敗したら否定されると、失敗=ダメと恐怖が植え付けられる。 嫉妬されたり成功を喜ばれない環境では、「成功しない道」を選んでしまいやすい。 自分自身に無関心な環境で育つと、「自分なんて」と無価値感が強くなる。
「考えるのが苦手」という人がいる。 やる気がないと勘違いされたり、自分の能力不足に落ち込むことがあるが、『子どもの頃の家庭環境』が影響しているケースも多い。 「口ごたえするな」「黙って言うことを聞け」という環境で育つと、心を守るために考えることをやめてしまうようになる。
甘えたい時期に甘えられなかったり、助けてほしい時期に自分で頑張らなきゃいけなかったり『背伸びした自分』を演じることがある。 反対に親から子ども扱いされ過ぎ、手出しされ過ぎると自立にブレーキがかかる。 いずれも、親の求める自分を演じた経験は「自分らしさが分からない」に繋がりやすい。
アダルトチルドレン+HSPだと、周囲から否定的なことを言われやすい。 感受性の豊かさを「神経質」「うじうじ」、思考力の高さからくる丁寧な選択を「真面目すぎ」「トロい」と揶揄されることもある。 人には、自分が分からないものを否定する傾向がある。 あなたが悪いから否定されたのではない。
不機嫌になって八つ当たりしたり、チクチク嫌味を言ったり、無視したり、怒鳴り散らしたり… 行動だけ見れば、あなたも「嫌いなあの人と同じ」と思う時があるかもしれません。 でも気づいて落ち込めるあなたは、その人と違う。全然違う。 あなたは気がついて、何とかしたいと思っているから。大丈夫。