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<抱えやすい心の葛藤>
・誰にも受け入れてもらえないと諦めるが、一方で親しくなりたいと願う
・自分なんて...と劣等感を持ちながら、一方で優れていなくてはダメだと自責する
・私なんて愛される価値がないと思いながら、一方で愛されないことに不満や悲しみを抱く
※妙に安心することもある
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泣いても解決しない、泣く暇があったら考えろ、泣いて許されると思うな…
こんな風に言われ続けると、大人になって泣きにくくなる。
泣いちゃダメ、泣くのはズルイ、泣くのは弱さだと無意識にインプットしてしまう。
でも本当は、誰でも何歳でも泣いていい。泣くことは悪いことじゃない。必要なこと。
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本音を言えない、という人が増えている。
だが心の奥では、「言わない方が良い」と悟っていることが多い。過去に誰かを悲しませたり、怒らせてしまったり、離れていったり、頭ごなしに否定されたりと後悔した経験がそうさっせる。
心を守る為、相手を傷つけない為に、「言わない」という選択をする。
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子どもの頃に気を遣ってきた人ほど、人がいるだけで緊張しやすい。
周囲の空気を読むセンサーが勝手に作動し、警戒から緊張状態になり全身に力が入る。それが家に帰ると一気に解放され、ドッと疲れが出る。
何でこんなに疲れるのかと落ち込むが「疲れてしまうようなタスクをこなした」と思って良い。
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子どもの頃に「辛い」を受け止めてもらえなかったり、「出来ない」を許してもらえなかったことが、大人になっても影響する。
辛いことがあった時こそ笑顔、誰とも話したくないくらい辛いのに誰かの相談に乗り、五感をフル稼働して気配りする。
出来ることを「やらない」のも、実はとても難しい。
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大切な人から『ありのままの自分』『自分の好きなもの』を拒絶され続けると、自分自身も同様に『ありのままの自分』を拒絶するようになる。
「自分を好きになりたい」「認められたい」と願いながら、無意識に「こんな自分じゃダメ」と自分自身を拒絶するから苦しくなる。
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「あなたのこういう所がよくない」
「あなたのそういう所を直した方が良い」
誰かにそう言われ、落ち込む人が増えている。
でもそれは、「その人にとって都合の悪いところ」なのかもしれない。
必ずしもあなたが悪いとは限らないし、その人のために直さなければいけないとも限らない。
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過去に感じた「疎外感」「無力感」「孤立感」は、時間が経ったからといって魔法のように消えてはくれない。
どんなに愛されても実感できなかったり、信じたいのに疑ったり、友情や愛情が「なぜか」続かないなら満たされていない何かがある。
だから「こんないい歳して…」なんて思う必要は一切無い。
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人は「愛されたい」という気持ちを持って生まれる。
その気持ちを幼少期に満たしてもらえると、「愛したい」という気持ちが得られる。
だが家庭内で「愛されたい」が満たされないまま大人になると、「愛されたい」が消えない。他人に求めすぎる。
親なりに愛していたとしても、同様の影響を及ぼす。
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家庭環境の影響で人を信用できなかったり、疑ったり、怖くなった時に「そうじゃない人もいる」「いい人もいる」「この人は大丈夫かもしれない」と頭で理解できても、心がブレーキをかけてしまう。
世界には何億もの人がいるが「親」という存在、特に母親は誰よりもあなたに強い影響を及ぼす。
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「うちの子なんて」「家では何もしない」「勉強は全然で」など親が謙遜のつもりで言った言葉が、子どもの心に傷を残すことがある。親は謙遜のつもりかもしれないが、子どもは「親の本音」と思ってショックを受ける。
こういったことは、大人になった時「言葉の裏を読みすぎる」に繋がりやすい。
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自己決断が苦手な人がいる。
「これがいい」と伝えても却下されたり、「○○がしたい」と言った時に「こっちの方が良いと思う(=こっちにしなさい)」と言われるなど、否定・批判が多い環境で育つとそうなりやすい。
「どうせ無理」「うまくいかない」とネガティブなイメージが勝ってしまう
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「○○してほしい」と素直に言う代わりに喧嘩を仕掛けたり、「そろそろ○○の時間じゃない?」と相手が動くよう仕向けたり、「なんで○○してくれないの?」と相手を責めてしまうことがある。
幼少期に大人から支配・コントロールされることが多いとそうなりやすい。あなたが捻くれているのではない。
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相手がそっけない態度の時、「自分が何かしたかな?」と自分自身を疑う人がいる。
相手から「疲れていただけ。あなたのせいではない」と言われても「嘘をついているのでは」と疑う。「嫌われたのかも」と思う事もある。
「どうせ私は誰にも愛されない」が根っこにあると、人間関係が複雑化しやすい。
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不安は、怒りに変わりやすい。
例えば、好きな人から連絡がなくて不安な時「寂しい」という気持ちは「怒り」に変わることがある。
自分を曝け出せる相手の場合は、そのまま怒りをぶつけて関係がこじれることがある。
そこまでの間柄ではない場合は、嫌われない為に怒りを抑圧する。どちらも苦しい。
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誰かを見て、モヤッとすることがある。
ツイートを見て、イラッとすることもある。
イライラやモヤモヤの内側には、「自分の悩み」が隠れていることが多い。
「してはいけない」「こんなのはダメ」とあなたが日々気を付けていることを他人がしていたり、過去のトラウマと紐づく時に、感情は動く。
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「職場に行くのが辛いのに、職場につくといつも通り動けてしまう」という人がいる。特に「笑顔で頑張っている人」はこの辛さが周囲に理解されにくく、孤独を感じる。家に帰って、一気に疲れが溢れ出る。
動けず仕事に行けないのはとても辛いが、もう限界なのに動けてしまうのも辛い。どちらも苦しい。
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「本音」を別の感情で覆い隠してしまう事がある。
怒りの代わりに悲しみ、恐れの代わりに怒り、傷つきの代わりに無感覚などを使う。
「自分の気持ちがよく分からない」人は、子どもの頃に家庭で自分を抑え込んで迷惑をかけないよう努力してきた人。
怒りや嫉妬など、特定の感情が出にくい人もいる。
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なぜか限界まで頑張り続けてしまう理由が、「幼少期の大人との関係」にあることは多い。
病気の時だけ優しくされると、限界が来ないと休めない…と無理しやすい。
病気の時に迷惑そうだったと感じると、迷惑かけちゃダメ、倒れちゃダメと一人で頑張りすぎる。
共通点は、元気な時に休めないこと。
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平気じゃない時に限って、「平気なフリ」をしてしまうことがある。
子どもの頃から家族に心配させないよう気を遣い、誰かの役に立とうと頑張り続けてきた人に多い。
心の奥底で「誰かに気がついて助けてほしい」と思いながらも、過去の影響から無意識のうちに笑顔を作り平気なフリをしてしまう。
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「やりたい」という気持ちより、「やるべき」「普通はこう」「相手がどう思うか」が強く出る人がいる。
子どもの頃からそうしてきたり、そうしなきゃその環境で生きていけなかった人に多い。
愚痴や喧嘩など、家庭内の雰囲気が刺々しいと「私がやらなきゃ」「笑顔にしなきゃ」と背負いやすい。