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誰かに受け入れてほしい・認めてほしいと思っているのに、いざ受け入れてくれる人が現れると怖くなることがある。「裏があるのでは」「何かおかしい」と疑う。
素直に受け取るどころか拒絶してしまう。だから相手も混乱し、離れていってしまう。
自分自身への『無価値観』が強い場合にそうなりやすい
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トラブル時、直接何か言われなくても「私のせいだ」「自分さえいなければ…」「あの時ああしていれば…」と自責するひとがいる。
自分の気持ちより「相手がどう思うか」が優先されてしまうのは、性格というより「気付いてしまう」故の悩み。
相手の態度や空気で色々と察する人ほど、疲れやすい。
779
言い争いの場にいるだけでしんどい、と悩む人が増えている。
「自分のことじゃない」「気にしなきゃいい」という簡単な問題ではない。
言い争う空気、表情、声色、両者の気持ちが全て一度に入ってくるから、情報を処理するだけで脳が疲れ果てる。
苦しい過去とリンクすると、恐怖さえ加わるのだから。
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兄弟姉妹を持つ場合、『自分だけ』我慢を強いられることがある。親から直接言葉で命令されなくても、察して我慢する。
家計を考えて進路を選んだ、自分だけ門限が厳しかった、兄弟姉妹は些細なことでもよく褒められていた…
「我慢」が当たり前になったきっかけは、幼少期にあることが多い。
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無視されていなくても、無視されたと思う。
愛されていても、愛されている実感がもてない。
注意されると、否定されたようで苦しい。
「私は誰からも必要とされていないのでは…」という不安を抱えているとこのように感じやすい。
これはあなたの性格のせいではなく、幼少期の心の傷がもたらす不安。
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無理と頑張るの境目が分からない人へ
1つでも当てはまれば、頑張り過ぎ&心が限界に近いサイン。
<目安>
・朝起きて既に疲れている
・思考力が下がる
・心から笑えなくなる
・涙が急に出てくる
・悲しいのに泣けなくなる
・眠れなくなる
・いつもより優しく出来ない
・何が辛いか分からない
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「困ったことがあっても誰も自分のことを守ってくれない」と思うことがある。
頼りたい時に頼れなかったり、助けてもらえなかった経験があるとそうなりやすい。
だから人を信じるのが怖い。信じたいのに、裏切られるのではと思う。生きづらさの原因は、性格ではなく過去の不安感からくるものが多い。
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しんどい時こそ明るく振舞い、平気なふりをして、自分の状態を周囲に見せないようにすることがある。
子どもの頃からそうやって頑張ってきた人ほど、無意識にそうしてしまう。
心配かけないように、迷惑かけないように、弱いと思われないように、つけこまれないように…本当の自分を隠すことで守る。
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「信頼」「愛情」「自信」という言葉に、戸惑う人が増えている。
何か出来ても出来なくてもそのままの自分に価値があり、愛されていると実感できる環境がこういった感情を育てる。
でもそうではない家庭で育つと、底知れない不安を抱く。自分が生きていることの意味さえ分からなくなってしまう。
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親と距離をとり、離れることがある。
家族がバラバラになったように感じたり、実際に家族から「あなたのせいでこうなった」と責められることがあるかもしれない。
でもあなたが壊したんじゃない。
すでに壊れていた場所で、あなたがバランスを保ち、ギリギリ耐えていただけ。あなたのせいじゃない。
790
「人を信じられない」と悩むことがある。
そんな自分を責め、人としておかしいのではと追い込むこともある。
人間関係の基礎は親子。
この世で初めて出会う親を信じられなければ、人を信じることが出来なくなるのは当然のこと。あなたはおかしくない。
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愛は自由で心地よいものでなく「○○しないと愛されない」「いつ失うか分からない不安定なもの」と植え付けられていると、幸せな時でさえ安心できない。怖くなる。
愛されたいのに愛されると怖くなり、捨てられる恐怖に駆られる。
一方的に関係を断ったり、大切なのに傷つけてしまうこともある。
792
自分がよく分からなくなる原因の一つ、気持ちの抑圧(我慢)
幼少期、自分の気持ちを出すよりも「家族の気持ちを察する事」を求められた人ほどそうなりやすい。
タンスの中にギュッ…と押し込まれた洋服のように、「何が入っているのか」分からない状態になってしまう。
793
拒絶される不安が強いと、自分はどう思うかより「相手にどう思われるか」という視点が優先される。大切な人に拒絶される辛さを知っているから、そうまでして自分を出そうと思わない。
子どもの頃から家族を優先してきた場合、自分がどう思うかさえ分からないこともある。無意識に自分を後回しにする。
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幼少期に大人から支配されすぎると、周囲に敏感にアンテナを張るようになる。
自分をコントロールしようとする人がいると、無意識に敵とみなす。親と同じような支配を感じると、心の中で即座に抵抗する。
とっさに相手を攻撃することもあるが、相手を傷つける為ではなく「自分を守るため」の防御から。
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限界が来た時。
「もっと早く言ってくれれば」と責められることがある。言わなかったあなたが、まるで悪いかのように。
でも違う。
言っても意味がないと思わせる環境だっただけ。心身が追い詰められると心が麻痺する。
言わなかったのではなく、その環境では「言えなかった」ケースはあまりに多い。
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「察する能力」だけでも疲れるのに、「やらなきゃ」を抱えていると無視できず疲労感が物凄い。
「相手を喜ばせなきゃ」という思いが強いと、ベストを尽くしても「これでよかったのか」と一人反省会で疲弊する。
相手の求めることが分かるから「何をどうするべきか」五感のセンサーフル稼働で考える。
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・好きな人に近づけない
・初対面の人はわりと平気
・親しくなると距離感に悩む
・親しくなるのに抵抗がある
このような悩みを抱えるACは多い。
「ありのままの自分は受け入れられない」という不安を抱えている人ほどそうなりやすい。家族でさえ受け入れてくれないのに…と諦めてしまうこともある。
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「過去は変えられない」「忘れて前に進むべき」と、あなたの苦しみを知らない人からアドバイスされ、落ち込むことがある。
そんなこと本人が一番よく分かっている。
忘れられたら、なかった事にできたら、どれだけ楽だろうかと…
自分を責める必要は全くない。それが出来ないほど、深い傷なのだから。