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不機嫌な家庭で育つと、不機嫌さに敏感になる。
親の不機嫌にセンサーを働かせて頑張ってきた子ほど、大人になった時「他人の不機嫌」に気づいてしまう。
トゲトゲした言葉がとびかう家庭で育つと、他人の言葉に敏感になる。
ストレートに言葉を受け取って傷ついた経験のある子ほど、言葉の裏を読む。
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・頼りない父(子が父親代わりになることも)&過干渉の母
・威圧的な父&従う母(愚痴は子に言う)
こういった環境で育つと、子は精神的に自立せざるを得ない。
やさしくて責任感のある子ほどそうなりやすい。
大人になった時、ある程度自分で出来てしまうからこそ、甘えたり頼ったりが苦手になる。
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可愛くない、気持ち悪い、デブ…
幼少期に容姿を否定された子どもは、大人になってもその影響に苦しむ。
誰かに容姿を褒められても信じられず、素直に喜べない。そんな訳ないと嫌な気分になることもある。
痩せてもオシャレしても、ふとした時に怖くなる。嫌な言葉がラベルのように貼りついてしまう。
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「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」という言葉がある。
その通りだが、あなたがどれだけ頑張っても何も変わらず辛いままのこともある。
あなたを悩ませるその人は、あなたの為に変わろうとしてくれますか?
あなただけが変わらなきゃいけないなんてルールはない。
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「ダメダメ」言われ続けて大人になると、無意識に自分にダメ出しをするようになる。
何か出来ても、そう思えない。出来ない時は「やっぱり」「ほらね」と自分を責める。まるで子どもの頃、周囲ががあなたを責めたように自分を責める。
自信がないのは「出来ていないから」だけではないかもしれない。
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ピリピリした空気が苦手な人ほど、みんなが満足する方法を探す。そのために五感・記憶力を総動員してベストを探し求める。
2人なら自分が我慢すればいいが、複数人となると辛い。一方を満足させると、もう一方に不満が出てしまうから。
皆が満足する陰で、自分一人が疲れ果ててしまうことになる。
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「ごめん」「ありがとう」
どちらも大切な言葉だが、自分に自信がないと相手に見捨てられないためにこの言葉を使いすぎる。
「自分なんて…」という不安を抱えたまま大人になると、反射的に使ってしまう。自分が悪くなくても、言いたくなくても使ってしまう。
だから、言うたび自分の心が削られる。
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ACの脳内は、親の言葉や態度で埋め尽くされている。
何を言えば喜び、怒り、この表情は何を意味し、今何をすべきか…大人になり親と離れても考え続ける。そうしないと生きてこられなかったし、失敗すると後が大変だった。
大人になるとこの対象が「他人」にも広がる。だから何か1つするにも疲れる。
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母親に苦手意識を持つアダルトチルドレンは、女性が苦手なことがある。特に、過干渉の母親を持つケースに多い。
年上の女性に気を遣いすぎたり、ご機嫌を取り過ぎたり、苦手なのに好かれたり、意見を言えず疲れ果ててしまうことも多い。
同様に父親や祖父母苦手な場合も、同じように影響を受ける。
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必要以上に自分を責めてしまうACは、とても多い。
生きにくいのは自分のせい、人を信じられないのは性格のせい、病気や体調不良は管理不足、もっと心が広ければ、強ければ違ったのに…と。
でも、頑張っても変われないのは努力が足りないからではない。原因があなたではなく家庭環境だったから。
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「あんな風になりたくない!」と思っている人と同じような行動や言動をしてしまうことが、誰にでもある。気がついた時、ショックを感じるかもしれない。
でも気付けた時点で、その人とは違う。ショックを受けたのは、気を付けていたからこそ。
現時点で、その人と同じではないよ。大丈夫。
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小さな失敗でとことん落ち込んでしまう、と悩むことがある。
周囲には「そんなことで?」「気にしすぎ」と言われることもあるが、そう単純ではない。
過去の失敗が蘇って責められているように感じたり、過去に怒られたり見捨てられたように感じた経験があると恐怖も加わるのだから。
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喧嘩や争い大声が苦手という人は多いが、アダルトチルドレンの場合は「苦手を通り越して恐怖」さえ感じる。
だからその場を和ませようと焦る。相手の機嫌を直そう、これ以上怒らせてはいけない…と何かに追い立てられる。自分が悪くないのに謝ったりする。
共通点は、争いの多い家庭環境だったこと。
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勇気をもって悩みを打ち明けた時。
「私はもっと辛い」「私はもっと大変」と言われることがある。あなたの悩みを聞いてもらうはずが、相手の悩みを聞かされる。
こういう人が親だと、子どもは苦労する。
人間関係の基礎は親子だから、「どうせ誰も自分のことを分かってくれない」と諦めてしまう。
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ACは、子どもの頃にネガティブな気持ちを抑え込む。そうしないとその環境で生きていけなかったから。
でも1つの感情だけを抑えることはできない。
我慢する為に「嫌」「したくない」を抑えると、「嬉しい」「楽しい」「好き」という明るい感情も抑えられる。
これが「自分がよく分からない」に繋がる
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アダルトチルドレンは、相手の反応を気にしすぎてしまう。
「考えすぎ」と指摘されることもあるが、考えなくて良ければどれだけ楽かということは、本人が一番痛感している。
子どもの頃に愛された実感がなかったり、ありのままの自分を否定された経験があるとそうなりやすい。性格のせいだけではない。
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モラハラ・パワハラは、殴らない心への暴力。
会社、夫婦や恋人間だけでなく、親子でも同様のことが起こる。
普通の生活はさせてもらっているし感謝もしているし毒親というほどじゃない…というような、幸せそうな家庭に隠れていることも多い。小さな否定や束縛だとしても、毎日続けば心が壊れていく。
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自分の考えに自信が持てないことがある。
誰かに反対されて「その通りかも」と諦めてしまったり、「なんでそう思うの?」と質問されて急に不安になったり、自分の考えそのものを疑ってしまう事もある。
子どもの頃、「それはよくない」「そんなやり方はダメだ」とダメ出しが多いとそうなりやすい。