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「なんか疲れた」と思うことがある。
寝てもスッキリせず、ゴロゴロしても疲れが取れず、遊ぶ元気もなく、何をしても気持ちが晴れないことがある。
頑張りやの人ほどそんな自分を責めてしまうが、「なんか疲れた」は我慢の限界を知らせるサイン。
優しくて頑張りやのあなたに体が教えてくれている。
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人に何かを頼むのが苦手、という人は多い。
そもそも頼めなくてはダメということはないから、自分を責める必要は無い。
だが、責任感が強い人ほど「頼めない+やらなきゃ=無理してでも自分でやる」となってしまう。
そうまでして頑張ったというのに、疲れた自分を責めてしまうという傾向も強い。
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なんとなく「しんどい」と感じることがある。
朝起きた時、既に疲れていることもある。
そんな自分を責めてしまう人は多いが、むしろその逆。
本当は自分を労って良い。
なんとなくしんどいのは、それだけ気を遣い頭を使っているからだし、朝起きた時疲れているのは「それほど頑張っている」から。
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ボール飛んできた時に目をつむるように、反射的に「気遣い」が発動する人がいる。
子どもの頃から親に気を遣って生きてきた人に多い。
「気遣いが当たり前」になっている場合には、病院の医師に対しても気遣いが発動する。
しんどくても辛くても苦しくても、「いい患者」を演じてしまう。
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人の役に立とうと思えたり、誰かを喜ばせたいと思えるのは、素晴らしいこと。
だが、「役に立たなきゃ」「喜ばせたい」があまりに強くなると、あなたを苦しめてしまう。
「私ばかりやってる」と不満が出てきた時は、頑張り過ぎのサイン。自分の時間や体力を犠牲にして、頑張りすぎている可能性がある。
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トラウマ的記憶をハッキリ思い出せる人もいれば、ほとんど思い出せないことがある。
触覚・視覚・嗅覚が刺激された時に、身体が無意識に反応することもある。
危険を感じたり傷ついた経験があると、その後長期にわたって無意識に警戒する。
「未だに囚われているなんて…」と自分を責めなくて大丈夫。
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親に大切にされていても愛されていても、アダルトチルドレンになることがある。
共通点として、幼少期に甘えられなかったという点がある。
甘えてはいけないと思っていたり、甘えたくても方法が分からなかったり、拒否されたように感じたり、迷惑をかけてはいけないとブレーキをかけることもある。
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怒りっぽい性格を変えたい、という人がいる。
だが怒ってもスッキリせず後悔するようなら、怒りっぽいわけではない。
あまりに我慢しすぎて爆発したのかもしれないし、本音を言えず怒るしかなかったり、悲しみや不安が膨らみすぎてしまったり、誰も自分を分かってくれなくて辛かったのかもしれない。
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生まれながらに「いいこ」など、いない。
子どもの時に「子どもらしい自分」を認めてもらい、成長を見守ってもらえれば、大人になった時に自分を認められる。
だが、子どもらしく過ごせず、実年齢以上に我慢・出来ることを求められ続けると「ありのままの自分ではダメ」という思いが植え付けられる。
538
考えるのが苦手な人がいる。
グルグル悩むことは多いが、「自分の考え」や「どうしたらいいのか」について考えようとすると混乱する。何も出てこなかったり頭が真っ白になることもある。
幼少期に「お母さんの言う通りにやれば間違いない」と言われていたり、自分の考えや行動を否定された子に多い。
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空気を読んだり、他人を優先するのがダメなのではない。
「できる」ならそれは素敵なこと。
だがやり過ぎると、苦しくなる。不満が溜まる。
できるからこそ、あえてやらないことがあっていい。
「やらなくても案外大丈夫だった」という経験が積み重なると、「できるけどしない」を選べるようになる。
540
これまで自分がしてきたこと、言ってしまったことを後悔することがあるかもしれない。自分を責めてしまう事もあるかもしれない。
だが、あなたは当時傷ついていて、分かってほしくてそうしたはず。
分かってほしかった何かが満たされなかったり、裏切られたと感じた時、人は攻撃的になることがある。
541
子どもの頃、親に「急かされた」感覚を持つ人がいる。
親に「待ってもらえなかった」感覚を持つ場合、大人になって他人を待たせることに強い恐怖や不安を感じる。
目の前の人に「早く」と言われていないのに、過去に親に言われた「早くしなさい!」が心の中で再生されて、無意識に焦りが出る。
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「産まなきゃよかった」「仕方なく産んだ」という一言は、親側にどのような事情があったとしても子どもの心を傷つける。
生存否定のダメージを減らすため「傷ついてない」と思い込むケースもある。
ふとした時に「最初からいなければよかった」「産まれたことが間違いなのでは」と思うこともある。
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「あなたのせいで」「あなたが悪い」「あなたが○○だから」
このようなことを言われ続けて大人になると、「自分は悪い」という思い込みが心の底に出来上がる。何かあった時に、「自分のせいかな…」と不安になる。
理不尽なことを言われたとしても、その言葉を無意識に受け入れて心が傷ついていく。
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人に嫌われたくない、見捨てられたくないという思いが強いほど、「いい人」にならなければと背負いやすい。
いい人でいるのが、ダメなのではない。
でも、あなたが今苦しいのなら「いい人」として頑張りすぎているのかもしれない。あなたの心や時間、体力がたくさん犠牲になっているのかもしれない。
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「ダメ」「そんなもの」「なんでできないの?」「普通は~」「あの子はできるのに」・・・
このような否定的な言葉を受け続けていると、「自分を否定する言葉」が心に溜まっていく。
大人になるにつれ、自分を否定しダメ出しするようになる。嫌だったはずの馴染みのある言葉を自分に向けてしまう。
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怖くて言えなかったことがあるかもしれない。
勇気を出して言っても、「言わなきゃよかった」と後悔する結果になることもある。
分かってもらえると思って伝えたのに、相手に誤解され傷つけられることもある
だが、必ず分かってくれる人はいる。
あなたの気持ちをなかったことにしないでいい。
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「みんな自分のことを分かってくれない」
「誰も認めてくれない」
…このような思いが根底にあると、「1人の方がマシ」「誰にも頼らず自分でやった方がいい」と背負いやすい。
そう思うのがダメなのではない。
だが、日々生き辛かったり不満が消えないなら「本当は分かってほしい」のかもしれない。
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「でも」「だって」が口癖になることがある。
反発することで心を守り、なんとか自分の気持ちを保とうとする。
子どもの頃から、親にミスを許されなかった人に多い。
ミスした時に「そんなこともあるよ」と言われるのではなく、「何でそんなことしたの!」と怒られたり責められていることが多い。