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「自分が嫌い」という悩みを抱えることは、何より苦しい。
「自分が嫌い」と他者に打ち明けたとして、「わかる〜」と共感されても根本的には解決しないし、「あなたはこんな良い所がある」と褒められても認められず苛立つ。
本当の意味で理解を得られにくいからこそ、「自分が嫌い」の悩みは根深い。
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推し、趣味、ゲーム、食事…
『回復アイテム』はたくさんあった方が良い。
世の中はストレスだらけだし、人間関係に悩みはつきものだし、思いもよらない所からダメージを受けたりするから、その時々で選べた方が良い。
回復アイテムも効かない時は、心と体を守るためにいったん止まろう。休んでいい。
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「私ばっかりやってる!」とイライラすることがある。
察するのが得意で先回りできてしまう人が抱えやすい。できることをやらないのは苦しい。
子どもの頃から人に頼らず頑張ってきた子ほど「私がやらなきゃ」と背負いすぎる。
大人を手助けして褒められてきた子は「やってあげたい」が強く出やすい。
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「他人は変えられない、変えられるのは自分だけ」と言うが、あなただけが変わらなきゃいけないというルールはないよ。
自分を変えてまで大切にしたい人かどうか考えてみる。
相手はあなたの為に自分を変えてくれるかどうか考えてみる。
どちらか一方だけが努力する関係は、ずっと続けられないから。
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自分のことを話すのが苦手、という人がいる。
子ども時代、何らかの事情で「自分の主張や感情を隠さなければならなかった」人に多い。
「また傷つけられるかも…」という恐怖から防衛機制が働き、ありのままの感情を出すことをやめてしまう。
そうしているうちに、自分の気持ちがわからなくなる。
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「毒親というほどではないのですが...」という相談が増えている。
普通の生活をさせてもらい、学校に行かせてもらい、物も与えてもらい、楽しい思い出もある。
だからこそ自分の本音と、親への罪悪感の間で苦しむ。
過干渉という手の込んだ束縛の形は、その子の「自分らしさ」を覆い隠してしまう。
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人のせいにしてはいけない、という言葉がある。
だが子どもの頃からずっと「自分のせいだ」「自分が悪い」と責任を背負いすぎてきた人の場合は、自分のせいではないことを認識して「人のせい」にするプロセスも必要。
その方が、過去の苦しみから早く立ち直れる。
あなたのせいではないことがある。
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大人になって、「誰かに自分を見てほしい」という感情が溢れ出ることがある。
兄弟姉妹のために我慢したり、親を励ましたり、迷惑をかけないよう年齢の割に頑張っていたり、泣いたり怒ったりという感情を抑え込んできた人や、
子どもの頃からずっと、親や家族を支えようと頑張ってきた人に多い。
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子どもの頃、ありのままの自分を認められずに育つことがある。何をやっても褒められないこともあれば、何をやっても批判されることもある。
「認めてほしい」が満たされないまま大人になると、周囲への承認欲求が強くなる。
だが本当に認めてほしいのは親だから、周囲が認めてくれても満足できない。
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自分には価値がないと感じる『無価値観』を抱える人が増えている。
誰かに認めてもらう為、足りない価値を何かで補わなければと焦り、底知れない不安に駆られる。
「生きていていい」「ここにいていい」と実感する為でもあるから、疲れてもしんどくても「やらなきゃ」と自分を追い込んでしまいやすい。
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痛みや疲れは、「この人苦手!」「この場所に行きたくない…」「もう限界」というSOSサイン。
鳴り響く火災報知器を「うるさいから」と切ってしまうと家が全焼してしまうのと同じで、SOSを無視し続けると心身が壊れてしまう。
すぐ疲れる自分を責めず、「それほど疲れているんだ」と労わっていい。
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喧嘩や争い大声が苦手という人は多いが、争いの多い家庭で育った場合は「苦手を通り越して恐怖」を感じる。
だからその場を和ませよう、相手の機嫌を直そう、これ以上怒らせては駄目だ…と焦り追い立てられる。自分が悪くないのに謝ったりする。
「なぜかしてしまう」には、ちゃんと理由がある。
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話さなくても分かる相手と、話せば分かる相手がいる。
一番厄介なのは、話しても分かり合えない相手。
最後まで話を聞かず、問題をすり替え、揚げ足をとり、都合よく解釈する。
日常的に接する相手がこのタイプの場合、「自分がおかしいのでは」「自分が悪いのでは」と自責傾向の錯覚に陥りやすい。
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アダルトチルドレンの「どれでもいいよ」は、適当なわけでも考えていないわけでもない。
むしろその逆。自分の意見を言うと否定されるかも、相手を傷つけてしまうかも…と考えた結果「どれでもいい」と言う。
ただし幼少期に自分の気持ちを抑えてきた場合、本当にどれが良いか分からないこともある。
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もっと興味を持ってほしかった。
私だけ見てほしかった。
もっと話を聞いてほしかった。
褒めてほしかった。
もっと抱きしめてほしかった。
このような思いが満たされないまま、大人になることがある。
与えてもらえるはずのものが「与えられなかった」心の傷は深い。周囲に求めたくもなる。
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褒められて喜べない、と悩む人がいる。
容姿、成績、仕草、言葉遣い、性格など、子どもの頃に親から否定されたことを褒められると拒否反応が出やすい。「そんなわけない」と受けとめられない。
幼少期に滅多に褒められないと「こんなことで褒めるなんて」という相手への不信・嫌悪を抱くこともある。
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人に心を開けないことがある。
期待しても叶わなかったり、裏切られた時の失望を知っているから慎重になる。
でも「この人なら分かってくれる」と思うと期待しすぎてしまう。自分の全てを受け入れてほしくて曝け出しすぎたり、嫌われないよう必死になりすぎる。
性格ではなく、過去がそうさせる。
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