126
「生きているだけで価値がある」
という感覚は、子どもの頃に親が与える。何か出来ても出来なくても、あなたはそのままで愛されると親が教える。
ACは、「生きていてごめんなさい」という感覚に襲われやすい。何か出来たり、誰かの役に立てないと「自分に価値がない」と思い込まされてきた弊害。
127
<ACが抱えやすい傾向>
・「良いか悪いか」「正しいか間違っているか」白黒で判断して疲れがち
・ほどほどが分からず、気付くと限界間近
・「ちゃんとしなきゃ」「強くならなきゃ」が強い
・小さな失敗で自分をとことん責める
共通点は『周囲の人よりエネルギー消費量が多く疲れやすい』こと。
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喧嘩や争い大声が苦手という人は多いが、争いの多い家庭で育った場合は「苦手を通り越して恐怖」を感じる。
だからその場を和ませよう、相手の機嫌を直そう、これ以上怒らせては駄目だ…と焦り追い立てられる。自分が悪くないのに謝ったりする。
「なぜかしてしまう」には、ちゃんと理由がある。
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医師やカウンセラーに、親に抱える気持ちを打ち明けた時。
「家族なのだから」と言われ自責したり、「あなたが大人になるべき」「話し合ったらどうか」と諭され、二重に苦しむことがある。
でも違う。
そもそも話せば分かるような相手なら、あなたはここまで心に傷を負っていないのだから。
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アダルトチルドレンは、何かに依存することで自分を保つことがある。
過食、アルコール、ゲームやギャンブル依存は、現実が過酷すぎる場合の一時的な逃避。
SNSやセックス依存は、自分の価値や存在の確認。必要とされていると知り安心したい。
依存は逃げでも弱さでもなく、生きるための1つの手段。
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<アダルトチルドレンが抱えやすい心の状態>
・褒められて戸惑う(嫌悪、疑い、喜べない)
・~べき思考
・深読みする(言葉の裏を読む)
・白黒思考
・ポジティブな言葉への拒否反応(ありのまま、自分を大切になど)
・どうせ私は…と卑屈になる
・人との距離感に悩む(依存、急に関係を断つ)
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傷つきやすいあなたは、誰よりも心の痛みが分かる。だから優しい。
引きずりやすいあなたは、それだけ真剣に物事を考えている。
ストレスが体に出るのは、皆に心配かけないように笑顔で頑張っているから。
あなたが「直さなきゃ」と自分を責めてしまう部分が実は、あなたの「素敵なところ」でもある。
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肩こりが酷い、首がガチガチ、食いしばりが酷い、頭痛もち…というACは多い。
常に何かを警戒し、心と体が緊張状態だから、朝起きた時に『既に疲れている』こともある。
子どもの頃からずっとそうだと「これが当たり前」「みんなそう」と思い込むが、実はそうではない。
本当は、体はもっと軽い。
134
心の防衛機制の1つ『抑圧』というものがある。
辛い、悲しい、寂しいなど負の感情に蓋をすることで、心が傷つかないように守る。
でも人は、負の感情だけを抑圧することはできない。負の感情を抑圧すれば、「楽しい」「嬉しい」という感情も感じにくくなる。
これが、自分がよく分からないに繋がる。
135
家族の中で孤独を感じていた人ほど、集団に苦手意識を持ちやすい。
性格のせいではなく、過去の経験がリンクして心に壁をつくる。
ふと疎外感に襲われ、空気のように扱われて話に入れてもらえないと感じる。自分だけのけ者のような居心地の悪さを感じる。どうせ私なんていなくても一緒なのではと。
136
「考えるのが苦手」という人がいる。
やる気がないと勘違いされたり、自分の能力不足に落ち込むことがあるが、『子どもの頃の家庭環境』が影響しているケースも多い。
「口ごたえするな」「黙って言うことを聞け」という環境で育つと、心を守るために考えることをやめてしまうようになる。
137
言いたいことが「言えない」と悩む人が増えている。
だが実は「言えない」のではなくて、「言わない」のかもしれない。
言ったら相手を傷つけてしまう、言ったら嫌われる、言っても無駄だ、言わない方がいいだろうな…そう思わせる過去の経験から、無意識に「言わない」を選んでいるのかもしれない。
138
「生きているだけで価値がある」と思えるかは、子どもの頃の家庭環境の影響が大きい。
「橋の下で拾った」「本当は男の子(女の子)が欲しかった」など、親から存在を否定された子どもは「自分という存在」が分からないことがある。いてもいなくても一緒なのでは、と虚しさを感じることさえある。
139
心の防衛機制の1つ『抑圧』というものがある。
辛い、悲しい、寂しいなど負の感情に蓋をすることで、心が傷つかないように守る。
でも人は、負の感情だけを抑圧することはできない。負の感情を抑圧すれば、「楽しい」「嬉しい」という感情も感じにくくなる。
これが「自分がよく分からない」に繋がる。
140
拒絶される不安が強いと、自分はどう思うかより「相手にどう思われるか」という視点が優先される。大切な人に拒絶される辛さを知っているから、そうまでして自分を出そうと思わない。
子どもの頃から家族を優先してきた場合、自分がどう思うかさえ分からないこともある。無意識に自分を後回しにする。
141
「自己肯定感が低い」と自分を責めてしまう人がいる。
自己肯定感は、ありのままの自分でいいと思える感覚。
子どもの頃からずっと「そんなんじゃダメ」と否定され、「こうしなさい」「こっちの方が良い」と指示され続けていたら、「ありのままでいい」なんて思えなくなって当然。性格のせいじゃない
142
肯定よりも否定が多い家庭で育つと、大人になった時に『自分で自分を批判』してしまう。
子どもの頃言われた「あなたは○○」という否定的な言葉は、そのまま自分に植え付けられる。その言葉を使い、無意識に自分で自分を批判する。
気がつくと他人より、『自分が一番自分に厳しく』なってしまう。
143
休みたいのに、休むと罪悪感に押しつぶされそうになる人がいる。
子どもの頃から「頑張ること」を求められた人に多く、何もしないと落ち着かなかったり、頑張らないと自分の価値がなくなるように感じて怖い。
心の中で、焦らされ責められ急かされる。
勘違いされやすいが、自意識過剰ではない。
144
人間関係を自ら壊して、後悔することがある。
「好き」の言葉を信じられず、いつか去っていく恐怖を感じる。相手を好きで理解したいのに、大切にしてずっと一緒にいたいのに、攻撃したり感情的になってしまう。
心の奥で「そのままの私は誰にも愛されていない」と不安を抱えているとそうなりやすい。
145
泣いても解決しない、泣く暇があったら考えろ、泣いて許されると思うな…
こんな風に言われ続けると、大人になって泣きにくくなる。
泣いちゃダメ、泣くのはズルイ、泣くのは弱さだと無意識にインプットしてしまう。
でも本当は、誰でも何歳でも泣いていい。泣くことは悪いことじゃない。必要なこと。
146
自分のしたいことが分からない、と悩む人がいる。
何かが欲しいと言えば「ワガママ」、意見を言えば「自分のことばっかり」と責められ、結局我慢するしかなかった場合にそうなりやすい。
欲しいものを与えられず一方的に「大人の与えたいもの」だけ、大人の都合で与えられる場合も同じ影響を及ぼす。
147
相手が黙っているだけで、とてつもない不安に駆られるアダルトチルドレンは多い。
何か気に障ることを言ったかも、と自分の落ち度を探す。相手を楽しませなきゃと焦り、楽しい話題を探す。
私と居ても面白くないよね…と申し訳なくなったりする。
気を遣ってばかりの家庭環境で育つと、そう感じやすい
148
子どもの頃から空気を読みすぎると、「自分の思い」で物事を決めるのが苦手になる。
相手がどれを選んでほしいのか五感をフル稼働して考えてしまう。自分の思いと違う場合は「どれでもいいよ」と譲ったり、相手が選びそうなものを選ぶ。
どれが良いのか、自分の気持ちが本当に分からないこともある。
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自分軸で生きることは、自己中やワガママとは違う。
「私はこう思う」「私はこれが好き」という気持ちを大切にすること。
でもACは、「自分軸で生きる=自分中心でわがまま」と植え付けられている。
相手を喜ばせるためなら頑張れるのに、自分のためとなるとブレーキがかかる理由は、ここにある。
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親と距離をとり、離れることがある。
家族がバラバラになったように感じたり、実際に家族から「あなたのせいでこうなった」と責められることがあるかもしれない。
でもあなたが壊したんじゃない。
すでに壊れていた場所で、あなたがバランスを保ち、ギリギリ耐えていただけ。あなたのせいじゃない。