「親を悪く言うなんて」とあなたを責める人がいる。 その人は、親に与えてもらうはずの『心の土台』を自分で作らなければいけない悲しみや苦労を知らない。 親も苦労したのかもしれないし、かわいそうな人だったのかもしれないが、それは親自身が向き合う問題。 辛かったことは、辛いと思っていい。
みんなが出来ていることが出来ないと、焦りやすい。不安になりやすい。 だがそんな時こそ、自分と同じ環境ではない相手と自分を比較しないでおく。 子どもの頃に家が安全基地だった人と、そうでない人では心の土台が違う。 スタートが違うところから、あなたはここまで努力したのだから。
楽しい時も苦しい時も、ずっと一緒にいたのは『自分』。 無理して笑ってたこと、もう頑張りたくないのに耐えたこと、当時の本当の気持ちを知っているのも自分。あなたを本当に理解できるのは、あなただけ。 今はまだ、好きでも嫌いでもいい。 「そんな自分もまぁいいか」と、自分で認めてみる。
過去を思い出して辛いのは、少し前に進んだから。やっと辛いと気がつけるようになったんですよ。 しなきゃいけないことが終わらない日もある。 終わらなかった=途中まで「できた」です。 しんどくて動けなかった日は、今まで頑張り過ぎちゃったあなたがやっと休めた日。
アダルトチルドレンは、自分を大切にしてくれない人を選ぶ事がある。 「自分には価値がない」と思っている場合、物のように扱われたとしても相手から離れない。「これが私」と妙に納得さえする。 幸せになる価値がない、そんな権利はないと思っている場合も同様に、幼少期の家庭環境が影響している。
疲れやストレスをため込んで、ある日突然爆発することがある。人が変わったように怒る。 怒りが爆発しないタイプの人はそのまま内側に抱え続け、うつ状態に陥ることもある。 どちらも周囲からは「突然そうなった」ように見えるが、実はそうではない。 耐えて耐えて耐えて…我慢の限界が来てそうなる。
愛されたいのに愛されると怖くなり、捨てられる恐怖に駆られる。 一方的に関係を断ったり、大切なのに傷つけてしまうこともある。 ACの多くは、愛は自由で心地よいものでなく「○○しないと愛されない」「いつ失うか分からない不安定なもの」と植え付けられている。幸せな時でさえ、ふいに怖くなる。
愛情を受けて「いいこ」になる子がいる。 心が満たされてそうなる。 一方で、愛情を受けるために「いいこ」になる子もいる。 心を満たすために、誰かに認めてもらうために、相手が離れていく不安や恐怖から、自分の気持ちを抑えて「いいこ」になる。 この場合の「いいこ」は、自分を苦しめてしまう。
誰のおかげで生活できている、育ててやったぶん恩を返せ、親孝行しろ… このように言われ続けると、親に逆らうこと、自由に生きることに罪悪感を持ちやすい。怒りや憎しみを持つこともあれば、「生きていてごめんなさい」と申し訳なさを感じることもある。 どちらにしても、そんな自分がとても苦しい。
メール(LINE)や電話が苦手という人は、それなりにいる。 でも「相手の反応が気になる」人の場合は深刻度が違う。苦手を通り越し体力を奪われる。 返事のタイミング、スタンプの種類、雰囲気、性格…相手の反応を予測するからとにかく疲れる。 失敗が許されない環境で生きてきた人ほどベストを探す。
「大人になってまだそんなこと言ってるの?」と呆れられることがあるかもしれないが、家庭環境は大人になっても影響を与える。 子どもが最初に所属する社会が「家族」。 家族の中の自分の在り方が、世の中に出た時の自分にリンクする。家族を信じられなければ、世の中の人も信じられなくなりやすい。
「ほどほど」「60%でOK」というアドバイスで心がフッと楽になる人がいる一方、戸惑う人たちがいる。 子どもの頃から100点を取っても認めてもらえないのに、60点なんてあり得ないと思う。ましてや自分の為に力を抜くなんて許されないと思う。 過去の影響で、怒られる呆れられる嫌われる…と怖くなる。
空気が読める、表情で分かる、声色で察する、声のトーンで見抜く…「分からなかったらどんなに楽だろう」と思うけど、どうやっても分かっちゃう人がいる。 『賢い人はバカなフリが出来る』という言葉があるように、分かるからこそ「あえて共感しない」で心を守る時があっていい。 それで十分だから。
休職する利点は、休めることだけではない。これまで我慢していたことに気づくきっかけになる。 何に傷つけられ、何に疲れ、何が嫌で、何がストレスだったのかということに気づく。 甘えだと思っていたことが実はそうではなく、精神的なダメージがあまりに大きかったと気づけることもある。
人は自分に出来ない事は、悩まないんですよ。ジェット機を買うか悩まないのと一緒。 「なんで出来ないんだろう」と悩むのは、「本当は出来るかも」と心のどこかで知っているから。過去に言われた「あなたは出来ない」がブレーキをかけているだけ。 たくさん悩むあなたには、可能性がたくさんある。
「あの時なんであんなことをしてしまったのだろう」「なぜあんなことを言ったのだろう」と、過去のことを何度も思い返すことがある。 反芻思考に陥る自分を責めてしまう人は多い。 だが、頭の中で考え込んでいるならそれは「これ以上誰も傷つけずに済んでいる」というあなたの優しさでもある。
・イエスノーを言えない ・嫌なのに断れない ・したいことが分からない ・ワガママを言えない ・平気じゃないのに「大丈夫です」と言う ・幸せにしてくれそうな人ではなく「大切にしない人」を選んでしまう 子どもの頃、大人に迷惑をかけないよう我慢した経験が多いと、このような悩みを抱えやすい。
お薬を飲まなきゃ耐えらえない日がある。 自分を傷つけてしまうほど、ギリギリのところで踏ん張ることもある。 周りに言えなくて理解されなくて、辛くて一人で耐えることもある。 逃げているわけでも、甘えているわけでもないよ。 心と体のバランスが崩れると、がんばれない時があるんです。
「あなたが自分で選んだのでしょう?」「私は強制していない」と言われることがある。 相手が望むような答えを言い、喜んでくれるようなものを選び、相手の想いをひたすら汲み取ってきた人は、絶望感を味わう。 子どもの頃から家族に対し心を砕いてきた人ほど、他人にも無意識にそうしてしまう。
「した後悔」と「しなかった後悔」がある。 一般的には「しなかった後悔」の方が悔いが残りやすい。どうせなら「した後悔の方が良い」という考え方もある。 しかし、過去誰かから酷く責められたなど「した後悔」があまりに強く心に刻まれている場合、「しなかった後悔」を上回る。やる気を削がれる。
褒められなかったり、否定されてばかりいたり、他の兄弟姉妹より大切にされていないと感じたことがきっかけで、『無価値観』は生まれる。 「本当は男の子がほしかった」「産もうか悩んだ」「あなたのせいで…」など何十年も前に家族から言われた言葉が、心に深い傷を残すことは珍しくない。
やってあたりまえのことなんて、何一つないんですよ。 家事も、育児も、仕事も、片づけも、買い物に行くのも、話を聞くのも、朝起きるのも、気を遣うのも…全部そう。 「これくらいで」「もっと頑張らなきゃ」なんて、自分で自分を追い込まないで。 あなたはもう、十分頑張ってるのだから。
アダルトチルドレンは、生まれた時から人生が戦いだった。 過干渉の親に従いつつ心の中で親と戦ってきたタイプ、親を頼らず一人で生きることを選んだタイプ、認められるために親の期待に応えるよう頑張るタイプなど色々ある。 共通点は「生きている限り頑張り続けなければいけない」と思ってきたこと
大きな物音が怖い、と悩むアダルトチルドレンは多い。 静かにしなきゃと大人しくするタイプ、機嫌を直さなきゃと焦るタイプ、自分のせいかもと不安になるタイプなど色々ある。 過去に、身近な大人が物に八つ当たりするのを見聞きしているとそうなりやすい。大きな物音と「怒り」「恐怖」が結びつく。
こんな自分じゃ愛されない。 このままの自分じゃダメ。 何もできないなら生きている価値がない。 アダルトチルドレンは、身近な大人達から「○○できないと自分の存在価値がない」と刷り込まれている。 だから「どんな私でもOK」と思えない。気がついた時には、誰よりも自分が一番自分に厳しくなる。