「あなたなら大丈夫」と励まし応援されて育てば、「できる」という自信や折れない心が育つ。何があっても帰れる場所があり、信じてくれている人がいるという心強さは大きい。 でも「出来ない」「どうせ無理」と自分に不利な思い込みを植え付けられていると、本当にそうなってしまうことさえある。
アノ人も大変だったのかもしれないし、事情があったのかもしれないし、悪気がなかったり、愛情の与え方を知らなかっただけなのかもしれないし、アノ人なりに愛してくれたのかもしれません。 だからといって、あなたが感じた寂しさや不安、傷ついたことを「なかったこと」にする必要は無いのですよ。
「どうせ誰も私を認めてくれない」と思うことがある。 「私なんて」という自信のなさから、質問さえ自分への否定に感じる。どうせ嫌われている、誰も分かってくれない、自分に価値がないから大切にされない…と自ら離れてしまう。 褒めて励ますより、指摘や否定が多い環境で育つととそうなりやすい。
<ACが抱えやすい悩み> ・幸せになってはいけないような気がする ・苦手な人に気を遣いすぎるが、大切な人に気を許しすぎて傷つけてしまう ・自由や愛、自分らしさがよく分からない ・「ありのまま」の自分がは愛されるわけないと思う(だから尽くし頑張りすぎる) ・消えたい、と思うことがある
ACは、子どもの頃にネガティブな気持ちを抑え込む。そうしないとその環境で生きていけなかったから。 でも1つの感情だけを抑えることはできない。 我慢する為に「嫌」「したくない」を抑えると、「嬉しい」「楽しい」「好き」という明るい感情も抑えられる。 これが「自分がよく分からない」に繋がる
ほどほどが分からない。倒れないと休めない。 無理と頑張るの境目が分からない人へ <心が限界に近い目安> ・朝起きた時から疲れている ・思考力が下がる ・心から笑えなくなる ・涙が急に出てくる ・悲しいのに泣けなくなる ・眠れなくなる ・いつもより優しく出来ない ・何が辛いか分からない
ひとりと孤独は違う。 ひとりの時間が必要な時はあるが、「誰も私を必要としていない」「誰も分かってくれない」という孤独は苦しい。 大勢の中にいても、家族の中にいても、心の中で孤独を感じることはある。 周囲に合わせて笑っていても、心の中が次第に『無』になっていく。
ため息が後ろから聞こえた時。 「疲れてるのかな?」と気にする人、「私何かした?」と焦る人、機嫌を直さなきゃと思う人、警戒する人、そもそもそこまで気にならない人もいる。 事実は1つだが、その感じ方や行動は人それぞれ。 ACの場合は、過去の経験から「恐怖」「焦り」「しなきゃ」が出やすい。
「集団の場が苦手」という人がいる。 幼少期、家庭内で「自分の居場所がない」と感じた人に多い傾向。人嫌いなのではなく、1人でのびのび平和に過ごしていたいタイプが多い。 だが日本の社会では「集団生活ができない子」「協調性がない子」というレッテルを貼られてしまう。結果、孤立感が強まる。
家でリラックスできるかどうかは、家庭内の雰囲気に左右される。 親に気を遣わなくてはいけなかったり、いつも監視されているように感じたり、家の中の空気がトゲトゲしているような場合は、家で落ち着くことなどできない。 常に緊張状態の場合には、不安と焦燥感でいっぱいの場所になってしまう。
傷つく辛さが分かるから、人を傷つけない。 断わられる苦しさが分かるから、なるべく断らない。 否定される悲しみを知っているから、共感してあげたい。 思い悩む人には、実は「そのままでいい」素敵な部分がたくさんある。 絶対直さなきゃ、なんてことはない。生きづらい部分だけ緩めていけばいい。
アダルトチルドレンは「出来ない自分はダメ」と追い込みやすい。 出来なければ相手に見捨てられる、離れていく、嫌われる…と不安になる。 そのままの自分を受け入れてもらえるような家庭環境でなかった場合、「自分を変えなきゃ」「ここを直さなきゃ」いう思いが大人になってもあなたを苦しめる。
「意見を言えない」「こんな性格を変えたい」という人は多い。 多くの場合はもともとの性格ではなく、その環境が「意見を言えない」あなたを作りだしている。 反論したら何十倍も反撃されそのたび後悔したり、否定されてばかりだと、言う気力さえ奪われる。言っても意味がないと学んでしまう。
アダルトチルドレンは人を警戒し過ぎたり、反対に依存しすぎる傾向がある。いずれも人はいつか離れていく、愛はいつか冷めるもの、どうせいつか捨てられるという不安に駆られやすい。他人がこんな自分を受け入れてくれるわけがないと思う。 親でさえ認めてくれないのに…と思う心の傷はあまりに深い。
「あなたはしっかりしているね」 「あなたはがんばり屋さんだね」 という一見ポジティブな言葉に苦しめられることがある。 やさしくて責任感の強い人ほど「しっかりしなきゃ」「頑張らなきゃ」と、期待に応えるため自分らしさを抑えてしまう。 ネガティブな言葉だけが、苦しみの原因とは限らない。
あなたは変わってる、変な子、私はそう思わない… 身近な人から何気なく言われた一言が、心に刺さったままになることがある。「変わっている=良くない事」と無意識に思い込まされてしまう。 その結果「自分はおかしい」「普通じゃない」という不安を抱え、他人からの一言を攻撃に感じやすい。
大事な場面で、必ずといっていいほど泣いてしまう人がいる。 「泣けば済むと思って」「すぐ泣く」と涙を武器にしていると勘違いされ悔しい思いをすることもあるが、本人も泣きたくて泣いているのではない。 気持ちを否定された過去、さらには本音の抑圧期間が長ければ長いほど勝手に涙が溢れる。
しんどい時こそ明るく振舞い、疲れて限界でも平気なふりをして、自分の状態を周囲に見せないようにする。 子どもの頃から頑張ってきた人ほど、無意識にそうしてしまう。 心配かけないよう、迷惑かけないよう、弱いと思われないよう、つけこまれないよう、本当の自分を隠すことで守ってきたから。
心の奥底に「怒り」を抱えているアダルトチルドレンは多い。穏やかに見える人の場合、怒りが爆発して怒鳴ったり泣き叫んだりした時に「自分は酷い人間なのか」と戸惑う。 でも違う。 愛され認められたかったという思いと、怒りや悲しみは隣り合わせ。 過去に抑えたものが大きい人ほど怒りも大きい。
完ぺきな親はいない。完璧な家庭環境もない。 だからこそ親に抱いている感情が「ワガママなのでは」「親不孝なのでは」と思うことがある。 そんな時は「子どもの頃、ありのままの自分を愛されたことがあるか」と自問自答してみてほしい。 答えがNOなら、あなたはワガママでも親不孝でもない。
自分の考えに自信が持てないことがある。 誰かに反対されて「その通りかも」と諦めてしまったり、「なんでそう思うの?」と質問されて急に不安になったり、自分の考えそのものを疑ってしまう事もある。 子どもの頃、「それはよくない」「そんなやり方はダメだ」とダメ出しが多いとそうなりやすい。
自分の気持ちが分からない、と悩む人がいる。 子どもの頃に親から無視されたり、あまりかまってもらえなかったり、親の話しばかり聞かされていると、自分の気持ちを抑えるのがクセになってしまう。 負の感情を抑えると、前向きな感情も抑えられてしまうから「楽しい」「嬉しい」が実感しにくくなる。
怒ってもイライラしてもいいんですよ。 だけど、怒れない時もありますよね。 そんな時は『左手の拳』をぎゅっ!!と握る。 脳に「怒りを回避せよ💡」という指令が届き、急激な怒りが抑えられます。 「あの人と話すとイライラするんだよな…」という時は、事前に左拳を握ってみてくださいね。
「いい人」になろうと頑張る人がいる。 そんな自分がイヤになったり、苦しくなったり、他人に利用されているようで腹ただしくなることもあるかもしれない。 「いい人」になろうとするのは、子どもの頃から家族のために努力してきた頑張り屋さんが多い。誰かを傷つけたくないという、優しい人も多い。
・好きな人に近づけない ・初対面の人はわりと平気 ・親しくなると距離感に悩む ・親しくなるのに抵抗がある ACが、このような悩みを抱えることがある。 「ありのままの自分は受け入れられない」という不安を抱えているとそうなりやすい。 家族でさえ受け入れてくれないのに…と諦めてしまう。