誰かに対し、違和感を抱くことがある。 「あれ?なんか苦手…」という小さな違和感はたいてい当たる。 だが子どもの頃に受け入れてもらった感覚が少ない人ほど、「気のせいかも」「悪い人じゃないから」と目を瞑ろうとする。自分を利用する人でさえ「嫌いになってはいけない」と本音を封じてしまう。
「自分は人より劣っている」と落ち込む人がいる。 だが実際には、周囲から見て「出来ている人」のことが多い。 幼少期にいつも誰かと比べられていると、このような不安を抱えやすい。「私なんて」という思いから、否定的な言葉や情報ばかり寄せ集める。 出来ているのに、自分自身が受け入れられない。
子どもの頃に「信じて裏切られた経験」があると、周囲からの愛情を素直に受け取れなくなる。再び苦しまないよう、相手に期待することをやめる。期待しなければ傷つかないから。 「素直じゃない」と言われることもあるが、そうではない。相手を傷つける意図もない。 これは、心を守る防御反応の1つ。
愛は自由で心地よいものでなく「○○しないと愛されない」「いつ失うか分からない不安定なもの」と植え付けられていると、幸せな時でさえ安心できない。怖くなる。 愛されたいのに愛されると怖くなり、捨てられる恐怖に駆られる。 一方的に関係を断ったり、大切なのに傷つけてしまうこともある。
勘違いされやすいが、甘えや逃げから親と離れられないのではない。 「離れてはいけない」「離れられない」と思わせる何かがある。 感謝、罪悪感、怒られることへの恐怖、周囲の目、こんな私が一人でやっていけるのかという不安、親を見捨てるような辛さ…周囲には計り知れない多重の苦しみがある。
嫌な記憶を封じ込め、思い出さないようにする「抑圧」という心理的防衛機能が働くことがある。 記憶の一部が抜け落ちたり、自分を外から眺めているように感じたり、複数の自分がいるように感じる「解離」が起こることもある。 例えるなら、辛い記憶やトラウマが冷凍保存されているような状態。
・自分の好きな事が分からない ・口に出せない(相手の反応が気になる) ・自分で考えて行動できない ・決断できない 「愛されて育ったはずなのに」「なぜか自分に自信が持てない」「親に本音が言えない」「家で気を遣っていて疲れる」など、ささいな違和感からACかも…と気がつくことがある。
アダルトチルドレンは「相手の正解」を探す。 この人は何を言ってほしいのか、何をしてほしいのか五感をフル稼働して正解を探す。子どもの頃からそうしてきたから無意識にやってしまうし、正解率も高い。 それに加えHSP気質があると、「ああすればよかった」「こう言えば良かった」と一人反省会で悩む
「自分のことをあまり知らない」と悩む人が増えている。 相手の好きなもの・好きな色・好きな食べ物・好きな話題は分かるが、自分のことを聞かれると戸惑う。 頑張って守り続けてきた価値観が実は親のもので、自分らしくない生き方をしてきたせいで「生きづらさ」を感じているケースも実は多い。
先延ばしグセは、性格のせいではないことがある。 否定ばかりされて育つと「やっても意味がない」と思う。無意味だとよぎるから、始める意欲が削がれてしまう。 反対に「まだやらなくて大丈夫だけど、先にやっておかないと不安」と何かと先回りするクセも、過去の経験が影響しているケースが多い。
アダルトチルドレンは、相手の反応を気にしすぎてしまう。 「考えすぎ」と指摘されることもあるが、考えなくて良ければどれだけ楽かということは、本人が一番痛感している。 子どもの頃に愛された実感がなかったり、ありのままの自分を否定された経験があるとそうなりやすい。性格のせいだけではない。
「試し行動」がやめられなくて苦しんでいるあなたへ。 試し行動は「相手がどれだけ自分を受け止めてくれるのか」を知るための1つの方法。 相手を苦しめたり、困らせたくてやっているわけではありません。 だから「自分は酷い人間だ」と責める前に、「私は何が不安なのかな」と考えてみてくださいね。
暴力やネグレクト、酷い言葉を浴びせられた人だけがアダルトチルドレンになるのではない。家庭内がいつもピリピリしていたり、親の態度から「愛されていない」「私なんていなくてもいいんだ」と感じ取る場合も同様の傷を負う。 まだマシ、もっと酷い人がいる、これくらいで…と思う必要は全くない。
支配的な親のもとで育つと強迫性(完璧主義、白黒思考)が、親に振り回された人ほど「誰か」「何か」への依存性が、求めていた愛情が得られなかった場合には演技性(人に求めすぎてしまう)が出やすいことがある。 性格のせいだと思っていたことが、実は家庭環境の影響というケースは案外多い。
・好きなものを「好き」と思えなくなる ・好きなことがわからなくなる ・美味しいものを食べても元気が出ない ・泣きたいのに泣けない ・なぜか涙が出る ・目覚めた時にすでに疲れている ・頭が働かない感じがある 1つでも当てはまれば「心が限界」のサイン。 まだ動けても、いったん止まっていい。
「気にしすぎ」と言われても、気になるよね。 「大丈夫」と言われても、不安だよね。 「考えすぎ」と言われても、考えちゃうんだよね。 誰にもわかってもらえなくて、辛くなる日もあると思う。 そんな日は、自分で自分に「あるある。そうだよね」「そう思って良いんだよ」と声をかけてみる。
誰かの期待に応えるため、自分ではない自分になろうと努力することがある。ネガティブはダメ、考えすぎは良くないと自分自身を変えようと頑張る。そうしているうちに自分が嫌いになったり、自分らしさを見失う。 親の期待に応えるため、必死で努力を続けなければいけなかった人が抱えやすい傾向の1つ
涙が出そうで出なかったり、心がソワソワしたり、訳も分からなく不安になるのは『頑張りすぎ』のサイン。 つい誰かのために頑張っちゃうから、なかなか休めないんだよね。 「もうちょっと」「まだ大丈夫」「私しかいない」って無理しちゃうんだよね。 心が穏やかになるまで、ちょっぴり休んでみよう。
急にキレたり怒鳴ったり…制御不能の怒りに振り回されることがある。本音を言えない優しい人に多い。 イライラの原因が「悲しさ」だったり、「寂しさ・不安」から怒りが出ている。性格のせいではない。 特に自分への否定、大切なものを失う恐怖や不安からくる怒りは「激しい怒り」に変わりやすい。
誰かのワガママにイラッとくることがある。 心が狭いのでは、こんなことでイラッとするなんて…と自分を責めてしまうことがあるかもしれない。 ワガママにイラッとくるのは、子どもの頃からずっとワガママを抑えてきた人。我慢してきたからこそ、気付いてしまう。 あなたがずっと頑張ってきた証。
怖くて言えなかったことがあるかもしれない。 勇気を出して言っても、「言わなきゃよかった」と後悔する結果になることもある。 分かってもらえると思って伝えたのに、相手に誤解され傷つけられることもある だが、必ず分かってくれる人はいる。 あなたの気持ちをなかったことにしないでいい。
過去の影響で、「いつも緊張している」人が増えている。肩や首がガチガチに凝っていたり、頭痛が当たり前になっていることもある。 幼少期に夫婦喧嘩が多かったり、不意打ちで攻撃を受けたり、親の機嫌次第で怒られるなど気が抜けなかった人に多い。予測不能な事態に備えるため緊張しっぱなしになる。
#毒親育ち は苦痛への耐性がとてつもなく高い。 それは自分よりも親の価値観・考え・趣味を優先しなければならず、夢もしたいことも諦めてきたから。 だが、それが辛くないわけがない。だから心身反応となって現れる。 辛いと感じないこともあるが、心さえ麻痺させてしまうのが過去の影響の恐ろしさ。
今抱えている自分の悩みを紐解いていくと、過去の親子関係にまで遡るケースは多い。 「私のせいじゃなかったんだ」「私は悪くなかった」と気付いた時、恨みや怒りが出ることもある。そんな自分が嫌になるかもしれないが「やっと恨みや怒りが出せた」と思って良い。 やっと出せるようになったのだから。
親からの拒否や否定は、「自分はダメな人間だ」「誰にも必要とされていないのでは」という自己否定感を植え付ける。 嫌だった記憶は忘れられなくて当然。 「もう昔のことなのに」などと、思い出す自分を責める必要もない。 忘れられないだけで十分苦しいというのに、これ以上自分を責めなくていい。