251
あれもこれも辛かったと思っていいし、本当は悲しかった寂しかったし、ああして欲しかったこうして欲しかった…と思っていいんですよ。
「未だにこんなこと言ってるなんて…」と責める必要なし。
だって当時蓋をするしかなかった気持ちに、今やっと気がつけたのですから。
これは、「できた」です。
252
親に愛されていない人だけが、ACになるのではない。
親なりに愛してくれていても、ACになることはある。
親の望む通り振る舞うことを求められ、それに応えているうちに「自分」というものがわからなくなる。気がついた時には、親の理想から外れることが怖くなり、自分の決断に自信が持てなくなる。
253
自分を受け止めてもらえる環境で育った人は、世の中には味方がいると感じる。
だが逆の環境で育つと、世の中は敵だらけだと警戒しやすい。
それは人間関係のベースが親子だから。
初めて触れ合う世の中が家庭だから。
親子関係や家庭環境が、世の中や人間関係のイメージにダイレクトに結びつく。
254
考えるのが苦手な人がいる。
グルグル悩むことは多いが、「自分の考え」や「どうしたらいいのか」について考えようとすると混乱する。何も出てこなかったり頭が真っ白になることもある。
幼少期に「お母さんの言う通りにやれば間違いない」と言われていたり、自分の考えや行動を否定された子に多い。
255
大切な人から『ありのままの自分』『自分の好きなもの』を拒絶され続けると、自分自身も同様に『ありのままの自分』を拒絶するようになる。
「自分を好きになりたい」「認められたい」と願いながら、無意識に「こんな自分じゃダメ」と自分自身を拒絶するから苦しくなる。
256
アダルトチルドレンかどうかは、見た目では分からない。
幸せな家庭で育ったように思われていたり、いつも笑顔で優しかったり、堂々として頼りになったり、社交的だったり・・・繊細や悩みなんて言葉とは無縁に見えることも多い。
でもそれこそが、過去に培った『自分を守るための重たい鎧』。
257
「人に迷惑をかけないように」と思えるのは大切な心掛けだが、子供の頃からあまりに強く言われ過ぎると『人に頼れなく』なる。
困ったことがあっても自分ひとりで解決しなきゃと思ったり、「助けて」「手伝って」が言い出せなくなってしまう。
簡単に助けを求める人にイライラが募ることもある。
258
・頼りない父(子が父親代わりになることも)&過干渉の母
・威圧的な父&従う母(愚痴は子に言う)
こういった環境で育つと、子は精神的に自立せざるを得ない。
やさしくて責任感のある子ほどそうなりやすい。
大人になった時、ある程度自分で出来てしまうからこそ、甘えたり頼ったりが苦手になる。
259
相手を好きか嫌いかより、相手に「好かれているか嫌われているかで判断してしまう」と悩む人が増えている。
幼少期からワガママを抑えてきた人は「好きか嫌いか」さえ分からなくなる。「根はいい人…」と好きになろうとする。
好かれるためではなく、嫌われないために行動するから疲れてしまう。
260
HSP気質の人は、イライラしている人や怒っている人が傍にいると疲れてしまう。相手の感情が、まるで自分のもののように入ってくる。
だが、感情が入ってきた後に何を感じどう行動するかは、ACなど後天的なものが影響する。
してあげたくなる、しなきゃと思う、焦る、怖がる、不安になるなど色々ある。
261
「ありのままの自分じゃ愛されない」と感じる人ほど、自分が存在することの理由を探し求める。
不安を和らげるため、自分のことより人の為に頑張る。誰かが喜んでくれたら、そこにいても良いと思えるから。
人の役に立ち何か出来なければ生きている価値がないと思い、休むことへの恐怖が膨らむ。
262
「どうしてそう思うの?」という質問を自分への否定に感じてしまう人がいる。
相手はただ質問しているだけなのだが、「おかしい」「変だ」と責められているように感じて心を閉ざしてしまう。
質問を「質問」として受け取れるのか、それとも「自分への否定」として受け取るのかは過去の影響が根深い。
263
愛されていないと感じたまま大人になると、心に埋められない穴があく。
親なりに愛してくれていても「求められている自分」を演じ、本当の自分を出せていない場合は同様の影響を受ける。
そのせいで「誰にも必要とされないのでは」と不安に駆られる。好かれる為よりも、嫌われない為に人に気を遣う。
264
モラハラ攻撃を受け続けると「自分がおかしいのかも」という錯覚に陥る。
どれだけ気を付けても怒られ、思いもよらない所で不機嫌になるため、相手について考えれば考えるほど混乱する。
人の習性として、考えても理解できない事を無理やり納得しようとする。だから、自分のせいと勘違いしてしまう。
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ACは、大切な人との関係を自分から壊すことがある。
好きなのに傷つけたり酷い部分を見せて、試し行動をとる。不安から、関係を自ら壊して「ほら。こんな私なんて好きになる人はいない」と妙に納得することもある。
でも本当はそんな部分も含めて受け入れてほしい。だけど、受け入れられるのも怖い。
268
アダルトチルドレンは、人との距離感に悩む。
期待して傷ついた過去があると、自分からは近づかない。でも心を許すと一気に近づく。本当は誰かに受け入れてほしいという思いが溢れ、自分を曝け出しすぎて相手が離れてしまう事もある。見捨てられる不安や恐怖から、一方的に自ら関係を断つこともある。
269
「見捨てられ不安」があると、小さな子どもが親に求めるように愛情を求める。
「好き」を常に貰わないと不安になったり、自分だけ見てくれないと嫉妬から怒りが湧いたり、相手の言葉1つに心が揺らぐ。
満たされるはずのものが満たされないまま大人になると、それを他者に求めてしまうことがある。
270
苦手で嫌いな人なのに、「嫌われたくない(嫌われちゃダメ)」という心理が働くことがある。
「あの人は悪い人じゃない」「根はいい人」と思い込む事で、嫌わないようにする。
寂しさや自信のなさを抱えていると、それを少しでも満たしてくれる人・場所・物を「好き」と思い込もうとすることもある。
271
自分の心に嘘をつくことがある。
誰かを喜ばせるため、悲しませないため、受け入れてもらうために。
聞きたくない愚痴を聞き、泣きたいほどしんどいのに笑い、平気とごまかし、限界なのに大丈夫なふりをする。
子どもの頃に家族のバランスを保っていたり、親を喜ばせようと頑張っていた人に多い傾向。
272
「誰とも話したくない」「誰にも会いたくない」と思うことがある。
そういう日もあるし、そういう日が続くこともある。
そう思うほど疲れていたり、傷ついているのかもしれないから、そういう時はどんどん一人の時間を作る。
そんな自分をダメだと思ったり、責めたり落ち込んだりする必要はないよ。
273
限界まで頑張り続ける人がいる。
正しくは、限界のボーダーラインが分からない。頑張ることばかり求められ、休む事が許されない環境がそうさせる。
だから伸びきったゴムが切れるように、水がコップから溢れるように突然限界がくる。限界がきて動けなくなってやっと、強制的に休むことが出来る。
274
幼少期に大人から支配されすぎると、周囲に敏感にアンテナを張るようになる。
自分をコントロールしようとする人がいると、無意識に敵とみなす。親と同じような支配を感じると、心の中で即座に抵抗する。
とっさに相手を攻撃することもあるが、相手を傷つける為ではなく「自分を守るため」の防御から。
275
笑顔で対応、いつも優しく誰かのために率先して動き、尽くす…
愛されるために「本当はしたくないこと」でさえ頑張ってしまい、疲弊する人が増えている。
これは自分のダメな部分を補うことで嫌われないようにする「補償行為」によるもの。
自分に自信がない人ほど、頑張りすぎて疲れ果ててしまう。