このリスト単独を批判したいわけではなく、アメリカでも問題視されている「不安やイライラの根本的原因である資本主義を批判せず、その構造にさらに加担することでコーピングすること」または「モノを売る手段として利用されること」を意識する必要がある。
このような資本主義的、「白人ガールボス的」セルフケアを皮肉った「Selfcare」という小説も話題になった。グリーンジュースや高級品にお金を使った「自分へのご褒美」カルチャーがいかに「偽の喜び(Fake joy)」であるか。
こういう資本主義的なセルフラブ・セルフケアの概念は当然アメリカでも蔓延っている。だからこそ、日本で導入するならもっと慎重に、消費者としてニュアンスを持たせて取り入れる必要があると思う。セルフケアまでもが「生産性」に結びついてしまうのは恐ろしい。 twitter.com/daniel_takedaa…
「セルフケア・セルフラブ」は編集者が「絶対に第1章に入れるべき」と言ってそうなったけど、間違いなく今後の日本のマーケティングで「Z世代」というフレーズと併せて乱用されると思う。興味、もしくは疑問のある人に是非読んでほしい。 amzn.asia/d/6BwxOq8
インスタに載せたこの「セルフラブを増やす8方法」リスト。 1)セルフトークをモニタリング、ネガティヴな場合は修正する 2)毎日肯定的な言葉(affirmations)を唱え、自分の価値を思い出す 3)SNSにどう影響されるか意識的になり、フォローを整理する 4)恋愛/人間関係において、健康的な境界線を作る
我ながら良いこと言ってて生きるモチベーション上がる...この本すごい(他人事
「外見の魅力を極める行動が“セルフケア”としてリブランディングされ、フェミニズムは30年くらい後退した。メイクをすること、整形をすることはセルフケアじゃない。この言説を広める会社やインフルエンサーは金銭的モチベーションがあるからそう言う。見た目を“直す”意外に自分をケアする方法はある」
この写真はなんだと思うかもしれないが、英語圏のZ世代TikTokはこういう「長い独り言」を投げつけまくる場でもあるのです。コメントでは「こういうことをする女性を卑下ているわけではない。自分もメイクするし」みたいなこと書いてる。ラディカルな議論はTwitterよりもTikTokで起きてると思う。
「Z世代女性アーティスト」を集めまくったこの動画、マジでやばいな... パワフルでクィアで、個性的。
アメリカのZ世代はポスト9.11の世代。生まれた時からなんとなく物騒な世の中で、小学校の頃から銃乱射事件が起きたときの訓練をさせられる。初の黒人大統領が誕生し、同性婚も合法化された。人種、ジェンダー、セクシュアリティにおいても最も多様で、団結力も影響力も大きい。日本のZ世代とは別物。
日本の「Z世代」は超少子高齢化社会+年功序列社会において、「大人に気にいられないと生きていけない」という生存戦略のもとで動いている。アメリカや北欧、台湾のように「若者が声を上げれば社会が変わる」という成功体験が得にくいのだから、ポピュリズムに流され、内向きになっても仕方がない。
本の中でも書いていますが、「アメリカのZ世代はこんなにすごいのに日本のZ世代はダメ」なんていう大人がいけないのであって、自分がやろうとしていることはそれじゃない。「最後に」に書いたように、「価値観」の話を伝えたいのであって、世代を構成する「個人」の話ではない。
beabadoobeeが起こしている静かな革命は本当にすごいことだと思う。一昔前まではこんな感じでイギリス訛りのインディーポップをアジア系の子が歌って、世界中の大箱を完売させるなんて想像できなかった。Beaのメイクを真似たティーンや大学生の子もたくさん見かける。
「難しい問題ですよね」っていうフレーズだけは本当に使わないように気をつけてる。枕詞ならまだしも、それで議論を終了させてしまうのは思考の放棄でしかない。難しい問題なのは当たり前で、議論の段階では間違っててもいいから何かしらの意見を述べることが重要。
「多様性の時代、正解がわからない」という声を聞くが、 ・なぜ「正解」を求めるのか ・「不正解」がなぜ怖いのか と聞きたくなるのと同時に、 ・「多様性」は自分にとっての選択肢の拡張でもある、つまり自分が自由になれる ・自分も「多様性の一環」 と、「多様性」の当事者性が欠落していると感じる
他人事としての「多様性」を意識しすぎるがあまり、自分のマイノリティ性をもはや拒絶してしまうことにも繋がっていると思う。「普通」への固執は、自分自身の流動性を否定する、「可能性」を狭めるような行為でもある。
「たった3年の高校生活。1秒でも長くカワイイ私で過ごしたい」 →「たった3年の高校生活。1秒でも長くルッキズムの呪縛から解放されて過ごしてほしい」 twitter.com/Leo_nomura/sta…
「カワイイ私」になることで自信が生まれ、「自分が好きになれる」というのは結構な話だが、ポジティブな側面に隠されているのは「カワイイ私」じゃないと自分を好きになれないという、社会が(特に若い女性に)課した「否定」と「圧力」がある。「カワイイ=善」の裏には、「可愛くない=悪」がある。
かつては「生まれつき可愛い人が得をする社会」だったものが、今では「努力すれば誰でも可愛くなれる」社会、つまり「ブスは努力が足りない怠惰」と人格否定までされてしまう。 見た目と人格が勝手に直接結びつけられることで、もはや整形や見た目への執着・向上心は「個人の選択」の範囲を超えた。
整形する個人の選択をするべきではないし、整形している有名人が整形を否定して「嘘の努力説」を撒くことも悪影響がある。 何よりも「今の自分には問題がある」と思わせることによって、整形・美容業界は利益を得る構造になっている。整形はエンパワメントじゃない。 youtube.com/watch?v=oVnBs4…
なんかなあ。たかが広告だし強迫観念を植え付けることが目的なのはわかってるんだが。自尊心を育むのに最も大事な成長期、思春期に見た目を否定され、(世間が思うような)カワイイ顔じゃないと人生を楽しめない、なんて思わせてしまうのが可哀想だと思う。そのままでもカワイイよって言ってあげたい。
今日英語圏ツイッターで話題になったリプライ。「Too much love(多すぎる愛)」というキャプションとボロボロになって形も色も変わったぬいぐるみに対して「to be loved is to be changed(愛されるということは変えられるということ)」という名言をコメント。息の長いミームになりそう
A24の施策すごいな...「エブエブ」で使われた衣装(Jobuのエルビス含)や小物類(ラカクーニー本体まで)ほぼ全てがオークションに出品されていて、収益の100%はランドリーワーカー支援団体、アジア系のためのメンタルヘルスプロジェクト、そしてトランス支援団体に寄付される。 twitter.com/A24/status/162…
今年公開のA24の新作「PAST LIVES」、絶対絶対やばいやつ... こうして「移民の若者がルーツを辿る旅」を通して複雑なアイデンティティと向き合う作品は、同じ境遇にあるマイノリティたちにとって大きな影響となる。
【朗報】 ついに来週公開の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の監督たち、ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートにインタビューした記事がオンラインでも読めるようになりました!!観る前に読んでくれ!! brutus.jp/eeaao_daniels/