「俺の上司、一日に最低でも10回はバカって言ってくるんだよ」 「いいなぁ、一昔前のツンデレ美少女みたいで」 「いや、一度にじゃねぇよ?」
親友(新郎)の結婚式で、新婦さんの顔を見たら、まさかの元カノだった。招待状で名前を見た時、どうせ同姓同名だろうと甘く考えていた俺が馬鹿だった。挨拶済みのご両親と目が合う。めちゃくちゃ気まずい。 新郎新婦には既に3歳になる子供がいた。 式場にいたその子は、なんとなく、俺に似ていた。
ある、雪の日の事だ。 チャイムに出ると、お隣の奥さんが立っていた。 「あの…作りすぎちゃったんで、よければ」 そう言って奥さんは、抱っこしている赤ちゃんを僕に差し出した。 「はは…冗談ですよね?」 「……」 「冗談ですよね?」 奥さんは俯いて、無言で帰っていった。 もう、5年も前の話だ。
------------ 田 中 無 敵 山 太井秋中神 郎美川一近 ------------ 人名テトリスか…俺、歴史苦手だから、人物のフルネームとか全然わかんね。いいや、適当に友達の名前揃えるか。お、消えた。 ……なんで? 嫌な予感がした俺は田中に電話した。出なかった。田中は未だに、見つかっていない。
【疑問】 普通、盗んでないのに「この盗人!」と言われたら、あまり良い気分はしないでしょうが、主に「困ったな……どう疑惑を晴らそう」となるだけかと思います。 一方、「パクりだ!」と決めつけられると、同じ冤罪にも関わらず、深い精神的ダメージを負うのはなぜでしょう🤔(↓続きます
コロナも落ち着いて約2年ぶりの出社解禁だ。何やら上司達がゲートでキャッキャしてる。なんだろう?聞き耳を立ててみた。 「いやぁ いいですなぁ!」 「いいですなぁ!」 「久しぶり過ぎて、新卒時代を思い出しますなぁ!」 「わかります!ゲートを潜る時のあの高揚感!」 「よし、もう1回通ろう」
「またお腹が痛くなったのかい?」 「うん!でももう治った!」 そう言ってこの母子はいつも帰っていくのだ。看護師曰く「多分あの子、待合室の鬼滅の刃が読みたくて、仮病使ってるんですよ」との事だ。 後日、いつもの母子が来ると、奥さんはひっそりと私に聞いた。 「あの…先生って独身ですか?」
お爺さんはある日 罠にかかっている鶴を助けた。別の夜 お爺さんの家に白い着物姿の若い娘がやって来た。娘は裾をまくって足を見せると、そこには酷い傷跡があった。娘は氷のような目で問う。 「あの罠を仕掛けたのは誰か、ご存知ですか?」 爺さんは滝汗をかき、答えた。 「ワ、ワシじゃないぞ…?」
「質問ある人は?」 「お母さ…あ…先生!」 クラス中に笑い声。 「タケシ君!これで4回目よ?先生はお母さんじゃありません」 「ご、ごめんなさい…」 タケシは真っ赤になって俯く。それでも、タケシの間違いは卒業するまで続いた。 先生が本当の母だったとタケシが知るのは、卒業した後の事だった。
俺の目の前で、おっちゃんがひったくりにあった。俺は急いで犯人を追いかけ鞄を取り返してやった。 後日 就活の面接に向かうと、あの時のおっちゃんがいた。志望会社の役員だった。 「君のような若者と私は働きたい」と言われ内定ゲット。その夜、俺はひったくり犯を演じてくれた友人と祝杯をあげた。
「泥棒ー!誰か捕まえて!」 私が叫ぶと、通行人の男性が泥棒を取り押さえてくれた。 「失礼、僕は先を急ぐので…警察が来るまでこうしておきましょう」 彼は鞄から縄と手錠と目隠しを取り出すと、泥棒を縛りあげ、ガードレールに繋いだ。彼は笑顔で去っていったけど、目は笑っていなかった。
「私ね、運命の相手がわかるの」 「運命の相手?」 「そう。出会うべくして出会ったって言うか…。あぁ、私、この人と一緒になるために、生まれてきたんだ…って思える人。なんとなく、そういう相手がわかるの」 「いいね。私もそんな結婚したい」 「きっとできるよ!私なんて3回もしてるから」
「なぜ何時間も考えた話がバズらなくて、1分で考えた話がバズるんだ…」 「先生、違います」 「!?」 「何時間も苦悩した日々があるから、たった1分で優れた発想が湧く日も来るのです。迷走と言う名の鍛錬無くして、名作は生まれません」 「……」 いきなり部屋に現れたコイツが怖くて、私は110番した。
酔った勢いでお地蔵様を倒してしまった。首が取れて大変なことになっている。 「僕、N山Y太と申します。XX市XX町7-1-2の●●荘の105号室に住んでます…どうか祟らないでください!」とお願いしておいた。 後日、俺の双子の弟であるN山Y太の部屋で、怪現象が相次いだ。祟りにも冤罪ってあるんだな。
「…今日も快晴ですね」 「そうですね」 平日の朝、スーツを着た大人が2人、公園のベンチに腰かけていた。クビになったと妻に言えず公園で時間を潰す、同じ穴の狢である。 「…あの、実は僕…」 「なんです?」 「…いえ、なんでもないです」 「?」 次の日から、ベンチに座る男性の姿は1人だった。
小学校で、給食の時間、女子が転んでカレーを僕にブチまけた。 女子は泣きそうになってる。泣きたいのは僕の方だけど、我慢してこう言った。「ごめんね、僕のTシャツがカレー食べちゃった」 その日以来、僕のあだ名はスモーカー大佐になった。でも1つ気になる事があるんだ。スモーカー大佐って誰?
娘の誕生日に、赤ちゃんの人形をプレゼントした。電池で動いてバブバブ言うやつだ。 「バブバブ!」 人形の可愛らしい声に娘は満足しているようだ。「よしよし」と言って娘は人形を夢中であやしている。パパにも抱っこさせてもらうと、なぜか動かない。電池切れか?確認すると、電池は入って無かった。
母「宿題やったの?次にお前はこう言う、『今やろうと思ってたのに』」 息子「今やろうと思ってたのに!……ハッ!?」
【子供の目線】 ※140字以内で完結する小説でした。 ※再掲 マシュマロを始めてみました! 質問でもなんでも、お気軽にどうぞ☺ フォロワーさんのTLを流さないよう、@ 0宛てに返信する形で返答するので、「ツイートと返信」からご確認下さい!(※~4/1分、全返答済み) marshmallow-qa.com/hojo_kai
ゴーストタウンを探索していると、道端に2人の古いご遺体があった。服装からして2人とも女の子か。2人は手を固く握りあっていた。おそらく目の前のビルから飛び降りての心中だろう。こんな世の中だ、珍しくもない。よく見ると、2人は手を繋いでいなかった。片方が片方の手首を、固く固く握っていた。
「見ろよ。『底無し沼』だって。本当かな?」 「試してみれば?ヤバかったら引き上げてやるよ」 すると、友人は「ヨシ」と言って底無し沼にドボンした。 「…あ、やべ、これやべぇ!引っ張って!早く!早くぅ!!」 「わかったから落ち着け、ビビリ過ぎだろ」 「違う!何かが俺の足引っ張ってる!!」
今日は愛しの彼女と水族館デート 「夜は何食べたい?」って聞くと彼女は「お魚♪」と答えた。 今日は大好きな彼女と動物園デート 「夜は何食べたい?」って聞くと彼女は「お肉♪」と答えた。 今日は彼女とお家デート 「夜は何食べたい?」って聞くと彼女は「君♪」と答えた。
夕日がさす放課後の廊下。 生徒指導室に、意外な生徒が入っていくのが見えた。 「ん?いまの2年A組の委員長だよな。あんな真面目な子でも、生徒指導室に呼ばれたりするんだな」 俺はそれが少し嬉しかった。人間、誰でも過ちはあるんだな。 生徒指導室の前を通り過ぎる時、中から鍵をかける音がした。
私はバズるのが怖い。 面白かった事を投稿してるだけなのに、嘘つきだの嘘松だの言われるからだ。おかしいよね。誰でも1度は、信じて貰えない辛さを味わった事があるはずなのに。お願いだから、嘘つきと決めつける前に、人を傷つける可能性を考えて欲しい。確かに私は嘘松だけど、ガチ松のためにも。
そろそろ夫を毒殺することにした。 しかし、料理に毒を入れても「調味料変えた?」と言われるだけでピンピンしている。話を聞くと、夫は幼少期から毒見要員として育てられた生き残りらしく、毒耐性が強いらしい。 「今、人生で一番幸せなんだ」 そう言われた私は、すっかり毒気を抜かれてしまった。