今日は愛しの彼女と水族館デート 「夜は何食べたい?」って聞くと彼女は「お魚♪」と答えた。 今日は大好きな彼女と動物園デート 「夜は何食べたい?」って聞くと彼女は「お肉♪」と答えた。 今日は彼女とお家デート 「夜は何食べたい?」って聞くと彼女は「君♪」と答えた。
「今時は『情報』なんて授業があるのね。どんな事をするの?」 「えっとね、この前は班に分かれてSNSから嘘の情報を10個集めたよ!」 「あら、いいわねぇ」 「でもね、シゲキ君は自分でアカウント作って嘘の情報流して、それを集めたのがバレて先生に怒られてたよ!」 「あら、ズルはいけないわねぇ」
「俺の上司、一日に最低でも10回はバカって言ってくるんだよ」 「いいなぁ、一昔前のツンデレ美少女みたいで」 「いや、一度にじゃねぇよ?」
歴史に疎い魔王「私が滅びても、第二第三の私が現れるだろう…」 つよつよ勇者「大丈夫。先代も先々代も同じこと言ってたから」
「ヤバ…鍵かけたっけ?」 家まで戻って確認すると鍵はかかっていた。よかった、これで安心して買い物にいける。 夕方、歩き疲れて帰宅する。 「……え?あれ?」 取り出した鍵が、何度やっても鍵穴に入らない。不思議に思ってよく見ると、間違って実家の鍵を持ち出していた事に気付いた。
夕日がさす放課後の廊下。 生徒指導室に、意外な生徒が入っていくのが見えた。 「ん?いまの2年A組の委員長だよな。あんな真面目な子でも、生徒指導室に呼ばれたりするんだな」 俺はそれが少し嬉しかった。人間、誰でも過ちはあるんだな。 生徒指導室の前を通り過ぎる時、中から鍵をかける音がした。
【お小遣い稼ぎ】 ※140字以内で完結する小説でした。 ※再掲 以下のような、10~15分で読み終える短編ミステリ小説も執筆しています! 他、色々な記事や作品も100円/月で全て読めるため、ご検討いただけると幸いです😊 hojo-kai.fanbox.cc/posts/3976704
「ねぇママ。魔族の定義って何?」 「あぁ、賢い私の坊や。私達に害を成すのが魔族よ」 「でも、熊さんも襲ってくるけど、魔族じゃないよね?」 「坊や。熊は喋らないでしょう?」 「じゃあ、言葉を喋って、僕達を襲うのが魔族なんだね!」 「そうよ。彼らは、自分達をヒトと呼んでるみたいだけど」
私はバズるのが怖い。 面白かった事を投稿してるだけなのに、嘘つきだの嘘松だの言われるからだ。おかしいよね。誰でも1度は、信じて貰えない辛さを味わった事があるはずなのに。お願いだから、嘘つきと決めつける前に、人を傷つける可能性を考えて欲しい。確かに私は嘘松だけど、ガチ松のためにも。
とある新人賞を獲るのがずっと私の夢だった。だけど、書けども書けども、満足のいく作品は出来ない。こんな駄作ばかりでは、新人賞など夢のまた夢だ。試しに応募してみると、後日メールが届いた。新人賞、受賞の連絡だった。 「見る目が無い…」 かつて憧れた新人賞に失望した私は、賞を辞退した。
「諸君。近年、我が国の少子化は進む一方だ」 「なんと…それは本当ですか?」 「あぁ。実に素晴らしいことだ」 「このまま、子供が我が国に生まれなければいいのですが…」 「それは非常に難しい…が、いつかその日が来ることを、切に願うよ」 「子供には早過ぎますからね。この、天国は」
「息子よ。どうしても家業を継いでくれないのか…」 「うん…もう決めたんだ」 「せっかく技術を伝授してきたというのに…」 「悪いけど僕は僕の人生を歩みたいんだ」 「Youtuberになりたいのか」 「…あぁ、そうだよ」 「なら、どうして…」 「お父さんのチャンネルを継ぐんじゃ、意味ないんだよ!」
「コレ下さい」 「彼女さんにですか?」 「あ、はい…そうなんです」 俺が照れ笑いを浮かべると、店員さんは優しく微笑んで、ヌイグルミを丁寧に梱包してくれた。次のデートで渡すのが楽しみだ。きっと喜んでくれる。LINEを開くが、なぜか彼女の宛先が無い。そうだ。先週フラれて、消したんだった。
勇者の剣は2度、王の血に染まった。 1度目は魔王の血に。 2度目は勇者の祖国、その王の血に。 臆病な王は恐れたのだ。 魔王と、それをも超えた勇者の力を。 しかし宴の席で振る舞われた毒酒は、家臣の裏切りにより、勇者の喉を通る事は無かった。 そして王は、平和の時代、その最初の死者となった。
「泥棒ー!誰か捕まえて!」 私が叫ぶと、通行人の男性が泥棒を取り押さえてくれた。 「失礼、僕は先を急ぐので…警察が来るまでこうしておきましょう」 彼は鞄から縄と手錠と目隠しを取り出すと、泥棒を縛りあげ、ガードレールに繋いだ。彼は笑顔で去っていったけど、目は笑っていなかった。
『もしもし?今、402号室の前にいるの』 スマホの位置情報をオンにしてれば使えるホラー系ジョークアプリ "メリーさん" 段々近づいてくるcallを面白がっていたが、ふと思った。 (なんで、位置情報だけで俺の部屋の番号までわかったんだ?) 再びcallが鳴る。 「もしもし?今、アナタの後ろにいるの」
あれは…そう、確か小学6年の夏だった。愛犬が老衰したんだ。死なれるのは悲しい。だから僕は子供が欲しいと思った。犬は僕より先に死ぬけど、子供なら僕より長生きだからな。でも娘は死んだ。殺されたんだ。最期に何か、言い遺す事はあるか? 椅子に縛り付けた犯人の最期の言葉は「ママ…」だった。
「男ならハンカチは常に2枚持つものさ。女の子が泣いてる時、差し出すためにね」 ギャグならまだしも、大真面目にそう言う彼に、私は正直引いていた。でも、そんな彼を好きになってしまった。校舎裏で告白すると、返事は「ごめん…」だった。彼が差し出してきたハンカチを、私は目の前で破り捨てた。
「SNS見てるとバズって流れてくるのって、子育ての大変さとか夫への不満ばかりで…なんか、結婚願望無くなっちゃった」と友は語る。 SNSはユーザーが見たいものを優先的に見せる。 友の話は、順序が逆なんじゃないか? つまり、結婚しない理由を求めてるだけなんじゃ…。 少なくとも、俺はそうだった。
「ねぇ ワタシ綺麗…?」 「ん?お姉さん どこ?」 「…アナタ、目が見えないの?」 「うん。でもね、おかげで色んな事がわかるようになったの」 「……」 「お姉さんのお顔は見えないけど、心が綺麗なのはわかるよ!そういう声、してるもん」 「……」 「お姉さん?」 以後 口裂け女は現れなくなった
母「宿題やったの?次にお前はこう言う、『今やろうと思ってたのに』」 息子「今やろうと思ってたのに!……ハッ!?」
「私ね、運命の相手がわかるの」 「運命の相手?」 「そう。出会うべくして出会ったって言うか…。あぁ、私、この人と一緒になるために、生まれてきたんだ…って思える人。なんとなく、そういう相手がわかるの」 「いいね。私もそんな結婚したい」 「きっとできるよ!私なんて3回もしてるから」
レジでお客さんの会計していると、スーツ姿の紳士は財布からブラックカードを取り出した。生で見るのは初めてなので驚いた。なぜか紳士も驚いている。紳士は照れ臭そうに言った。 「『パパの夢は?』と聞かれて、このカードを黒にすることだって答えたから、娘がこっそり塗り潰しちゃったみたいです」
ゲーム配信をしていると、毒舌アンチに粘着された。調べると、そいつもゲーム配信者らしい。悔しくて、俺はとっておきのプレイ動画の録画を配信した。 『うっわ下手すぎ…ホント才能無ぇな…死んだ方がいいよマジ』 今日も奴の毒舌が冴え渡る。まぁ、その動画、昔のお前のプレイ動画なんだがな。
「住宅街にも、最近じゃ防犯カメラが増えたなぁ」 ずっと見張られているようで良い気分はしないが、安心と言えば安心だ。 なのに、日課のランニングに言ってる間に空き巣に入られた。たかが30分だから、いつも面倒で鍵をかけていなかったのだ。見ると、家の前の防犯カメラが1つ、無くなっていた。