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東京大空襲では2時間半で十万人が殺害された。犠牲者の多くが老人と幼児だ。「浮浪児1945-」の取材で、空襲孤児たちが浮浪児になったのを知った。膨大な遺体の一部は上野公園に埋められ、やがてそこは浮浪児たちの寝場所となる。そういえば、アフガンの霊園も戦災孤児のねぐらになっていたっけ。
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うーん、学生の借金やっぱり間違ってる。ただ、大学も20歳そこそこの人たちに数百万円も借金背負わせるだけの教育をしてるかねぇ。100人ぐらいの生徒を前にして、この生徒たちの半分以上が授業を受けるために数百万円の借金をしていると考えたら、下手な授業はできないと思うけどねぇ。
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中学生のいじめ自殺の取材をした。いじめと認められれば、日本スポーツ振興センターから2800万円の死亡見舞金が出るが、認められない場合は半額の1400万円。僕が取材した子は、いじめと認められず、半額。が、市のいじめ予防対策の冊子には、その子が「例」として載っている。実に不可解だ。
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4月4日は、「養子の日」。日本全国には、暴力、育児放棄、貧困などによって親元ではなく、施設で暮らしている子供が4万人います。宮城県の東松島市の人口より多い人数です。養子がベストの選択かどうかは別にしても、こうした子供の将来を大勢の人が考えていくきっかけになればと願っています。
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ノンフィクションは、事実であることを理由に、勝手に再利用される。本が売れれば、まず新聞やテレビは真似てニュースをつくるし、ドラマになるケースもある。何十回やられたことか。同じ作り手なら苦労はわかると思うんだけど。headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171231-…
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今夜NHKで東北の震災のご遺族が、お化け話などによってどう親族の死を受け入れているかを描く番組(?)をやるみたい。取材中に思ったのは、震災直後は現実の力が強すぎて想像力が介入できず、この種の話はうまれなかったが、2、3か月して少しずつでてきたことだ。
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8月6日は「原爆投下の日」というより、「原爆の悲劇が始まった日」。約60年前に原爆資料館を訪れたチェ・ゲバラは「日本人は米国にこれほど残虐な目にあわされて、腹が立たないのか」と叫んだが、大半の日本人は怒りこそすれ、平和のために復讐心をおさえた。それは長い自分との戦いだったはず。
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元浮浪児の一人は、私にこんな言葉を残した。「日本の終戦記念日は昭和20年8月15日なんだよ。だけど、そこから先が、浮浪児にとって本当の戦争のはじまりだった」【餓死、物乞い、スリ…戦争が生み出した「浮浪児」その厳しすぎる生活】
gendai.ismedia.jp/articles/-/663… #現代ビジネス
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日本の貧しい土地で起こる犯罪が悲しいのは、お年寄りが圧倒的に多く、町が滅びていくギリギリのところで共食いをした末に起きているからなんだよな。海外でも同じような地域はあるけど、子供の数がものすごく多くてはじけるようなパワーにあふれているから希望を持てる。
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無理に学校へ行けというつもりはない。が、子供は決して強い存在ではない。少なくとも、メディアで「自論」を語れる人ぐらい「強い成功者」は稀だ。だからこそ、この種の問題は「自殺(不登校)=いじめ(友人関係)=行かなくていい」という単純な図式だけで語ってはならないものだと思う。
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これは凄い。なぜか日本人カメラマンってこういう写真撮らないなー。RT @Jinichi_Kuramae @coodoo 【人類が凄い】地球一周し、少数民族の文化を記録した壮大なプロジェクト『彼らが消えて行く前に』 japan.digitaldj-network.com/articles/19218… …
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体罰で自殺か。教師が悪いのは確かだけど、裏が見えてこない。前に「夫婦が子供を虐待死」とあったけど、調べてみたら夫婦が二人とも知的障害者だった。一つの事実も、裏からみると物事がまた違うように見える。体罰事件はともかくとしても、善悪の二元論で見ると大切なものを見失ってしまう。
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強行採決ねぇ。昔から政治家がいく度もくり返してきたこと。こういうことをされると、「世の中って変えられないじゃん」という諦念だけが社会に蔓延する。で、会社や学校の指導者も政治家の真似して、社員や生徒は諦めて「無気力」「白け」となる。自分たちで馬鹿な社会を作ってどうすんのかね。
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自殺者の4割は高齢者というと、独居老人を思い描くかも。が、ある統計では3世代同居と2世代同居の高齢者の自殺が95%以上を占める。高齢者の自殺理由は健康問題が1番で、介護や看病で同居家族に迷惑がられるのを苦に自殺しているのだ。「記念日自殺」の多い敬老の日まであと5日です。
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元浮浪児の取材をした時、こういう人に出会ったことがある。児童養護施設に保護されれば戸籍をとってもらえるが、悪い大人に連れて行かれたり、路上で下手に生き抜いてしまうと無戸籍になる、と。戦後75年経っても、こういう人がいるのが戦争の悲劇。news.yahoo.co.jp/articles/ba1c0…
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「遺体」(主演西田敏行)の映画が明日から公開です。原作のルポルタージュを書いた僕としては、モデルになった方々やご遺族に「本や映画として残してくれてありがとう」と言われたことが一番の安堵でした。映画の収益は全額被災地に寄付されます。 reunion-movie.jp
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暴力団員の子供たちがどう育って、どういうトラウマを抱えてきたかについては、連載企画で進めることが決定しているので、「自分はそう、話を聞いてほしい」、という方がいたら、ご連絡ください。プライバシーは守ります。
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里親になるには、厳しい審査がある。合格したのなら、この同性カップルはかなりしっかりしているんだろう。それをメディアがちゃと調べて書かなければ、こういう記事は誤解が生じると思うけどなー。⇒男性カップルを大阪市が里親認定 全国で初めて huffingtonpost.jp/2017/04/05/sto…
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むかし、エボラの専門家と話したことがある。面白いと思ったのは、「感染力が強すぎると、感染者がすぐに死ぬので広がらない」という話だった。感染が広がるには、それだけ感染者が移動しなければならない。エボラぐらい致死率が高いと感染後すぐに死ぬので感染爆発は稀有らしい。#nhk24
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【新連載】「新型コロナウイルスの猛威の陰で~弱き者が見殺しにされる国」が本日から連載開始になります。コロナは全分野で様々な問題を起こしていますが、本連載ではそれぞれ分野や人に迫って状況を追っていきます。今月は週1更新ですが、来月からは週二更新の予定です。 webchikuma.jp/articles/-/2031
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しかも、少年C(カッターナイフを少年Aにわたして「これでやっちゃえ」と言って自らも切った犯人)は、未だに犯行を認めていないという。しかも、少年Bは、トドメを刺したのは少年Aでなく少年Cだと証言している。公判の日程は決まっていないが、少年Cの言い分と親の姿勢をしっかりと見届けたい。
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図書室には「輪に入れない生徒の居場所」という役割もある。子供の頃、僕は何か用があって授業中に図書室に行った。そしたら、いじめられっ子が数名いた。先生がその子たちを集めてお菓子をあげて雑談してあげていたのだ。すごく温かい光景だと思った。司書がいなければ、そうはならない。
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憎しみを捨てなければ平和は構築できない。しかし、真の被害者にとってそれは我が身を切り刻むような痛みを伴う作業だ。それでも人々は平和を欲して70年間も我が身を削りつづけ、今の日本の平和を築き上げたのだ。戦争体験者のその思いはきちんと伝えつづけられなければならないと思う。