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「板書をノートに書き写すのに必死で、授業内容を覚えていない‥。」と嘆くAさん。字を書く速度が遅いと、書き写すのに必死で教師の話を聞くキャパがない。必然的に内容を理解できないし、学ぶ意欲も生まれない。それでも書き写せたらマシな方で、多くは間に合わずに黒板消しで消されてしまう訳です。
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「私、不注意性が強くて‥。本当に落ち込むんです。。どうすれば改善出来るでしょうか?」と相談された際のリスト。
・諦めよう
・人に頼ろう
・機械に頼ろう
・リストを作ろう
・辛さを相談しよう
・ストレスを避けよう
・不注意を前提に動こう
・自分の強みを見つけよう
・そんな自分を好きになろう
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学生「先生!私、寝坊しなくなったんですよ!」
僕「うそー!凄いやん!」
学生「先生が『遅刻したけど、ちゃんと来たやん!』って言ってくれて、寝坊したらどうしよう‥という不安がなくなったのが大きかったです!」
お叱りを受けそうな対応ですが、寝坊を解消したのでお許しください。
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卒業生が研究室に遊びに来た。
「ここで自分に発達障害の傾向があると分かり、モヤモヤした世界が嘘みたいに晴れたんです。これまでの自分は、見えない敵とずっと戦っていたんだなって。だから、今は本当に人生が楽しいです。」
障害の診断は決してレッテルではなく、人を幸せにするための手段です。
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「Twitterやりたいけど、何をツイートしたら良いか分からない」と相談されたので、「全盲の世界について知りたい人は沢山います。きっと、知らないから不安なだけ。だから、自分の世界の当たり前を皆さんにプレゼントしてみませんか?」と答えたら、本当にプレゼントする方になられた。応援してます! twitter.com/nofkOzrKtKUViT…
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聴覚過敏って「誰にでも嫌な音はある。我慢が足りない」と勘違いされやすいのですが、多くの人は日常生活で「音が痛い」「音が刺さる」と感じないでしょうし、音が来る方向に怯える事もない。つまり、我慢や根性で何とかなるレベルではないんですよね。。
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書字に障害があり、頑張れば字を書けるけれど、逆に言うと過度に頑張らないと字が書けないAさん。そんなAさんの担任から「iPadを渡し、タイピングで書く練習をさせたところ、『作文が楽しい!言いたい事がありすぎて何を書こう‥』と笑顔で言ってくれたんです!」という話を聞いた。素敵なエピソード。
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不注意性が強い人に必要な力は、「忘れない様に努力をする」より先に、「忘れる特性を自覚すること」だったりする。特性を自覚してないと、「これくらいなら覚えられる、大丈夫。」と思いがちだし、結果的に大丈夫ではないんですよね。
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「学校には行きたいけれど、環境がしんどくて‥どうしよう‥。」と相談されたので、「学校は水中と同じ。息を止めて泳いで、苦しくなったら息継ぎをすれば良い。まずは息継ぎできる場所や人を探そう。」と伝えたところ、楽になったと報告。ストレスが減る見通しを視覚的にイメージするって大切だなと。
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障害のある子供達に対する合理的配慮って、つい教師と保護者の間で議論して決めてしまいがちですが、話し合いが困難な場合を除いては議論に本人を含める事が大切。「悩みを聞いてくれる大人がいる」「一緒に考えてくれる大人がいる」ことを感じる経験って、子供達にとって本当に大切なんですよね。。
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「発達障害に見えない」のは、特性が表に出ない様に全力で隠している可能性があります。隠すということは、かなりのストレスがかかる訳で。。ストレスで倒れる寸前のタイミングで「それは発達障害じゃないよ。大丈夫!」と言われた時の心的ダメージは計り知れない。
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学習障害は読み書きの困難さに着目されがちですが、読み書きの負担により「思考する余裕がない」ことが実はかなりの問題です。学びは思考によって生まれます。考えて試行錯誤することで知識は形成されます。読み書きに負担がかかると、思考する機会が奪われ、学びの機会を失う訳です。
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「Aさん、きっと発達障害だと思うんです。」と相談された際、「過度に頑張っているのに出来なくて本人が困っている場合、それは"障害"です。困っていない場合、それは"特性"です。」と事前に伝えると話がスムーズに進む。ただし、困りを言語化できないケースも多く、困りを自覚するサポートは必要。
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「障がい者のために社会が配慮すべき」と言うから反発が生まれるのであって、「障害の有無に関わらず、全ての人がメリットを感じられるデザイン」を開発すれば良いと思う訳です。。
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数年前、講演に全盲の方が来られていたので、パワポのスライドありきの講義ではなく、音声のみでも楽しめる様に【ラジオのDJ】感覚で講義をしてみた。すると、感想に「講師が楽しそうに話していて、こちらまで楽しくなりました」など、全体の評価が高くなった。気づきをくれた全盲の方に感謝しかない。
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「人権週間だから○○君と遊んであげましょう。」と担任に言われ、外に出れなくなった彼。自分もクラスメイトに「人権週間だから遊んでやる」と言われてきた人間だからこそ、彼の辛さが痛いほど分かる。言った側を責めるつもりはない。ただ、言葉が持つ凶暴性を常に自覚しないといけないと強く思う。
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バズっているので、ご紹介。
我々の活動に興味のある方は、こちらに想いを書かさせて頂いておりますのでご覧ください。(クラファンのサイトですが、想いを読んでくださるだけで結構です😂)
camp-fire.jp/projects/view/…
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息子がスケートボードを習い始めた。教室の方針に「挨拶はしっかりとする」と書かれていたので、大きな声で挨拶をするのかと思いきや、挨拶がまさかのグータッチ👊。なるほど、これなら声が出せない子でも挨拶ができるし、自然と笑顔が生まれる。「挨拶=大きな声」は思い込みだなと痛感した出来事。
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「あの子は発達障害だから・・」みたいに、障害って負のレッテルとして使われがちですが、障害の診断は、自分がなぜ辛いのかを理解するため、辛さを他人に説明するため、そして辛さを解消するためのもの。あくまで前に一歩を踏み出すために必要な手がかりであり、負のレッテルではないんですよね。
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「先生はなぜ、障害のある方にそこまで配慮出来るのですか?」と聞かれたので、「障害があるから配慮しているのではなくて、目の前の人全員に配慮している感じかな。目の前の人が楽しんでくれたら、なんかオモロいやん。」と答えた。そう、障害があるから配慮している訳ではないんですよね。
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立ち歩きの多い子や不注意性の強い子は手厚く対応されるのですが、真面目な子は「あの子は大丈夫」と放置されがち。でも、困難さを表出できない真面目な子ほどストレスを内面に溜めてしまう。だからこそ、真面目な子がSOSを隠している可能性を常に意識する必要があると思います。
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息子に「我慢するのは良い事だと学校で教わったかもしれない。でもね、人から悪口を言われて我慢する必要なんてないんだよ。悪口は立派な暴力だからね。」と伝えた。すると息子は強く頷き、そして笑顔になった。
我慢を教えるのならば、同時に「我慢しなくてよい」を教える必要性を強く感じた出来事。
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障害や困難さで学生から配慮を求められた際、その学生にだけ特別な配慮をするのではなく、なるべく全体に対して適用可能なルールにしている。板書の写真撮影の許可や、トイレの入退室自由もその一環。特別扱いって、本人にとっては負担に感じがち。特別扱いせずに済む工夫を模索することって大切かと。