障害や困難さがあると「他の人が無意識に出来ることを”頑張って”出来る様にする」がゴールにされがちだけど、理想のゴールは「他の人が無意識に出来ることを、代替手段や社会的なリソースを使いながら”頑張らずに”出来ること」だと思う。だって、多くの人はそこで頑張らずに済む訳ですから・・。
スカートを穿いて講義をしはじめて約半年、学生に伝わったメッセージは「男性がスカートを穿いても良い」ではなく、「人生を目一杯楽しむ大人が世の中にはいる」だった。 苦しいことが多い世の中だからこそ、「人生は楽しい。」という見通しを示すって、実は大切なことだと思うんですよね。
スカートを穿いて講義をしたら、講義の感想に「堂々と穿いている先生を見て、本当に尊敬します。」「スカート、格好いいです。」とあった。大学内を歩いていても、同僚から「袴みたいでなかなか良いね。」と言われる。穿くまでは確かに不安だけど、穿いてみれば意外と誰も何も思わない。
学校の宿題って「提出した・しない」でのみ判断されることが多いのですが、「宿題にかけた時間」も同時に確認すべきかと。同じ宿題でも、10分で終わる子もいれば、読み書きに困難さがあると4時間かかるケースもある。それを「同じ労力」と評価されてしまうと、学校に行く気力が喪失してしまう訳です。
「悪口を友達に言われている事、どうして先生に相談してくれなかったの?」という場面に遭遇したので、「先生に相談するのは、子供にとってハードルが高い事です。あと、悪口を言われて既に傷ついている状態の子に、相談できなかったことを責めるのは辞めた方が良いと思いますよ。」と、お伝えした。
何か私がうまく例え話をしている様な印象があるので、念のために補足しますが、これは「障害の社会モデル」と言われるもので、障壁を取り除くのは社会の責務であり、社会全体の問題として捉える考え方です。当然ながら講義ではここまで含めて話しています。
障害や多様性の話をすると、「生徒一人一人に配慮してたらキリがない」「全ての生徒に優しい授業なんて無理」とよく言われるのですが、配慮しようとしてうまくいかない授業と、最初から諦めている授業には差があるし、この差って生徒には伝わると思うんですよね。
「ADHDだから出来なくても良い」という免罪符的な誤解が、ADHDで悩んでいる人を責める風潮にならないで欲しいと心から願います。配慮を受けて前に進もうと必死で頑張っている人が報われる社会であって欲しいのです。
バズにつき宣伝。実は大学教員をする傍ら、障害や性別という枠に囚われず、全ての人がオシャレにアクセスできるファッションを開発しています。写真は日本障がい者ファッション協会が開発した、車椅子ユーザでも着脱が容易な巻きスカート「bottom’all(ボトモール)」です。 応援宜しくお願いします✨
「社会に出た時に困るので、支援や配慮を減らしていきましょう」と言われることが多いのですが、個人的には「社会に出た時に困るので、支援や配慮のクオリティを高めていきましょう。同時に、配慮を要求するためのスキルを身につけていきましょう。」なんですよね。
バレーボールで来た球を全て取りに行こうとして失敗し、邪魔者扱いされる子がいた。そこで、テープを床に貼って「これを踏んだまま、手が届きそうな球を打ち返してみて。球に当てるの上手いから、きっと返せるよ」と伝えたところ、素晴らしいレシーブを連発。周りから褒められ満面の笑顔に。良かった。
この度、私の研究室で「ミライの制服プロジェクト」を発足しました。肢体不自由の生徒さんが着脱しやすく、かつ誰もが着たくなる様なオシャレな制服を開発しようと思っています。あくまで選択肢を増やすことが目的で、可能性を提案するレベルですが、挑戦したいと思います。応援宜しくお願いします。
「僕だから許すけど、貴方は社会で通用しないよ・・と言われました。」と相談されたので、「貴方のことを許さず、社会で通用しない理由を分析し、解決する方法を一緒に考えてくれる人と付き合った方が良いと僕は思うよ。」と、思わず答えてしまった。
発達障害は治りませんが、社会が「柔らかく」なれば軽減・解消できると思っています。 「柔らかく」とは、労働形態などの仕組みが柔軟になること、テクノロジーなどを使って個人にフィット出来ること、そして何より、一緒に楽しめる仕組みを社会全体で考えること。 社会が柔らかくなるといいな。
「廊下は走らない!!」と叱って終わるのではなく、「走ると怪我するから、廊下は歩こうね。」と理由を説明する。さらに、叱った子が後日廊下を歩いていたら、「おっ、歩けてる!」と認めることが大切。 叱った後が本当の指導。叱られた悪い記憶を良い記憶に塗り替えることが大切なんですよね。
「私、仕事のミスが多くて‥。どうすればミスをしない人になれますか?」と質問されたので、「努力して駄目だったなら、今みたいに『私、ミスが多いです!』と周りにアピールしてごらん。周りが自然に心配してミスを防いでくれるから。その代わり、感謝の気持ちは忘れずにね。」とお伝えした。
「クラスの子供達が反抗的で、何を言っても指示に従わないんです。」と相談されたので、「子供達の行動を『反抗的』と捉えるのではなく,『子供達からのSOS』と捉えてみて下さい。その中で叱るとどうなるか‥という事です。」と伝えた。以降、子供達の話を聞く様になり、クラスが落ち着いたとの事です。
相方が息子に対して「忘れるのは仕方がないし、忘れた事を反省しても仕方がないし意味がない。反省するのは忘れたことではなく、『自分は忘れない』という過信と、忘れ物を防ぐ工夫をしていなかった事。誰かに頼っても良いから、忘れずに済む工夫を考えなさい。」と話している。核心すぎる。。
「最近の若い子は自分で考えて動かない!」と若い子にあたっている指導者がいたので、耐えきれず「若い子が自分で考えて動いたタイミングで叱られてるのに、自分で考えて動けると思えるロジックが分かりません!」と感情的に言ってしまった自分に反省している。
「子供達を褒めているのですが、なかなか反応がなくて‥」と相談されたので、「反応がない時は本人が褒められたいポイントではないのかも。子供達が大人の顔をチラ見する時や『見てー』と近寄ってきた瞬間が褒めるタイミングだと思いますよ。」と伝えたところ、子供達が喜んでくれたと報告。良かった。
バズっているので宣伝です。 この度、車椅子でも着脱が簡単な巻きスカート型のデニムを開発しました。巻きスカートだと、車椅子に座ってパタンパタンと折り畳むだけで履けます。しかも、男性が履けるオシャレなものを開発しました。 興味のある方は、@tottolink をご覧ください。
何回も言うけれど、学校でうまく適応できないからって、社会に適応できない訳ではない。学校でうまくいかなくても社会で活躍するケースは山程ある。少なくとも、子ども達の未来の可能性を、大人が「社会で通用しない」という負のレッテルを貼って潰すことだけは避けるべきだと思うんですよね。
「何回言ったら分かるの!」という叫び声を聞いて、「何回言ったら伝わってないことに気づくの!」と条件反射で考えてしまう自分を・・どうかお許しください。
「障害の有無や性別に関わらず、誰もが心躍るファッションを世界で流行させる」を目指したパリコレ挑戦。障害があっても当たり前にファッションを楽しめる時代を創るべく、数々の苦難を乗り越え、あと一歩で手が届くところまできました。 私達の夢がついに叶う・・そう信じてました。。 ところが・・
あるボタンをクリックするだけで、全盲の方がWordやPowerPointなどの資料を読める様になります。それは・・ 【アクセシビリティ・チェック】 実は、障害のある方が「音声読み上げ機能」を使って資料を読む際に、読めない部分をチェックしてくれる機能なんです。 この機能、広がると嬉しいです。