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社会の「当たり前」を見直せば、能力を発揮できる人って沢山いると思う。6時間労働だとバリバリ働ける人、昼寝すれば仕事に集中できる人、昼出勤だと能力を発揮する人、静かな部屋だと集中できる人‥などなど。「人類、皆同じ。」という固定観念、そろそろ辞めてみませんか?
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遅刻してきた学生には「遅刻したけど来れたやん!」と笑顔で伝えている。遅刻を責めるのではなく、遅刻して叱られるリスクがあるにも関わらず講義に来たことを認める。すると、遅刻しなくなるので「遅刻せずに来れる様になったやん!」と伝える。そう言った瞬間の学生の満開の笑顔がたまらなく好きだ。
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指示に素直に従う子って、「あの子は優秀だし大丈夫」と放置されがち。でも、指示に従う要因が「叱られたくない」「優秀じゃない自分を見せられない」だったりすると、しんどくても誰にも言えずにストレスを溜めてしまい、いつか爆発してしまう。指示に従うから大丈夫・・ではないと思うのです。
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「私、不注意性が強くて‥。生きていく上で何かアドバイスありませんか?」と聞かれたので、「不注意性が強いと、どうしても自尊心が下がってしまいがち。だから、自尊心を高めてくれる人を大切にし、自尊心を下げる人とは可能な限り距離をおくことをお勧めします。」とお伝えした。
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「この子は優秀だから大丈夫。」と聞いた時は、必ず待ったをかける様にしている。優秀な子の中には、水面下に「出来ないことを許せない」「出来ないことが怖い」といった気持ちが潜んでいる場合があります。そこをスルーしていると、致命傷になるケースがあるんですよね。。
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こういうニュースって「特定の児童生徒のための配慮が必要→特別扱いする必要がある→教師の負担が大きい」というロジックで語られがちだけど、「特別扱いではなく全体にとって優しいデザイン」の観点で議論して欲しいし、最終的な負担減を目指して良いと思うんですよね。
news.yahoo.co.jp/articles/ad52b…
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念のために申し添えますが、他の方が書かれている通り、当然ながらエスカレーターは歩行禁止ですよ。
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美談に思われると嫌なので補足しますが、実際は「すいません。。実は体調不良の方がおられるので。。」的な弱い感じのアナウンスです。バス内に団体さんがいて、通常よりかなり騒がしい状態で、あまりにも辛そうだったので本人の意思を確認し、そっとアナウンスした・・という話です。
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講義中に「トイレに行っても良いですか?」と言われたので、入退室を自由にした・・という話でバズった際、残念ながら「小学生か?」みたいな反応があった。トイレに困ってない人からすると「対策しろ」「我慢しろ」程度の認識かもしれませんが、トイレの個人差は大きく、苦しむ人が多くいる訳です。
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「支援や配慮をすると、手が離れた時に自立出来なくなるのでは?」
これ、むしろ逆なんです。「環境を工夫すれば能力を発揮できる」という事実を本人が認識すれば、本人に意欲が生まれます。意欲があれば自ら工夫や配慮要求ができる・・つまり、自立します。
支援や配慮は自立に不可欠なプロセス。
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「読字障害は明朝体フォントが苦手(読みづらい)のに、なんでマンガは読めるのですか?」と質問されたので、「人にもよるけれど、漫画はひらがなが明朝体で、漢字はゴシック体だからね。」と言うと、驚かれる件。
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ある学校の講義で、計算に困難さがある学生が「計算ミスで薬剤の配合を間違えたくないので、電卓を使わせて欲しい」と言ったところ、先生に断られ、彼女は固まってしまったらしい。計算の困難さを事前に伝えていたにも関わらず‥です。
電卓を使わずに薬剤の配合を間違える方が問題だと思うのですが。
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UDフォント開発の中心人物である@Yumit_419さんから情報提供頂きました。
子どもたちの読み書きの困りを理解する上で参考になります。
ねとらぼインタビュー
nlab.itmedia.co.jp/nl/series/1418…
「UDデジタル教科書体の開発背景とデザイン」
◉前半
youtu.be/agCeKE_86xA
◉後半
youtu.be/5r91woZIDCM
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「デジタル機器を使うと、手で書かなくなる。」という理由で、書きに困難さがある子供に手書きを強制するケースが未だに見受けられますが、「タイピングだけど、作文を自分で書けた!嬉しい!」の方が大切だし、嬉しさの先に「今度は手紙を手書きで書いてみたい。」があると思うんですよね。
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「Excelは難しいから苦手‥」と言う学生に「Excelなんてやってみたら簡単」と言うと話を聞いてくれない。「Excelは確かに最初は難しいよね。」の様に、相手の気持ちを尊重し、共感した言い方に少し変えるだけで、「この人は自分の苦手を理解してくれる‥」と話を聞いてくれる。
苦手の共感って、大切。
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「ケーキ屋の前に段差があり、入るのを諦めた車椅子ユーザがいたとする。もし貴方が店員で『あの人には障害があるから仕方がない』と思ったとしても別に構わない。でも、スマホで商品の写真を撮って店の前で接客すれば客はケーキを買える。少しの工夫で喜んで貰える方が嬉しくない?」と学生に伝えた。
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障害のある子の保護者に対して、「配慮を徐々に減らし、配慮なしで生活できる様にしましょう。」と伝えるケースがある。でも、それって「目覚まし時計を使わずに朝起きれる様にしましょう。」と一緒。むしろ、出来ない事は配慮や支援を受けながら、様々な事にチャレンジする方が大切だと思う訳です。
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「社会に出て困らないために」と思うがあまり、厳しくしすぎて「社会に出れずに困る」可能性も認識しておくべきだと思うんですよね。
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「将来、この子が困らない様に・・」という理由で、子供達に我慢を強要するケースってよく見かけるのですが、世の中に困らない人なんて存在しないんですよね。むしろ必要なのは、困ったときに試行錯誤して問題を解決する力だと思う訳です。
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聴覚過敏って「誰にでも嫌な音はある。我慢が足りない」と勘違いされやすいのですが、多くの人は日常生活で「音が痛い」「音が刺さる」と感じないでしょうし、音が来る方向に怯える事もない。つまり、根性で何とかなるレベルではなく、耳栓などの配慮がないと苦痛なんですよね。。