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お正月に里帰りした。両親は不注意性と衝動性の強い僕の子供(孫)達を責めることなく、成功確率の高いお手伝いを子供達に頼んで、うまくいったことを褒めてくれる。嗚呼、自分はこうして育てられたのだと。不注意性と衝動性の強い僕のことを責めずに育ててくれた両親には感謝しかない。
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不注意性が強い僕はバイトでミスを繰り返していたのだが、ある日、上司に怒られた。その理由が「お前がミスをするのは仕方がないし、そこは怒ってない。怒っているのはお前が『自分はミスをしない』と過信して手を抜いていることだ。」だった。出来る部分で手を抜かないという大切な事を知った出来事。
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忘れ物が極度に多い子に必要な力は、忘れない様に「努力」をさせることではなく、忘れない様に工夫したいという気持ちを生み出すこと。この気持ちを生み出すためには、本人が工夫した努力を「忘れ物をなくすために工夫してることが凄いと思う!」と大人が認めることが大切だと思うんですよね。
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「何回言ったら分かるの!」という叫び声を聞いて、「何回言ったら伝わってないことに気づくの!」と条件反射で考えてしまう自分を・・どうかお許しください。
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指示に素直に従う子って、「あの子は優秀だし大丈夫」と放置されがち。でも、指示に従う要因が「叱られたくない」「優秀じゃない自分を見せられない」だったりすると、しんどくても誰にも言えずにストレスを溜めてしまい、いつか爆発してしまう。指示に従うから大丈夫・・ではないと思うのです。
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忘れ物が多くて悩んでいる人に「なんでメモしないんだ!」みたいに責めないでください。既に失敗経験を繰り返しているので余計に辛くなります。一方で、「アラームかけてみたらどう?」と声をかけて頂けると嬉しいです。悩んでいる人が欲しいのは指示ではなく「工夫の選択肢」なのです。
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かなり前の話なんだけど、「先生、講義に出るのが辛くて・・」と相談されたので、「分かった、代替案考えるね。こうして助けを人に求めるって勇気がいったと思うんだ。本当によく頑張ったね。」と伝えると、泣きながら笑ってくれた。助けを求めるのは勇気がいるし、その大切さを教えてくれた出来事。
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「ボランティアって世のため人のため‥というイメージが強いけれど、活動を通して自分の知見が広がるし、自分に対する投資だよ。」と、学生には伝えている。誰かのために「してあげる」という気持ちが強すぎると相手に感謝を求めてしまい、逆にボランティア先で迷惑がかかる可能性すらあるんですよね。
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不登校になって15年以上自宅から出れなかった彼に、「これまで誰にも信じてもらえなくて辛かったよね。人の視線が痛いこと、雑音が耳に刺さって辛いこと、僕は信じるよ。」と伝えた。彼は今、外で働くことが出来ている。彼に必要だったのは外に出る訓練ではなく、辛さを共感してくれる人だったのです。
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学習障害は読み書きの困難さに着目されがちですが、着目すべきは読み書きに脳のキャパの大半を使ってしまうこと。多くの人は読み書きの最中も色々なことを考えます。考えるからこそ記憶したり学んだり出来るのですが、それが出来ないとなると授業が「読み書きをするだけの時間」になってしまう訳です。
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「表計算、難しいから苦手‥」という学生に「表計算なんてやってみたら簡単だよ」と言ってやる気を奪っていた昔の自分。そこで、「表計算って難しいよね。」の様に【相手の言葉をそのまま返す】を意識したところ、「苦手だけど、少し頑張ってみます!」と言ってくれる様になった。ひたすら反復、大切。
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不注意性が強いのに「私、メモしなくても大丈夫です!」と言ってしまうなど、本人が困らずに周りが困るケースって本当に難しい。本人が自身の不注意性を理解して受け入れるためにはある程度のキャパが必要な訳で、キャパを育てるのが結構長い道のりだったりするんですよね。
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妻が息子に「お父さんは忘れ物を頻繁にするけれど、忘れても大丈夫な様に自分で工夫しているの。忘れ物をするのは仕方ないけれど、被害を最小限にする努力はしなさい。」と話している。「忘れ物をするな!」はよく聞くが、「忘れるのを前提に行動しなさい。」という角度の説教が斬新すぎて笑った朝。
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子供達が図書館から借りた本が見当たらず、家族総出で大捜索。有り得ない場所から僕が見つけた。すると、妻が子供達に「お父さんは頻繁に物を失くすけど、逆に探す回数が人より多いから、探し物の天才なの。失くしても探す事が出来れば、それでいいよね。」と伝えていた。不注意性が報われた瞬間。
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「Aさん、イライラするとすぐに廊下に飛び出してしまうんです!」と相談されたので、「教室で爆発しないために自分なりに考えて廊下に飛び出しているかもしれません。それを叱られるのは辛いので、教室に戻す事を目的にするのではなく、気持ちの共有をまずは目的にしてみませんか?」とお伝えした。
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「学校が子供に配慮すると、甘えて自立できなくなるのでは?」と言われたので、「配慮を受けて『出来た!』という経験を積めば、本人に意欲が生まれ、甘えるどころか自ら工夫をし始める‥つまり、自立します。自立する意欲を生み出すための配慮をしてみませんか?」とお伝えしたら逆に納得頂けた件。
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「不注意性を治すよりも、不注意性が強いことを前提に動くといいよ。」と伝えたところ、「不注意性は治さないといけないものだと思っていました。不注意性が強くても、対策をしておけば問題が発生しない。そう思うと、なんか前向きになれました。」と言われた。
前向きにするのが本当の支援だと実感。
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学校に休まず行くことって美化されがちだけれど、自分の心を大切にして適度に休むことって大切だと思う。休みたいという気持ちを尊重し、休むことの大切さを知るのって、決して甘やかしではないし、むしろ大人になった時に必要な事だと思うんですよね。
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巡回相談中にカーテンに隠れている子を発見。隣に座って彼の好きな恐竜の話をした。暫くして「実は、友達に悪口を言われたのが辛くて‥」と言ってきたので、「そっかぁ‥辛かったね。辛さを伝えるって、大人でも難しいこと。本当に凄いと思うよ。」と伝えると彼は号泣。そっと彼の頭を撫でた。
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相手に遅刻の連絡をする際に、焦って「○時○分には着きます!」と限界ギリギリの時間を伝えてしまい、結果的に「二重の遅刻」をすることとなり、自ら相手のストレスを増幅させるという自殺行為をなんとかしたい案件。。
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息子に「我慢するのは良い事だと学校で教わったかもしれない。でもね、人から悪口を言われて我慢する必要なんてないんだよ。悪口は立派な暴力だからね。」と伝えた。すると息子は強く頷き、そして笑顔になった。
我慢を教えるのならば、同時に「我慢しなくてよい」を教える必要性を強く感じた出来事。