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							おそらく今回の総選挙での女性議員の当選者数は47人だと思う。わずかに増えたが、それでも10・1%しかない。根本的には何ら変わっていない。与党だけだと一桁にとどまっている。
							
						
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							東京駅や日光駅には皇室専用の貴賓室がある。原宿駅の近くには宮廷ホームがある。しかし皇室がこれらの施設を使うことはもうほとんどない。JR東日本やJR西日本がこれから走らせる豪華寝台列車は、昭和の天皇に相当する特権身分を平成の日本に作り出し、駅で可視化しようとしているように見える。
							
						
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							一横浜市民として思うのは、市のワクチン対応の遅さに対する市民の不満がいかに大きかったかということ。私は運よく自宅近くの医院で1回目の接種を終えたが、それがなければいつになるかわからなかった。市長が変わることで劇的に改まることを期待する市民が予想以上に多かったと思う。
							
						
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							日本学術会議の問題については、そもそも学術会議とは何なのか、どういう基準で会員に選ばれるのか、会員に選ばれる学者と選ばれない学者の違いはどこにあるのか、などの基本がよくわからない。当然、ここにも権力が作用しているわけで、単純に権力と学問の闘いのように分けることはできないと思う。
							
						
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							2005年に会った際、三笠宮は皇室に嫁いできた女性のあり方として皇后や皇太子妃には批判的で、常陸宮妃を最も評価する趣旨の発言をされた。皇后も皇太子妃も、天皇や皇太子を差し置いて前に出過ぎているという意味に受け取った。この発言と、実母の貞明皇后に対する見方がつながっていると思う。
							
						
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							正直、このときは感銘を受けた。昭和天皇、秩父宮、高松宮の三兄弟から十歳以上も年が離れていた三笠宮は、母親とこれら三人の息子たちとの関係をやや距離をおいたところから見られたのではないか。「あった」と断定せず、婉曲な言い回しをしたところに学者らしい慎重さを感じた。
							
						
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							本郷和人『天皇にとって退位とは何か』(イースト・プレス)を読んでいたら、「田中義一は、1931(昭和6)年9月18日に張作霖を爆殺した満州某重大事件、いわゆる満州事変のときに昭和天皇に激しく叱責されます」という箇所で思わず目が点になった。
							
						
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							今回の毎日の記事でもちゃんと報じなかったけど、『平成の終焉』の「あとがき」で毎日新聞の北田暁大さんと私の対談にクレームを入れてきた宮内庁に対して反論したのに、この点に関して全く言及せず、私にきちんと取材もしない毎日新聞自体に対しても、実はかなり怒っている。 twitter.com/Iwanami_Shinsh…
							
						
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							朝日新聞オピニオン面に私の談話記事が出ているが、「政治的な問題になることを避けるために」としたはずのところが、「政治的な問題を避けるために」となっていた。微妙な問題であるがゆえに、きちんと反映させてほしかった。
							
						
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							この後に加藤さんが発見したとする文書が、いくつか前掲書に入っています。その一つが、NHKのNW9で紹介された「勢の赴くところ~寝食為めに安からぬものがあります」とほぼ同じ文章が入った昭和27年3月23日付「おことば案」です。 twitter.com/tfuke/status/1…
							
						
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							現上皇は日記をつけているということを、日経電子版Think!の井上亮編集委員の記事で初めて知った。これぞ間違いなく平成の第一級史料だ。
							
						
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							代替わり直後から上皇、上皇后が都内や近県に外出することが計画されているという今朝の記事を見て驚いた。こんなことをやると権威の二重化になりますよと忠告する側近はいないのだろうか。
							
						
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							天皇皇后の沖縄訪問に関するNHKの報道を見ていると、当初行幸啓に違和感をもっていた県民も、天皇皇后の沖縄を思う気持ちが明らかになるにつれ見方が変わり、温かく迎えるようになったというストーリーになっているが、このストーリー自体に政治的な匂いを感じないわけにはいかない。
							
						
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							あまり報道されていないが、台風15号による大井川鐡道の被害がきわめて甚大だ。
							
						
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							西友小金井店の閉店は衝撃だ。滝山団地に住んでいたときは、西武バスで武蔵小金井に出て西友の食堂で「お子様ランチ」を食べるのが楽しみだった。エスカレーターがあり、キリン堂という子供から見れば大きな書店が入っていたのも団地の商店街にはない都会っぽさを感じさせた。
							
						
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							これは至言。拙著『日本政治思想史』の3章で書いたこととも関係している。 twitter.com/hoshinot/statu…
							
						
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							ここで気になるのは、なぜ現天皇がそれを知ってるのかだ。昭和天皇から直接聞いたのか、それとも摂政時代につけていたとされる日記をひそかに読んだのか。その日記には摂政になった当時の昭和天皇の心境が赤裸々に綴られていたのではないか。ちなみに昭和天皇実録には、このあたりに関する記述はない。
							
						
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							またNHKがやったか。
							
						
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							昨日、今日と続いたNHKスペシャルは見ごたえがあった。清張の『日本の黒い霧』は、いまとなっては完全な間違いとされている箇所もあるが、帝銀事件についてはかなりいい線をいっていたのがわかる。ちなみに平沢貞通が亡くなったとき、社会部の記者だった私は取材を命じられ、遺体と面会している。
							
						
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							「天皇個人の人格性の高さのようなものを褒めたたえることに皇室報道が埋没し、かえってもののいいづらさ、タブーや自己規制のようなものが生まれているように私は感じている」(大木賢一『皇室番黒革の手帖』140頁)。記者としてのこの自覚は重要だと思います。
							
						
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							ドトールで仕事しようとしたら、いつもならいないはずの時間帯に高校生が座席を占拠していた。公共図書館が休みになっている影響もあるだろう。若年層にウイルスキャリアが多いという説が正しいなら、学校が休みになったことでかえって市中感染のリスクが高まっているように感じた。
							
						
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							阿倍野(あべの)+長井(ながい)+飯井(いい)+和気(わけ)+木岐(きき)+国府(こう)+飯井(いい)+八田(はった)+与野(よの)+那加(なか)+岡(おか)+志井(しい)。安倍の長い言い訳聞き、こう言い張った。「世の中おかしい」。駅名を組み合わせて作りました。全部実在します。
							
						
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							共同通信から取材を受けた際にも言ったけど、平川氏、大原氏が退位に反対したということは、少なくとも八木、櫻井、渡部、百地各氏も反対する可能性が高い。つまり半数近くが退位に反対することになるわけで、有識者会議の思惑通りには進まなくなる。こういう人達を選んだ時点でわかっていたはずだが。
							
						
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							三島由紀夫の夫人の叔母で、品川駅構内の常盤軒を経営し、楯の会の合宿場所を提供していた小松士寿子さんから聞いた話。三島が自決した日に南馬込の三島邸に駆けつけると、先客がいて柩の前で号泣していた。誰だろうと思って見たら、石原慎太郎だった。小松さんとは常盤軒の駅そばが縁で知り合った。
							
						
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							天皇が生前譲位の意向を示したことで喫緊の課題は皇室典範の改正となり、その分憲法改正が遠のくとの見方がネットで広がっているようだが、逆の可能性もある。天皇の政治的発言が禁じられた憲法こそを改正し、天皇を象徴という枠組みから解放すべきだという見方が受け入れられやすくなることだ。
							
						 
									 
								 
								 
								