原武史(@haratetchan)さんの人気ツイート(いいね順)

1
昨夜出演した知恵泉にしても、ブラタモリにしても、どうしてNHKというのは「何も知らない女性」というポジションを作ろうとするのだろうか。結果として自分も「共犯者」になっているような気がして、なんとも後味が悪かった。
2
昨日は衝撃のあまり呟く気になれなかった。「民主主義の根幹を揺るがす危機」という言葉があふれたが、もし本当に多くの人々がそう感じているなら、明日の投票率が跳ね上がらなければならないはずだ。もし逆に下がるようなことがあれば、それこそ本当の「民主主義の危機」ということにならないか。
3
批判することや違う意見を表明することと、否定することや誹謗することの違いを、学校教育の現場で早くからきちんと教えないといけないような気がしてきた。
4
珍しくNHKから連絡が。某番組で一連の皇室行事について取り上げたいので考えを聞きたいという。てっきり出演の依頼かと思い電話したところ、電話口ですぐに教えてもらいたい、これは出演の依頼ではなく、わからないので教えてほしいと言われたので、拙著をお読みくださいと言って切った。
5
尾身会長の警告に対する閣僚の反応を見ていると、1945年2月に「戦局の見通しにつき考ふるに、最悪なる事態は遺憾ながら最早必至なりと存ぜらる」と上奏した近衛文麿に対して、「もう一度戦果を挙げてからでないと中々話は難しいと思ふ」と答えて戦争の継続にこだわった昭和天皇を思い出す。
6
またNHKが「独自」と称して宮内庁長官田島道治が昭和天皇の肉声をメモしていていた膨大なメモが見つかったとするニュースを長々と流していたが、今日のニュースを見る限り、加藤恭子『昭和天皇と田島道治と吉田茂』(人文書院、2006年)ですでに明かされたこと以上の発見はほとんどなかった。
7
かつてNHKで「その時歴史が動いた」という番組があって、出演を打診されたことがある。「その時をいつにしますか」と問われ、ちょうど『大正天皇』を出した頃だったので「1921年11月25日にしたい。この日の舞台裏を探ってみたい」と言ったら却下され、出演の話もなくなった。
8
これほど感染が急拡大しているのに金メダルの数が各国中一番多いと騒いでいるいまの状況を、負け続けているのに日本は特別な国であり、最後は必ず神風が吹くと信じこんでいた太平洋戦争末期の状況とどうしても重ね合わせたくなる。
9
今日の午後7時からのNHKニュースを見て、NHKがオリンピックに異を唱えてはならない空気を作り出そうとしていると感じた私は非国民?
10
案の定、朝からNHKがずっと特別番組を流している。雨音すら聞こえない渋谷のスタジオで「奉祝」気分を盛り上げようとする空気と、その画面の周辺でずっと流れ続ける被災地での災害情報。そのあまりの対照ぶりに違和感を覚える視聴者は少なくないはずだ。
11
今夜のBSフジのプライムニュースで、自民党の武見敬三が五輪中止派=共産党=非国民というニュアンスで喋っていた。共産党を「アカ」と呼んでいた時代の感覚とほとんど変わらない。もし開催が強行されれば、この感覚はもっと強まるだろう。
12
今日の全国の感染者数、日曜日なのに5000人超えているんだけど、報道は?
13
宮台さん、重傷のようだ。心配だ。犯人は宮台さんの勤務シフトをよく知っている学生ではないか。かつて右派の学生から脅迫され、学内で警備がついた苦い記憶がよみがえった。とにかく一日も早い回復を願っている。
14
7時のNHKニュースを見て愕然とする。上皇と上皇后が「お忍び」で外出したはずなのに大きく取り上げている。これでは「お忍び」どころか、まるで天皇、皇后時代と変わらない扱いだ。こういう報道が続く限り、権威の二重化は到底避けられまい。
15
ブラタモリで旭川をやっていた。まるで何もなかったところに屯田兵が開発して街ができたみたいな説明をしていたが、アイヌについては一言も触れていなかった。小説新潮12月号所収の「軍隊が消えた街ー旭川の光と影」では全く違う見方をしています。
16
九大を辞めてすぱっと学者も辞め、故郷の広島県三原に帰って旅館業を始めた(大学院の先輩の)清水靖久さんにならい、JR北海道が廃止する長万部ー小樽間を引き取って新たな鉄道会社を立ち上げることができたら、どんなにいいだろう。もう少し若くて資金があったらと思わずにはいられない。
17
5日に放映された「100分de名著 松本清張」の第1回「点と線」では、自殺に見せかけた某省の佐山課長補佐に責任を全部押し付け、上司の石田部長はのうのうと生き残る官僚の話は決して過去のことではなく、いまでもあるのだと最後に力説しましたが、その通りのことが起こってしまいました。
18
もしも共謀罪の成立を昭和初期の治安維持法の再来として糾弾している人が、「陛下のお気持ち」を絶対のものととらえ、平川氏や渡部氏を君側の奸であるかのごとく糾弾したとすれば、それは同じ時期の「超国家主義」と同じ思考に陥っているということに気付いていないと言わざるを得ない。
19
放送大学では卒業論文を提出することもできるが、私が受け取った論文のなかに、大学院博士課程にも引けをとらない論文が一つあった。杉山茂丸に関する先行研究を、一次史料に依拠しながらほぼ完璧に批判し、巧みな筆力で持論を展開する。多分、こんな大学生は、ほかのどの大学にもいないだろう。
20
ハロウィンの日に渋谷がいまのような状態になったのは2014年からだというが、東武伊勢崎線や東武東上線や西武池袋線の沿線から渋谷に一本で行けるようになったのが大きいのではないか。
21
「敗戦直前にある政府の高官が『日本には必ず天佑神助がある』と私に語ったのをきいたことがある。かれは本気でそう信じていたのである。これは難局に直面した時に人がもつ一種の気分であり、確信でもなければ根拠のある立論でもない。しかし、それが政府の大部分の態度だったのである」(森有正)
22
れっきとした先行研究があるのに、それに全く触れず、あたかも今回の史料で全く新しい事実が発掘されたかのように報道するのは、研究倫理に照らしてもいいとは思えない。またこのことに全く言及しようとしない学者のコメントにも疑問を感じた。
23
今日の天皇メッセージには、祭祀(祈り)と行幸啓を中核とする、昭和とは全く異なる平成の天皇制を28年かかって築き上げたという強い自負と、それを次代にスムーズに継承させたいという思いがうかがえた。だがそれは、代替わりによって平成流が変わってはならないという次代への注文でもある。
24
1945年6月22日、昭和天皇は「戦争の終結についても速やかに具体的研究を遂げ、その実現に努力することを望む」と発言し、初めてはっきりと「終結」に向けて舵を切った。今日は6月24日。宮内庁長官が公表した現天皇の「心配」を聞き、76年前を思い出した。
25
昨夜の731部隊を取り上げたNHK特集は力作だった。私の父は厚生省の国立予防衛生研究所(現・感染症研究所)でウイルスの研究をしていたが、この組織にも731からの帰還組が流れ込んでいたと聞いたことがある。「戦中」と「戦後」の連続性についてはまだまだ闇の部分があると思う。