原武史(@haratetchan)さんの人気ツイート(古い順)

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JR東日本が「高輪」でなく「高輪ゲートウェイ」にした背景には、元々JR東日本の駅だった品川が、東海道新幹線に続いてリニアの駅までできることでJR東海に侵食されるという危機感があり、品川に代わるJR東日本独自の「東京への入口」を作りたいという思惑があるように見える。詳細は明日の東京新聞で。
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これには正直言って驚いた。ローカル線や夜行列車の廃止にしろリニアの建設にしろ、鉄道マニアというのは鉄道会社が決定したことには絶対に逆らわず、むしろそれを批判する人間を叩く傾向が強かった。それが今回は、非マニアから上がった狼煙が燎原の火のごとく広がっている。全く新しい動きと見たい。 twitter.com/jcast_news/sta…
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高輪ゲートウェイという駅名にしろ、大阪メトロの駅の改装にしろ、鉄道会社が決定したことに対して一般利用者が反対の声をあげ、その声がどんどん広がってゆくのは(鉄学者&政治学者として)非常によいことだと思っています。
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与野党相乗りで同じ日にアマテラスをまつる伊勢神宮に参拝するというのはいかがなものか。枝野代表は野党の党首らしく、スサノヲをまつる地元大宮の氷川神社に参拝すべきではなかったか。
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「日本放送大学 原武史様」あてに某写真週刊誌から「皇太子殿下にお会いしたときのご感想」につき聞きたいという依頼が来た。皇太子に会ったことはないと答えると、「それなら長年にわたる御取材の経験からお感じになっていることにつき~」と言うので、長年にわたって取材などしていないと答えた。
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令和ReiwaにMeijiのeiと昭和の「和」が入っているところに首相の天皇観が反映しているように見える。
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代替わり直後から上皇、上皇后が都内や近県に外出することが計画されているという今朝の記事を見て驚いた。こんなことをやると権威の二重化になりますよと忠告する側近はいないのだろうか。
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私にも出演依頼が来ましたが、即座に断りました。 twitter.com/asamadetv/stat…
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現代ビジネスに記事が出ました。gendai.ismedia.jp/articles/-/644…
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今回の退位と即位に際して、私は国内の視覚メディアには一切出ず、国内の聴覚メディアと活字メディア(ただし毎日、読売、産経などを除く)、そして海外メディアには積極的に出るようにした。NHKをはじめとするテレビの惨状を見るにつけ、これでよかったと思っている。
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7時のNHKニュースを見て愕然とする。上皇と上皇后が「お忍び」で外出したはずなのに大きく取り上げている。これでは「お忍び」どころか、まるで天皇、皇后時代と変わらない扱いだ。こういう報道が続く限り、権威の二重化は到底避けられまい。
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今回の毎日の記事でもちゃんと報じなかったけど、『平成の終焉』の「あとがき」で毎日新聞の北田暁大さんと私の対談にクレームを入れてきた宮内庁に対して反論したのに、この点に関して全く言及せず、私にきちんと取材もしない毎日新聞自体に対しても、実はかなり怒っている。 twitter.com/Iwanami_Shinsh…
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明後日発売の『天皇史年表』(河出書房新社)がすごい。どの年に天皇、上皇、法皇がどれだけ並立していたかがたちどころにわかるし、歴代天皇の行幸先も細かいところまですべて網羅している。天皇制研究には必携の一冊。推薦文を書きました。
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こういうときにこそ、「なぜ”少女像”はつくられたのか? 政治と美術がともにある姿」という帯が掲げられた古川美佳『韓国の民衆美術』(岩波書店)をじっくりと読むべきだ。
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NHKスペシャルの226事件の最後に、海軍側が2月19日の時点で蹶起将校の名前を察知していたとする史料に安藤輝三が出ていたことに驚愕する。松本清張は『昭和史発掘』で、膨大な史料をもとに「安藤は十八日か十九日夜の栗原(安秀)宅の会合で決行にあくまで反対であった」と記していたからだ。
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つまり清張は事件の直前になって急きょ安藤の参加が決まり、事件の規模が大きくなったことを『昭和史発掘』で重視したのに対して、今日の番組では最後に海軍の極秘史料を出すことで、事件はかなり前から周到に計画され、その計画を海軍が正確に掌握していたことを視聴者に強く印象づけていた。
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現時点では海軍の新史料を見ていないので、清張の説が直ちに否定されたとは思わないが、結果的には海軍の見方が正しかったふうに見えてしまう。河西さんも出演していたが、NHKはどういう基準で研究者に史料を見せているのか。一刻も早い公開を望みたい。
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またNHKが「独自」と称して宮内庁長官田島道治が昭和天皇の肉声をメモしていていた膨大なメモが見つかったとするニュースを長々と流していたが、今日のニュースを見る限り、加藤恭子『昭和天皇と田島道治と吉田茂』(人文書院、2006年)ですでに明かされたこと以上の発見はほとんどなかった。
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またNW9で「初めて明らかになった」として、田島のメモに昭和天皇の悔恨と反省を意味する「勢の赴くところ~寝食為めに安からぬものがあります」という一節があったことを大々的に取り上げているが、これとほぼ同じ文章が前掲書の182頁に出ている。吉田がこれに反対したことも記されている。
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れっきとした先行研究があるのに、それに全く触れず、あたかも今回の史料で全く新しい事実が発掘されたかのように報道するのは、研究倫理に照らしてもいいとは思えない。またこのことに全く言及しようとしない学者のコメントにも疑問を感じた。
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この後に加藤さんが発見したとする文書が、いくつか前掲書に入っています。その一つが、NHKのNW9で紹介された「勢の赴くところ~寝食為めに安からぬものがあります」とほぼ同じ文章が入った昭和27年3月23日付「おことば案」です。 twitter.com/tfuke/status/1…
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今日のNスぺ。もちろん天皇と田島の間の細々としたやりとりが初めてわかったという意義は認めるが、「おことば」をめぐる天皇と田島のやりとりの推移自体は前掲書の165~166頁に出ているし、反省にこだわる天皇の意向が拒絶されてゆく過程も同書に掲載された「おことば」案の変化からわかる。
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そう考えると、やはり「新たな事実が発見された」とまで言えるかどうかは微妙ではないかと思う。大枠としてすでに知られている事実を補強し、精緻化しただけではないかというのが、偽らざる実感である。
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学者の世界では、先行研究ですでに明らかにされていることをきちんと踏まえた上で、新たな史料によってわかった知見は何なのか、その範囲をくっきりと浮かび上がらせることが求められる。連日のNHKのキャンペーンは、このルールを全く無視しているようにしか見えない。
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京急の事故で思い出したのは福知山線の事故だ。あれは並行する阪急に対してJRがスピードで追い上げ、余裕のないダイヤを組んだのが一因だった。今回は東海道線に並行する区間で京急の快特が時速120キロ出す区間で起こった。この速度を維持するなら田園都市線のように踏切を全廃すべきではないか。