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つくばエクスプレスで20秒早く発車して謝罪した件について、戦前のお召し列車ですでに確立された秒単位のダイヤ、相互乗り入れをしない線ならではのダイヤの正確さ、秒を客には知らせないダイヤの仕組み、他社との横並び意識など、複合的な背景を指摘した記事が明日の朝日新聞に出るはずです。
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NHKの皇室特集番組。相変わらず女性=素人が男性=専門家におうかがいを立てるという図式になっている。一体いつまでこういう番組を作り続けるのか。
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NHKのニュースウオッチ9に東京駅丸の内口の整備について話した画像がちらっと出た。大正初期に天皇の利用する駅として開業してから100年あまり。天皇に対する関心が高まるこの時期に整備されることの政治性に触れた部分は全部カット。おまけに肩書きは「近代日本の鉄道と都市に詳しい原武史教授」。
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私は協力の依頼を受けて一度スタッフの皆さんに会いましたが、結局は政府がこれから煽ろうとしている「明治150年」のおぜん立てにしかならず、批判的なことは一切言えないと思ったために協力を断りました。 twitter.com/seikoito/statu…
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安倍首相がアマテラスを祭る伊勢神宮を参拝したのと同じ日に、枝野代表がスサノヲやオオクニヌシを祭る氷川神社に参拝したことの意味は大きいと思います。 twitter.com/CDP2017/status…
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眞子内親王の結婚延期のニュースは寝耳に水。来年は退位などの行事がたて込んでいるのというのは、前からわかっていたことではないのか。何を今更という感が強い。当事者が主体的に決めたのではなく、どこかから圧力がかかったようにしか見えない。大正期の宮中某重大事件を思い出させる。
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今日はNHKで3月に放映される「100分de名著 松本清張スペシャル」を2回分収録した。5日の「点と線」、12日の「砂の器」の2回。最後は伊集院光さんの語りが熱を帯び、なかなか終わらなかった。19日の「昭和史発掘」、26日の「神々の乱心」は22日に収録の予定。この4作は私が選択しました。
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「100分de名著 松本清張スペシャル」の第3回「昭和史発掘」と第4回「神々の乱心」の収録のため、これからいざNHKへ。一体、天皇と弟宮の確執とか、天皇と皇太后の確執といった生々しいテーマを本当に放映してもらえるのか、不安がなくもないが、平然と喋るつもり。
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5日に放映された「100分de名著 松本清張」の第1回「点と線」では、自殺に見せかけた某省の佐山課長補佐に責任を全部押し付け、上司の石田部長はのうのうと生き残る官僚の話は決して過去のことではなく、いまでもあるのだと最後に力説しましたが、その通りのことが起こってしまいました。
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天皇皇后の沖縄訪問に関するNHKの報道を見ていると、当初行幸啓に違和感をもっていた県民も、天皇皇后の沖縄を思う気持ちが明らかになるにつれ見方が変わり、温かく迎えるようになったというストーリーになっているが、このストーリー自体に政治的な匂いを感じないわけにはいかない。
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古川美佳『韓国の民衆美術』(岩波書店)がいよいよ発売される。日本では見られない現地資料や多くのインタビューを通して韓国の美術と民主化運動がいかに密接な関わりがあったかを多角的に論じている。これを読むと戦後日本の政治運動の「限界」も見えてくる。横尾忠則さんの装丁もすばらしい。
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日本政治学会の複数の理事長(その中には、私と同じ専門の教授もいる)が億単位の科研費を獲得していたことを知り、考え込んでしまう。学問のために必要だったという議論に易々と乗るつもりはない。明らかに権力が作用しているからだ。私自身は科研費を獲得したことはなく、獲得するつもりもない。
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他方で、科研費どころか研究費もなく、大学の非常勤だけであとは全部自腹にもかかわらず、立派な研究書を出している人を身近に知っている。そういう本が「権力」をもたないがゆえに埋もれてゆくのであれば、この国のアカデミズムに未来はないと思う。
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もう一度日大全共闘ができてもおかしくないような事態になっている。
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磯田道史、五百旗頭薫、前田亮介各先生。お願いですから原稿を早く出してください。とっくに締め切りを過ぎています。
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天皇皇后は、また豪雨の被害を受けた西日本各地を見舞いたいと言うだろう。退位前の最後の大仕事としてやらないわけにはいかないと思っているかもしれない。このとき、退位されると表明された以上、わざわざ来ていただくには及びませんと言える自治体が一つでもあるかどうかに注目している。
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「天皇個人の人格性の高さのようなものを褒めたたえることに皇室報道が埋没し、かえってもののいいづらさ、タブーや自己規制のようなものが生まれているように私は感じている」(大木賢一『皇室番黒革の手帖』140頁)。記者としてのこの自覚は重要だと思います。
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石破茂が都道府県ごとにメッセージ動画を作成したことは、彼が「乗り鉄」であることと大いに関係があると思う。
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10月20日の東京新聞で3人の女性が皇后について論じている。皇后を持ち上げるだけの北原みのりや遠山敦子に対して、皇后の「『良妻賢母』的なイメージ」を問題にし、「平成を通じて皇室のタブー化は進んだ」ことに触れている三浦瑠麗のコメントに、いい意味で驚いた。
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天皇皇后が憲政記念館で開かれた政府主催の「明治150年記念式典」に欠席したのは、2013年4月28日に同じ憲政記念館で開かれた政府主催の「主権回復記念式典」に天皇皇后が出席したときに「天皇陛下万歳」がわきあがったことから、その二の舞いを避けようとしたからではないか。
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ハロウィンの日に渋谷がいまのような状態になったのは2014年からだというが、東武伊勢崎線や東武東上線や西武池袋線の沿線から渋谷に一本で行けるようになったのが大きいのではないか。
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首都圏の鉄道で進む相互乗り入れによって、かなり遠方からでも人々が一か所に集まりやすい状況を作り出している面がある。それによって渋谷のように、本来東急の街だったのが、他の鉄道の多様な文化と混淆し、カオスを生み出してしまっているのではないか。
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ブラタモリで旭川をやっていた。まるで何もなかったところに屯田兵が開発して街ができたみたいな説明をしていたが、アイヌについては一言も触れていなかった。小説新潮12月号所収の「軍隊が消えた街ー旭川の光と影」では全く違う見方をしています。
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大嘗祭に関する秋篠宮の発言に関して、「政治的な発言とはいえない」「政治的な発言といえる」という二つの解釈が対立しあっているように見えるが、必ずしもそうとはいえない。なぜなら、「政治的な問題になることを避けるために政治的な発言をした」といえるからだ。
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朝日新聞オピニオン面に私の談話記事が出ているが、「政治的な問題になることを避けるために」としたはずのところが、「政治的な問題を避けるために」となっていた。微妙な問題であるがゆえに、きちんと反映させてほしかった。