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昨年ではなく一昨年の間違いでした。明治学院の名誉のために言うが、この大学は運営方針を批判するだけで懲戒解雇するような大学ではない。逆である。私が知る限りこれほどリベラルな大学はない。そのような大学が教員を懲戒解雇したということは、よほどのことがあったと考えるべきではないか。
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2018年は明治150年に当たる。政府はそれに合わせて明治天皇の誕生日である文化の日を「明治の日」とし、記念式典を行う可能性がある。それと代替わりが重なる。大正から昭和になった途端に明治節が制定されて明治ブームが起こり、大正が忘却されていった過程を思い出さずにはいられない。
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明日の朝日新聞読書面に、筒井功『日本の「アジール」を訪ねて』(河出書房新社)の書評が掲載されます。非定住民が集まって暮らしていた「アジール」が近年まで日本の各地に存在していたことを、全国への旅を通して明らかにした本です。史料や地図だけではわからない戦後史が描かれています。
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有識者会議の論点整理(案)を入手。退位を「将来の全ての天皇を対象とすべきか、今上陛下に限ったものとすべきか」についての記述がすごい。前者は4頁にわたり、23もの課題を挙げているのに対して、後者はわずか1頁で3つの課題だけ。ここまで露骨に一代限りの線を鮮明にするとは思わなかった。
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本郷和人『天皇にとって退位とは何か』(イースト・プレス)を読んでいたら、「田中義一は、1931(昭和6)年9月18日に張作霖を爆殺した満州某重大事件、いわゆる満州事変のときに昭和天皇に激しく叱責されます」という箇所で思わず目が点になった。
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今日の朝日夕刊「高速バス 豪華に進化」の記事に違和感を抱いた。高速バスは安いのが魅力だったが、宿がとりにくいため完全個室で東京ー大阪間2万円もするバスが人気を集めているという。それならなぜ寝台列車を工夫させることなく廃止したのかという素朴な疑問を抑えることができない。
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この記事では「フェリー・寝台列車も充実」という見出しのもと、数十万円もするJR東日本の「トランスイート四季島」やJR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」が好意的に紹介されている。「寝台列車」がこのような列車を意味するようになってしまったことを悲しく感じた。
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森友学園が推薦入学できるとした海陽学園の理事長(代表者)はJR東海の葛西敬之だ。ここには思想的なつながりがあるように感じる。
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これだけ森友学園の問題が騒がれているのに相変わらず稲田防衛相が教育勅語を評価する発言をしているのは、2018年の明治150年に合わせて文化の日を「明治の日」に改めようとしていることと関係があるような気がする。なぜならこの勅語は明治天皇の「お言葉」なのだから。
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森友学園は、昭和61年5月11日に昭和天皇が「当園に御臨幸賜り、園児より紅白のカーネーションをお渡し致しました」とする。宮内庁はこれを否定したが、『昭和天皇実録』同日条には「奉送の列に加わっていた幼稚園児二名より花束を受けられる。なお、これは御予定外のことであった」とある。
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昭和天皇が花束を受け取ったのは堺市であり、塚本幼稚園がある大阪市ではない。この点で宮内庁の言い分は正しいが、花束を渡したのが塚本幼稚園の園児だった可能性はある。実録がわざわざ「御予定外」と書く位だから、かなりのハプニングだったのだろう。学園がそれを誇張して書いた気もしなくはない。
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石原慎太郎の現在の姿を見ていると、三島由紀夫『豊饒の海』4部作に一貫して登場する本多繁邦を思い出す。本多の親友の松枝清顕は「春の雪」で若くして死ぬが、本多は生き続けて老醜をさらしてゆく。三島は自らを松枝に、石原を本多になぞらえ、石原の現在を予言していたかのように思えてしまう。
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三島由紀夫の夫人の叔母で、品川駅構内の常盤軒を経営し、楯の会の合宿場所を提供していた小松士寿子さんから聞いた話。三島が自決した日に南馬込の三島邸に駆けつけると、先客がいて柩の前で号泣していた。誰だろうと思って見たら、石原慎太郎だった。小松さんとは常盤軒の駅そばが縁で知り合った。
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大阪の読売テレビの4月28日収録、5月7日放映の「皇室の未来を考える!」への出演を依頼されたが、同席する「皇室専門家」の面々を見て即座にお断りした。河西さんは4月29日のNHK特集番組に出演されるそうだが、どうかおもねることなくご自分の立場を貫いていただきたい。期待しています。
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NHKの天皇特集番組。「専門家」はすべて男性、「素人」はすべて女性という色分けに強い違和感をもった。いろんな意見があるように見せかけながら、天皇制の廃止という意見は周到に除外されている。天皇制を論ずることにテレビはまだ慣れていない。活字メディアの役割は依然として大きいと感じた。
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天皇特集番組の最大の謎?は、生中継のスタジオで蠅がいたことだ。そしてあろうことかその蠅が片山杜秀さんのおでこにとまり、片山さんが慌てふためいている場面がばっちりテレビに映ってしまった。テレビというのは結局話の内容よりもこういう「事故」の方を強く印象に残してしまうメディアなのだ。
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改めて整理。昨日の天皇特集では、天皇は「仁」の主体たるべしという儒教的天皇観(高森明勅)と、天皇は血統でつながっているから尊いという国学的天皇観(八木秀次)の対立が露わになった。前者を突き詰めれば、天皇が主体性を失うと革命を容認することになる。片山杜秀が危惧したのはこの点だろう。
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しかし戦後の憲法下の天皇というのは、言うまでもなく国民主権のもと、国民の総意によって地位が規定されているのであって、こんな議論に付き合わされていること自体がおかしい。河西さんにはそこをもっと強く言って欲しかった。
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今日の憲法に関するNHK特集。実録に言及し、昭和天皇が敗戦直後から憲法改正を促し、新憲法につながる平和主義者だったかのような番組になっていたが、同じ実録には旧憲法と変わらない松本試案を基本的に支持する天皇の発言もある。なぜ戦争終結が遅れたのかという肝心の問題が曖昧になっている。
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北朝鮮のミサイル報道を受けて東京メトロが10分間運行を停止させたことが批判されているが、この過剰な自己規制は、京都で行われた昭和天皇の大礼に際して、現在の名鉄や京阪が御召列車の通る国鉄の線路と交差する区間の運行を停止させたばかりか、電流までストップさせたことを思い出させる。
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「護憲」を標榜する天皇が2018年末までに退位し、明治150年ブームのなかで新天皇が即位して2019年1月に改元、11月に即位礼と大嘗祭、そして2020年に憲法改正。もしこの通りになれば、中央公論16年9月号の対談で天皇退位と憲法改正がセットになると予言した通りになる。
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JR東日本の「四季島」の出発駅は、上野駅でなく、いまや全く使われていない原宿宮廷駅にしたらどうか。これは「お召し列車」の現代版なのだから。この列車の最初の目的地は日光のようだが、原宿から日光まで行けば戦前の昭和天皇の行幸を追体験できる。
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西友小金井店の閉店は衝撃だ。滝山団地に住んでいたときは、西武バスで武蔵小金井に出て西友の食堂で「お子様ランチ」を食べるのが楽しみだった。エスカレーターがあり、キリン堂という子供から見れば大きな書店が入っていたのも団地の商店街にはない都会っぽさを感じさせた。
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またNHKがやったか。
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宮内記者会に加わっている民放、新聞、通信各社はこのままずっと黙っているのかねえ。