原武史(@haratetchan)さんの人気ツイート(新しい順)

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もし仮に京都御苑内に仙洞御所が再建され、上皇と上皇后が京都に住むようなことがあったら、権威の二重化が進み、皇室の存在感が増し、東日本は天皇が、西日本は上皇が治めているような感覚が生まれると思う。
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NHKが内親王の婚約を「スクープ」した5月16日、実はNHKは加計学園の文書も入手し、前川前次官へのインタビューも済ませていたという。とすれば、あの「スクープ」の政治性は明らかだ。AERAで「発表のタイミングも偶然ではなく、意図があるのでは」と答えたが、こういうことだったのか。
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昨夜のラジオでの石川健治さんの話を聞いていると、現天皇が戦地や被災地訪問を含む行幸を活発に行ってきたのは、国事行為とは別に象徴としてふさわしい行為を考え抜いた結果だということになろうが、明治以来の行幸の延長線上にあり、戦前と連続する面もあるという視点が抜けていると思う。
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今日の菅官房長官の答弁によると、去年8月の「天皇陛下のおことば」は退位の意向を示したものではなく、特例法案は「おことば」と直接関係するものではないという。よく言うよ。呆れた。
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吉野作造には門外不出の日記があると聞いたことがある。しかし、たとえそれが公開されても、刊行されている全集の価値が否定されるわけではない。同様に、前川元事務次官が歌舞伎町に出入りしていたとしても、会見における彼の発言の信頼性が否定されるわけではない。
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カールの思い出。フジテレビの軽部真一アナウンサーは滝山団地に住んでいて、東久留米の小学校一年のとき同じクラスだったが、「カール」と呼ばれていた。遠足では彼がカールを持ってきていたと思う。彼はオウムの麻原彰晃に最も可愛がられていたアナウンサーの一人だったと記憶している。
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昨年、宮内庁は毎日新聞に掲載された北田暁大さんと私の対談における私の発言を、不正確であり大変遺憾としてホームページに長い文章を載せたことがあった。今日の毎日新聞に掲載された天皇関連の記事の文章にも、不正確な箇所がいくつかある。宮内庁がそれを指摘するかどうかに注目している。
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もしも共謀罪の成立を昭和初期の治安維持法の再来として糾弾している人が、「陛下のお気持ち」を絶対のものととらえ、平川氏や渡部氏を君側の奸であるかのごとく糾弾したとすれば、それは同じ時期の「超国家主義」と同じ思考に陥っているということに気付いていないと言わざるを得ない。
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私は平川祐弘氏や渡部昇一氏らとは根本的に意見を異にしますが、だからと言って彼らをあたかも「陛下のお気持ち」をないがしろにする君側の奸のごとく糾弾するかのような論調には、正直言ってかなりの違和感を覚えます。
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昭和の戦後の頃は、閣僚が内奏の際の天皇の発言をうっかり漏らしてしまえば、それだけで憲法と抵触し、辞職に追い込まれることもあった。現在は全国紙が天皇の発言を1面トップで堂々と掲載し、多分に誤解を招きかねない図までつくってその発言を「正当化」しても問題にならない時代になっている。
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天皇の問題というのは、学問のカテゴリーでいうと神道学、宗教学、歴史学、憲法学、政治学などにまたがっている上、在野の作家も積極的に発言する。外国人の研究者も少なくない。しかも退位問題一つとっても、解釈がかなり違う。完全に一致する人なんていない。そう思って発言するしかない。
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宮内記者会に加わっている民放、新聞、通信各社はこのままずっと黙っているのかねえ。
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またNHKがやったか。
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西友小金井店の閉店は衝撃だ。滝山団地に住んでいたときは、西武バスで武蔵小金井に出て西友の食堂で「お子様ランチ」を食べるのが楽しみだった。エスカレーターがあり、キリン堂という子供から見れば大きな書店が入っていたのも団地の商店街にはない都会っぽさを感じさせた。
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JR東日本の「四季島」の出発駅は、上野駅でなく、いまや全く使われていない原宿宮廷駅にしたらどうか。これは「お召し列車」の現代版なのだから。この列車の最初の目的地は日光のようだが、原宿から日光まで行けば戦前の昭和天皇の行幸を追体験できる。
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「護憲」を標榜する天皇が2018年末までに退位し、明治150年ブームのなかで新天皇が即位して2019年1月に改元、11月に即位礼と大嘗祭、そして2020年に憲法改正。もしこの通りになれば、中央公論16年9月号の対談で天皇退位と憲法改正がセットになると予言した通りになる。
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北朝鮮のミサイル報道を受けて東京メトロが10分間運行を停止させたことが批判されているが、この過剰な自己規制は、京都で行われた昭和天皇の大礼に際して、現在の名鉄や京阪が御召列車の通る国鉄の線路と交差する区間の運行を停止させたばかりか、電流までストップさせたことを思い出させる。
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今日の憲法に関するNHK特集。実録に言及し、昭和天皇が敗戦直後から憲法改正を促し、新憲法につながる平和主義者だったかのような番組になっていたが、同じ実録には旧憲法と変わらない松本試案を基本的に支持する天皇の発言もある。なぜ戦争終結が遅れたのかという肝心の問題が曖昧になっている。
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しかし戦後の憲法下の天皇というのは、言うまでもなく国民主権のもと、国民の総意によって地位が規定されているのであって、こんな議論に付き合わされていること自体がおかしい。河西さんにはそこをもっと強く言って欲しかった。
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改めて整理。昨日の天皇特集では、天皇は「仁」の主体たるべしという儒教的天皇観(高森明勅)と、天皇は血統でつながっているから尊いという国学的天皇観(八木秀次)の対立が露わになった。前者を突き詰めれば、天皇が主体性を失うと革命を容認することになる。片山杜秀が危惧したのはこの点だろう。
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天皇特集番組の最大の謎?は、生中継のスタジオで蠅がいたことだ。そしてあろうことかその蠅が片山杜秀さんのおでこにとまり、片山さんが慌てふためいている場面がばっちりテレビに映ってしまった。テレビというのは結局話の内容よりもこういう「事故」の方を強く印象に残してしまうメディアなのだ。
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NHKの天皇特集番組。「専門家」はすべて男性、「素人」はすべて女性という色分けに強い違和感をもった。いろんな意見があるように見せかけながら、天皇制の廃止という意見は周到に除外されている。天皇制を論ずることにテレビはまだ慣れていない。活字メディアの役割は依然として大きいと感じた。
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大阪の読売テレビの4月28日収録、5月7日放映の「皇室の未来を考える!」への出演を依頼されたが、同席する「皇室専門家」の面々を見て即座にお断りした。河西さんは4月29日のNHK特集番組に出演されるそうだが、どうかおもねることなくご自分の立場を貫いていただきたい。期待しています。
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三島由紀夫の夫人の叔母で、品川駅構内の常盤軒を経営し、楯の会の合宿場所を提供していた小松士寿子さんから聞いた話。三島が自決した日に南馬込の三島邸に駆けつけると、先客がいて柩の前で号泣していた。誰だろうと思って見たら、石原慎太郎だった。小松さんとは常盤軒の駅そばが縁で知り合った。
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石原慎太郎の現在の姿を見ていると、三島由紀夫『豊饒の海』4部作に一貫して登場する本多繁邦を思い出す。本多の親友の松枝清顕は「春の雪」で若くして死ぬが、本多は生き続けて老醜をさらしてゆく。三島は自らを松枝に、石原を本多になぞらえ、石原の現在を予言していたかのように思えてしまう。