501
東京よ。お前はもっと冷たい奴ぢゃなかったか。たとえば私が大阪にいた時分、大阪が35度を記録しても、しれっと29度で留まる、スカした冷たい奴ぢゃなかったか。それが夜の帳はとうに下りたのに外は今も33度。東京よ、こんなあたたかいお前、誰も求めていない。もっとクールにスカした奴でいておくれ。
504
ちなみに私は小説の連載の仕事を受けるのは、常に一本だけにしています。それは小学生の頃に『まんが道』を愛読し、売れっ子になった二人が次々と依頼を引き受け、結果盛大にパンクして、全部連載を落としてしまうシーンのおそろしさに震え上がり、「無理はアカン!」と脳髄まで刷りこまれたせいです。
505
507
KADOKAWAの件、近年多くの会社を取りこみ、どこに向かっているかわからない、つかみどころのない企業体に膨張していたので、今回の逮捕の話を聞いても腹を立てるとか、残念がるとか、そういう直接的な感情が湧かない。遠い霧の向こうの出来事に感じられる。他の作家の方もそんな受け止め方ではないか。
508
企業イメージを上げようと、賄賂を贈ってまでしてスポンサー枠を獲得したのに、ガイドブックは大赤字、企業イメージを下げに下げてミッション終了。挙句が79歳で逮捕というのは、本当に悲しい顛末だと思う。
509
510
ボールドのCMを見かけるたび、この前のナイス「許せない!」が蘇り、ニヤニヤしてしまいますな。
512
513
昨日見たテレビで言葉の変遷について扱っていて、昭和の「ガビーン」が令和の「ぴえん」である、という説明になるほどと膝を打ったのだが、ふたつの間に”平成の「チョベリバ」”が割りこんでいたことが、一日経っても気になって仕方がない。
515
大阪駅。
517
518
520
去年の選評で『ヒトコブラクダ層ぜっと』に対し「面白くなりそうな要素がいっぱいあるのに、面白くならない。なぜなら、作者自身が面白いと思って書いていないから」と三年半の執筆期間ひたすらどうやったら面白くなるかだけを考え、これが面白いと確信を持って書いた作品に対し断じられました。
521
日本代表戦の解説、本田圭佑が圧倒的におもしろい。これまでの解説の「おもしろさ」が先生の授業中の脱線話レベルだとすると、完全にエンタメとして成り立つレベルの高さ。実況に振られ、毎度「そうですね」で始まる従来の解説では太刀打ちできない。勝手にしゃべり始めて、驚くほど予想と指摘が的確。
523
氷川きよしブロマイド8種を全部集めた人が、「ズンドコンプリート」と言っていて、見事だと思いました。
524
師走の四条河原町にて今年も森見登美彦氏と上田誠氏との忘年会を開催しました。昭和歌謡流れる居酒屋二階でいつになく創作への悲愴感を発露する森見氏を、私と上田氏がアルカイックスマイルで「まーまー」と適当にいなし、今年も常軌を逸した仕事量をこなした上田氏に残り二人がほとほと感嘆し、
525