いまだに医師や助産師から「授乳中に甘いものや油っぽいもの取ったから乳腺炎になったんだよ」と言われることがあるようですが、これに科学的根拠はありません。 乳腺炎予防には、食べ物を見直すより授乳姿勢や授乳間隔を見直すことが推奨されています。 詳しくはこちらを。 journal.obstetrics.jp/2019/01/16/bre…
10代の女性に知っておいてほしいのは、「骨の成長が思春期に大事」ということ。 激しいスポーツやダイエット(減量)の影響により無月経の状態が長期間続いてしまうと、低エストロゲン状態のために骨が脆くなってしまうリスクが。加えて、将来の骨粗鬆症の発生リスクを高めてしまう恐れがあります。
「双子は一度に妊娠も出産も済むから羨ましい」と言う人が時々います。 お気持ちはわかりますが、双子の妊娠は想像以上に様々なリスクが跳ね上がります。 半数が早産になり、胎児異常や妊娠高血圧症候群の発症率も上がる。 大多数が帝王切開で、産後の育児も大変。 産後うつにも繋がりやすい。
旦那さんは非常に聡明で、エビデンスについてもある程度ご理解のある方でした。 これまでの経緯から今回効かなければもう手はないだろう、ということはご存知でした。 でもその日は「1日でも延命できたら新薬ができる可能性もあるという思いが消えず、どうにかなりませんか?」というお言葉が。 ↓
コロナに対する治療薬としてイベルメクチンの有効性を主張した論文のデータが捏造であることが発覚し、撤回されました。 捏造などの不正が発覚した場合、論文は撤回され、著者はブラックリストに入り、世界中の医学雑誌で氏名が共有されます。 何より、患者や参加者を冒涜することは許されない。
都内で働く医師の友人たちから、 「発熱外来に患者さんが列をなしている」 「入院ベッドが埋まってしまい救急外来が地獄絵図」 「入院してる人も重症化増えてて普段の業務からそちらにも駆り出されている」 という声が。 厳しい医療体制。今コロナに感染したら本当に辛い日々が待っているでしょう。
それに対し、治療における有効性の可能性と副作用によるデメリットを天秤にかけ、私は話さなければいけません。 希望を持ってもらえる話ができないことはわかっていても、旦那さんの必死な顔と小さなお子さんの不安そうな顔を見ると、涙が止まりませんでした。 子宮頸がんというものを恨みました。 ↓
先日スタバのレジでトレイを受け取ろうとしたらコーヒーが溢れてしまい、慌ててトレイやドーナツを替えてくれたんですが、私が「そこ大丈夫ですか?」と指差したら「えっ、すみません!どこですか!」と謝られました。 まだ拭き取れてないところがあったと思い慌てたのだと思います。 でも、
つわりで亡くなられた妊婦さんについてのツイートを拝見しました。 まず、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 現代の先進国では悪阻で死亡に至ることは非常に稀です。ただ、心身の負担は人によって非常に大きく、中絶や自殺との関連を調べる研究がこれまでにも多数あります。 ↓続く
有名人のインスタで、ちょいちょい「一般的には妊娠中に推奨されない内容」が投稿されてしまいます。 公開されているものなので載せますが、例えば「妊娠中の飛行機利用」、確かに法律で妊娠36週は禁止とか定められていませんが、36週は陣痛来る可能性が出てくるので通常は滅多に許可しません↓
性教育が大事だということは大賛成だし私も日頃からそういった活動をしています。 日本における性教育が不十分だと考えているなら、それをどう早急に解決していけるかを本気で考えてどんどんアクションを起こせばいい。 全然手足を動かしてないのに口だけというのはどうにも賛同しかねます。
もちろん、男性にも様々な健康上の問題を抱えている人はたくさんいます。 でも、前述のものは身体的に男性には生じないもの。一方で、男性に「日常的に」生じる健康課題の多くは女性にも生じうるもの。 同じ天秤に乗せて比較するべきものなのか、一つ一つよく考える必要があるかなと。
「双子は一度に妊娠も出産も済むから羨ましい」という発想、全くもってお門違いなのでご注意を。 双子の妊娠は想像以上に様々なリスクが跳ね上がります。 半数が早産になり、胎児異常や妊娠高血圧症候群の発症率も上がる。 大多数が帝王切開で、産後の育児も非常に大変。 産後うつにも繋がりやすく、
妊娠中にコロナワクチン(mRNAワクチン)を接種していた場合、生後6ヶ月未満の赤ちゃんが新型コロナウイルス感染症で入院するリスクが大幅に減るという研究報告が出ました。 小さな赤ちゃんを感染から守るための非常に有効な手段となります。 オーサーコメント書きました。 news.yahoo.co.jp/articles/af635…
大事なことは定期で。 ・産後の骨盤の歪み→"歪む"ことはないので矯正は必須じゃない ・子宮の血流が悪い→整体や触診で診断、治療は不可能 ・リンパ液の流れが悪い→触診じゃわからず不妊や月経痛に影響するとは考えらていない 好みで施術を受けるのは個人の自由ですが、まずは医学的根拠の確認を。
結局、その後の積極的な治療はせず、これまでも並行して実施していた緩和治療のみとして様子を見ることになりました。 直後に運悪く私が職場を異動してしまい、数週間後に亡くなられたと聞きました。 今でも病状説明の際のシーンは頭に焼き付いています。 ↓
昨年に性教育の外部講師としてとある女子校でお話したんですが、今年もご依頼をいただけました。 「昨年、聞くまでは医師といえど男性が女子学生へ性教育の話をするのに構えていましたが、良い意味で淡白だけど様々な配慮がされており心地良い時間でした」と、依頼元の先生から。 とても嬉しいです。
妊娠中のコロナワクチン接種について迷っている人もいるでしょう。 大事なことをまとめておきます。 ・中等症 II・重症となった妊婦81人のうち全員が未接種だった(日本) ・感染すると早産リスクもup ・オミクロンでも未接種の妊婦では重症化しうる ・妊婦には追加のワクチン接種が推奨される
日本でも明確に「イベルメクチンはCOVIDに効果なし」と結論が出ました。 そもそも妊婦さんは絶対に避けるべき薬(催奇形性がある=胎児に悪影響を及ぼすことがわかっている)なのに、一時期散見された「妊婦こそ感染予防or重症化予防に飲んだ方がいい!」という無責任発信には怒りを覚えていました。 twitter.com/ykfrs1217/stat…
そこからの出血が止まらず、ショック状態になっていました。手術で治療できましたが、そんなこともあるのかと内心ショックでした。 もちろん稀なケースではありますが、良性疾患でも、早めの治療や定期検診は命を救うことになるんだなと実感したことをよく覚えています。 ぜひ婦人科の定期検診を。
Yahoo!ニュースにコメントしました。 news.yahoo.co.jp/articles/8673a… 「(不妊症の)原因の9割9分は堕胎」という表現には、医学的に何の根拠もありません。 不妊症に悩む女性にとって、大きな精神的苦痛になり得る発言だと思います。 この様な事実はない、ということをぜひご理解ください。
毎年、この時期に言わせてください。 私は医師になってすぐ、近しい同僚を失いました。 詳細な経緯は不明だし語ることもしませんが、自ら人生を終えたと聞かされました。どうにかならなかったのか、今でも悔やまれます。 新しく職場に立つ皆さん。 どうか自分の命と幸せを最優先にして下さいね。
子宮筋腫が交通事故を引き起こすわけではないです。 もう何年も前のことですが、たまたま軽度の交通事故に遭った女性が運ばれてきて、全身に大きな外傷はないのにショック状態で、検査で腹腔内に多量出血が疑われました。 その方は未治療の大きな筋腫があり、それが衝撃で子宮からちぎれかけたんです↓
もちろんですが、主語を大学生や若者全体にする意図はまったくありません。