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先日、耳の聞こえない女性が婦人科検診にいらっしゃいました。
中年くらいでしたが、はじめての検診と。きっと、勇気を出して来てくださったのでしょう。
説明の声も聞こえないため、看護師さんが急いで済まそうという空気を出しましたが、内診台で紙に手順を書いて読んでもらってから始めました。
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子宮筋腫って病気があります。
子宮にできる良性のコブで、できる場所や数、大きさによって症状が変わります。多いのは過多月経や頻尿(膀胱圧迫)など。
ただ、時に命に関わることも。
過多月経による多量出血→貧血・ショック状態もありますが、私が経験して一番怖かったのは「交通事故」でした。
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日本の産後ケア対象者は「家族等から十分な育児等の援助が受けられない産婦及びその子で、心身の不調又は育児不安がある者、その他支援が必要と認められる者」となっていますが、こんな制約を課さずシンプルに「すべてのお母さんとそのご家族へ」ってできないものなのか。
まずそういうとこからさ。。
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子宮頸がん検診をしていると、「初めての検査」の方がいらっしゃいます。
20歳だったり、30歳だったり、40歳だったり。
きっとそれぞれ来た理由は色々でしょうが、「来るのが遅い」などとそこで説教を垂れる意味はない。
大事なのは「よく来てくれましたね」の一言。
そして最大限の配慮だけ。
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私は「ああ、やっぱり手術を実際に受ける人は大きな覚悟をしているんだ。帝王切開なら赤ちゃんの分も。毎回毎回の帝王切開を真剣に担当し、必ず無事に終わらせよう。」と決意したことを覚えています。
その旦那さんを批判する意図はないのですが、やっぱり気持ちをわかってあげてもらえたらなと。
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社会の認識や仕組みがおかしいだろって思うことは少なくない。
10代の妊娠→「なんて恥ずかしい」「卒業は絶望的だね」
社会人の妊娠→「休みの穴を誰が埋めるんだ?」
高齢妊娠→「そんな歳でもお盛んなんですね」
こういう誰かの発言を耳にするたびに眩暈がしそうになる。
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診察の結果、赤ちゃんは元気そうで特に懸念もなし。
妊婦さんは「こんな遅い時間にすみません、、」と申し訳なさそうな顔をしていたので、「全然。何もなくて本当によかったです。またいつでも。」と笑顔でお伝えしたら、安堵して泣いてしまいました。
以降、深夜でも笑顔を忘れないようにしました。
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確かに寝不足の当直中に受診があるとしんどい時はあります。翌日も仕事だったりします。
でも、胎動が少なくて不安だという妊婦さんの受診を断る産科医はいないはず。
心配せず、ご相談してください。
なお、妊娠後期であっても「胎動が少ない」は正常(普通)ではありません。必ず医師に相談を。
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きっと、ほぼ全ての産婦人科医が以下のような帝王切開の感想を持ってる↓
・楽で簡単な手術だと微塵も思っていない
・予想外に出血が多くてかなりヒヤヒヤした経験あり
・出てきた赤ちゃんを見て涙ぐんだお母さんを見てこっちがウルウル(同上)
・経腟分娩とどっちがすごいとか考えたことすらない
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厚生労働省の妊産婦向けコロナ関連リーフレットが超絶パワーアップしています!(本日公開版)
mhlw.go.jp/content/119200…
これは全ての妊婦さんとそのご家族に届いて欲しい。
ぜひシェアしていただければ嬉しいです。
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今日のNHKおはよう日本。
しっかりとHPVの特集を、科学的エビデンスに基づいて放送して下さいました。
今は、ワクチンによる子宮頸がんの予防効果が非常に高いこと、そして重い副反応との因果関係は認められてないこと、これが分かっています。
歴史的な瞬間で感慨深い。。
#みんパピ
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私はファイザーのコロナワクチンを2回接種してますが、これまで「国産のコロナワクチンを打ちたい」と思ったことは一度もないです。
きっと大多数の医師が同じでは。
日本で開発が進み技術の進歩や臨床試験体制の整備が進むことは大歓迎ですが、海外のは嫌だとか国産が優れてるとか全く思いません。
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これは本当に危険なので絶対にやめていただきたいです。
妊娠の可能性がある、または妊娠中の女性は、コロナ予防目的などのイベルメクチンは飲まないでください!
催奇形性=胎児の生まれつきの異常を引き起こす可能性、です。
参考に、薬剤の添付文書の該当部分を貼っておきます。 twitter.com/MIKITO_777/sta…
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今日は銀座周辺を散歩しました。天気が良く気持ちよかったんですが、「中年〜高齢男性がすれ違う女性を腕で押し除けながら人の多い中を歩く」姿を何度も目にしました。
私はこうしたことをされた経験がほぼありません。中には背の低い高齢女性が押されて少し体勢を崩していました。
やめましょうよ。
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父の最期を迎え、お世話になっていた施設のスタッフさんとお話をした際に「口数が少ない方でしたが、息子さんの話になると自慢気でしたよ。産婦人科医で今も大学院行ってる。やる時はやる奴なんだよ。」と普段からよく話していたと、聞きました。
全然知らず、思わず涙が溢れました。
ありがとう。
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まだまだ誤解が多そうなので再掲。
自然流産は約10-15%で起こり、そのほとんどでお母さん側の生活などに原因はなく偶然の出来事です。
そして流産後に次の妊娠が早いと流産率が高まる、ということはない。
流産後の診察・検査で異常なく、月経が一度あれば妊娠を試みて良いと考えられています。
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低用量ピルには多くのメリットが。
月経痛は軽くなり、出血量が減り、周期が安定しやすく、PMSにも一定の効果。
長期的には卵巣がんや子宮体がんのリスクが減少します。
副作用のリスクもあるけど、多くの人にメリットが上回ると期待できます。
ただ、正しく理解して服薬することが大事。なのに、
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「月経」が意味することへの誤解がまだまだ多い。
月経は、妊娠できるよう身体が準備をして、でも妊娠しなかった月にそのリセットをするという現象。
この「リセット」を謎解釈して
・月経は最強のデトックス!
・子宮を温めると月経血が綺麗に!
みたいなことを言う人がいますが、スルー推奨です。
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もちろん手術の際は毎回真剣ですし、避けられない予期せぬ合併症リスクは常にあります。
ただ、その患者さんの言葉を聞いて、ハッとした経験でした。今でも私の心の支えの一部になっています。
どうか、できるだけ全ての出産を迎える女性が無事に元気に赤ちゃんと過ごせますように。
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そんな子宮頸がんを予防できるHPVワクチン。
ぜひ若い女性には早めに接種してほしい。もちろんいずれは若い男性にも広く。
論文のデータだけを見ている訳ではないんです。
あんな悲しみを減らせるなら、それは本当に素晴らしいこと。
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脅かす意図はないですが、せめて
・妊娠37週超えたらいつ何が起きてもおかしくない
・出産時の緊急事態はマジで予見できない
・産後は身体が基本ボロボロになる
は全ての人が知っておくべき。
パートナーはその辺の時期に飲み会行ってほしくないし、会社の人も「一大プロジェクト」と認識してほしい。
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産婦人科オンラインでは、女子中学生、高校生、大学生など学生のみなさまからでも直接ご相談いただけます。
(年齢制限なく8/31まで無料で利用可能)
・月経不順
・月経痛
・月経前後の体調不良
・避妊やセックス
・おりものの変化
・ピル
など、なんでもご相談くださいね。
obstetrics.jp
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「体外受精すれば誰でもほぼほぼ妊娠できる」と誤解されている人がまだ少なくないなと感じますが、実際は違います。
日本生殖医学会のウェブサイトに掲載されたデータでは、生殖補助医療で無事に出産できたのは40歳で9.3%、44歳で1.8%と。
こういうのは学生や新社会人のうちに知っておいてほしい.
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なので、シンプルに
・お母さんの体の中にある子宮というところにいたんだよ
・そこから腟という通り道をとって外に出てきたんだよ
と伝えてあげればいい。
胃や心臓についての説明を聞くことと同じように、子どもは受け止めます。
大人の勝手な先入観で子どもの疑問を否定しないことが大切ですね。
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私が今でも脳裏に強く焼き付いているのは、10年ほど前に夜間当直していた時のこと。
少しお腹が張って痛いと妊娠30週過ぎの妊婦さんが受診されました。だんだん症状が強まっており、入院の準備とともに点滴を取ろうとしたら急に意識を失いました。ショック状態でした。
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#帝王切開